by Isoji MIYAGI @ Geological Survey of Japan, AIST

噴火対応
霧島山新燃岳噴火対応 桜島の火山灰観察 三宅島2000年噴火 有珠火山2000年噴火 火山灰への備え

筆者によるヘリ観測報告
三宅島top↑ 2000年 10月10, 16, 19日, 12月27日; 2001年 1月15, 29日, 2月12日, 3月5, 26日, 4月9日, 5月14日, 7月20, 23, 27日, 11月21日; 2002年 1月23日; 3月13日; 7月12日; 8月29日; 10月2日; 11月13日; 2003年 2月25日; 4月23日; 9月16日; 10月30日; 2004年 1月14日; 4月8日; 7月27日; 10月14日; 2005年 8月19日;

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火山研究解説集： 薩摩硫黄島 有珠火山 デジカメで見た高温岩石 なかよし論文DB …の例 雲仙のビデオクリップ集 世界の地質調査関係機関 火山ライブラリ (火山の会)

観察・報告：宮城磯治 (産総研・深部地質環境研究センター)

同乗者：尾台・川崎（気象庁，コスペック観測），大久保（地震研，重力），吉本（地震研）

ヘリ：警視庁　おおぞら (スーパーピューマ)

画像のスライドショーはこちら→ Slide Show

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目次 1 概要： 2 三宅島まで 2.1 離陸〜洋上 3 三宅島 3.1 カルデラリムと山腹 3.2 噴煙 3.3 火山ガスの影響 3.4 一旦新島へ(昼食) 3.5 火山ガス観測 4 帰投

概要：

天候：

三宅島付近　曇は少ない；火口内は視程悪し．西の風20〜28ノット

噴煙

白色，高度　約1300m，東〜東南東へ

火山ガス

高度低く，東へ．青白いガスは比較的濃密. （高度約100mで，コスペック観測中，強いH2S臭）

カルデラ内

視界不良で観察不可

山麓周辺部

特に変化無し

三宅島まで

離陸〜洋上

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離陸直前のスーパーピューマ内．窓際に位置測定用のＧＰＳ（GARMIN eMapおよびGPS3+)をガムテープで固定．９時７分離陸．

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離陸直後の都内の様子．視程は良好．

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都内〜洋上までずっと富士山がみえていた．

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大島を通過．

利島． [13]

この付近から，波が多くなりはじめる．風が強いらしい．風が強いと，三宅島火口内の視程が極端に低下する傾向がある．

三宅島

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三宅島に到着．

北から見ている．噴煙と，その下にある青白いガスが西（画面右から左）に流れる．

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大久保

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重力測定結果を取りに，大久保先生が降りた．

カルデラリムと山腹

麓の緑は冬枯れの様子． [22]

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山頂部，北〜北西部の様子．

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山頂部，北〜北西部の様子．やや高度をあげた．

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カルデラリムの崩落を記録するため，やや接近して撮影．

噴煙

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南がわから噴煙を望む．

白煙の下方にははっきりと青白いガスが見える．濃厚である．

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火口内の視程は悪く，ほとんど何もみえない．

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北東から噴煙とすおう穴を望む．

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東に流れる噴煙を北から見る．太陽光が濃厚なガスを通過し，赤みがかっている．

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ガスの直撃を受ける三池地区．

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陥没カルデラ内．

水たまりがある．濃厚なガスのため，その色は不明．

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濃厚な白色煙のため，噴気孔の様子も確認できず．

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もういちど火口内を見る．北西より．主火口の西〜北西の噴気地帯の白煙が多いように見えるが，風が巻いているだけかもしれない．濃厚なガスのため，詳しい観察はできず．

火山ガスの影響

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火山ガスが流下する側の斜面．針葉樹が，赤く枯れている．

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山の枯れ方と，火山ガスは対応しているようだ．

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火山ガスの直撃を比較的免れている南西〜西斜面も枯れている．火山灰によると思われる．

神着〜伊豆は緑が目立つ． [61]

一旦新島へ(昼食)

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新島に着陸．昼食，休憩．お世話になったヘリクルーの皆様．これが機長さんのラストフライトとのこと．

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新島を離陸．三宅島上空に向かう．

火山ガス観測

COSPEC観測中． [66]

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噴煙の下をくぐる．強いH2S臭がした．

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噴煙の下をくぐる．

三宅島に着陸．重力観測データを吸い上げた大久保先生が乗る．すぐ離陸． [73]

帰投

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帰路につく．皇居，首都高，隅田川．

今日は風が強く，三宅島の観察直後に宮城は嘔吐してしまいました．

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東京ヘリポートに到着．

皆様，おつかれさまでした．

以上．

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