研究概要

少子高齢化によって障害者の支援者も高齢化します。そのような未来においても支援を持続可能とし、障害者の社会参加が促進され、多世代・多様な人々が活躍できる社会をデザインすることが求められています。

本プロジェクトでは、多世代の視覚障害者が協働で相互に移動支援を行う新しいタイプの移動支援社会システムの実現を目指します。具体的には、視覚障害者が携帯する汎用携帯型端末が、歩行時における移動アクセシビリティ情報を自動で収集し、クラウドを介して情報共有できるナビゲーション・システムを開発します。これにより、従来は地域のボランティアによって収集されていたバリアフリー情報がビッグデータとして構築され、リアルタイムで配信されるようになります。また、地域での実証を通じて、多世代の視覚障害者の移動支援を核とした地域コミュニティ・デザイン手法を確立し、法制化・標準化などの社会制度化に取り組みます。

この図は、多世代共創による視覚障害者移動支援システムの開発の概念図です。クラウドコンピュータを中心として、次の4つの研究テーマが描かれています。1.移動アクセシビリティ情報協働クラウドを用いた地域の多世代視覚障害者支援共創システム、2.視覚障害者親和型ナビの社会実装と検証、3.ナビ歩行訓練の社会制度化、4.実証実験と社会制度化
図 プロジェクトの全体像

共同研究者

研究資金

イベント・研究成果