三宅島ヘリ観察報告:2001.07.23
by Isoji MIYAGI @ Geological Survey of Japan, AIST
- 観察・報告:宮城磯治 (産総研・地質調査総合センター)
- 同乗者:東大地震研・下司信夫
- ヘリ:警視庁・おおとり5号
概要
- 行程
- 東京ヘリポート離陸9時丁度,三宅島上空は9時52分〜10時22分(観察時間30分),神津島着陸10時34分,離陸11時17分,東京ヘリポート着陸12時16分.
- 噴煙
- 白色噴煙.勢いはなく,基本的に連続的に海抜1000m程度に上昇.時折パルス状に1300m位に上昇.青白いガス(かなり濃密な)は山腹を流れ下り,三七山〜赤場暁方面(北東)に流れる.白煙は島から出て数kmの場所で消える.
- 火口内など
- 三宅島の頂部は,低い雲のため目視できず.そのためカルデラ内やカルデラ縁の様子は不明.
- 山腹と都道沿い
- 7月18日の降灰(もしあれば北東側に)は,噴煙が邪魔をして観察できなかった.島の植生や道路の復興状況を記録するため,都道〜山麓を断続的に撮影.
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目次 |
三宅島まで
離陸〜洋上
↑:お世話になったヘリ. [1]
警視庁・おおとり5号
↑:離陸(9時丁度)直後の都内
左:竹芝桟橋 [2]
右:東京タワー [3]
↑:海岸線を通過(9時18分頃)
[4]
湘南の海岸.富士山はみえない.
↑:大島通過(9時34分ごろ)
[5]
高度を1330mから1480mに上昇(GPSの高度計による).
三宅島
↑:三宅島付近に到着(9時52分ごろ)
[6]
風下がわ(画面,左)に青白い霧がたなびく.
噴煙
↑:三宅島全景(高度5000フィートから)
↑:島の北東より.
噴煙に勢いはなく,高さは1000m程度.
ヘリは青白いガスのうえを飛び越える.
↑:島の南東より.
青白いガスが北東(画面右へ)へ延々とつづいている.
↑:時々,パルス状に高い白煙があがる.高度1300m程度か.
山麓の様子
↓:以下,
島の植生や道路の復興状況を記録するため,三宅島空港〜神着にかけて都道〜山麓を断続的に撮影した.
↑:以上,
島の植生や道路の復興状況を記録するため,三宅島空港〜神着にかけて都道〜山麓を断続的に撮影した.
山麓を流れ下る火山ガス
↑:島の北東がわより.
白煙と青白いガスの関係.
青白いガスが山麓を流れ下る様子.
↑:島の北がわより.
島にかかる傘雲,白煙,青白いガスの様子.
これにて三宅島の観測を終了.結局山頂部はずっと雲の中だった(ねばると見えることもあるのだが).10時22分頃,離脱.
帰投
↑:神津島に寄る.神津島も頂部を雲に覆われていた.
左:東岸(10時34分着陸直前) [43]
右:西岸(11時17分離陸直後) [44]
↑:神津島の少し北から見た,三宅島からたなびく青白いガス.
画面左がわに流れる.
↑:式根島.やはり頂部を雲に覆われている.
↑:利島.頂部は雲.ベレー帽のようだ.
↑:大島.これも雲をかぶっている.
↑:都内
11時56分に海岸線を通過.逗子,横浜,を経て東京に.
左:東工大,大岡山駅,洗足池. [51]
右:うえから見下ろす東京タワー [52]
↑:東京へリポートに到着(12時16分). [54]
クルーの皆様,ありがとうございました.
金子氏を乗せて気象庁に向かう.
つくば着は16時30分頃.