ヘリコプターから見た2000年10月19日の三宅島

by Isoji MIYAGI @ Geological Survey of Japan, AIST

噴火対応

筆者によるヘリ観測報告

三宅島top↑

2000年

10月10, 16, 19日, 12月27日;

2001年

1月15, 29日, 2月12日, 3月5, 26日, 4月9日, 5月14日, 7月20, 23, 27日, 11月21日;

2002年

1月23日; 3月13日; 7月12日; 8月29日; 10月2日; 11月13日;

2003年

2月25日; 4月23日; 9月16日; 10月30日;

2004年

1月14日; 4月8日; 7月27日; 10月14日;

2005年

8月19日;

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火山研究解説集:


三宅島ヘリ観測報告
観察&撮影:宮城磯治@地調
海上自衛隊ヘリコプター(同乗者:大島@東大)


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海上自衛隊ヘリ全景 [1]

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操縦席[2]

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観察窓(命綱を付け,ドアを解放) [3]

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観察者用の席(東京大学の大島先生) [4]

三宅島上空での観察時間は09:50-10:55.

噴煙の色は白で,灰は混じっていない(観察時に降灰は認められない).火口内の状況はここ数日で特に変化はないが,北〜北北西の火口壁の崩壊が進んでいる(大島先生 談).

噴煙到達高度は雲(基底高度約1500m)のため不明だが,1500mより大幅に高いことはないと思われる.たなびく噴煙の下には青白い霧「硫酸ミスト」があり,風にのって阿古方向(西南西〜南西)に流れている.

泥流の状況も,二〜三日前と変化無し(大島先生 談).上空から観察されたなかで特に規模の大きそうな都道の破壊は,大路池の南西地点のものであった.


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山頂火口から阿古に向かって流れる噴煙.白色の噴煙の下に,青白い霧が見える. [5]


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火口内の様子:

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動画

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火口遠望 (mov file 2.7MB) [12]


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すおう穴越しにみた火口 (mov file 2.8MB) [13]


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青白い霧,火口内の噴気,火口底の水溜まり,火口内の噴気,阿古に流れる青白い霧 (mov file 10.8MB) [14]



10月19日のヘリ観測の行程メモ:

2000.10.18

20:30 自宅(茨城県つくば市)を出る.

22:40 気象庁に到着.打ち合わせ.

23:50 気象庁待機室にて仮眠.

2000.10.19

05:30 起床.出発.

07:20 気象庁より,飛行決行の連絡を受ける.

07:40 さがみ野駅着.近くのコンビニで朝食購入.

08:15 さがみ野駅タクシー乗り場にて大島先生と合流.

08:23 厚木基地に到着.

08:50 基地にて,打ち合わせ.

09:00 ヘリ離陸.

09:15 洋上に出る.

09:30 伊豆大島通過

09:42 新島通過

09:50 三宅島到着.観測開始.

10:55 三宅島離脱.観測終了.機内でデジカメとVTR検討.

11:41 ヘリ着陸.基地にて打ち合わせ.気象庁に移動.

14:40 気象庁に到着.観測結果報告.ビデオダビング.

15:40 帰路につく.

16:50 地質調査所(茨城県つくば市)に到着.




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