走査電子顕微鏡による3月31日火山灰の観察

by Isoji MIYAGI @ Geological Survey of Japan, AIST

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観察&分析&文責=宮城@地調
火山灰試料採取=宝田・吉元・広瀬 (地質グループ)


2000年3月31日に洞爺湖東岸降下した火山灰についてEPMAのBEIによる観察を行った.火山灰試料は超音波洗浄器で細粒成分を除去したものを,篩分けせずにエポキシ樹脂に浸潤させガラス円板上にマウントし研磨し,観察した.その結果,構成物の大部分は,新鮮な火山ガラス(us2000g)であることが判明した.us2000gは,発泡度は様々であるが,ガラスの組成や微結晶の量と種類が特徴的かつ均質であるため,他と区別できる.その他,緻密な岩石片と変質岩片(L),微結晶をほとんど含まないガラス片(T),および結晶片が含まれる.us2000gが本質ガラスか否か判断するために,現在EPMAを用いた化学組成分析等による検討をしている.写真 01_1.gif (01_1_expr.gif)に火山灰構成粒子の内訳を示す.一辺は1mm.写真 im/01_1.gif - im/01_28.gif は同研磨片上の2mm×14mmの領域を連続撮影したものである.各写真の一辺は1mm.U: us2000gT: 微結晶をほとんど含まないガラス片L: 緻密な岩石片と変質岩片※結晶片のうちus2000gが付着しているものはUに分類した.本質物質のクローズアップ写真はこちらでご覧下さい


なお,走査型電子顕微鏡とは何か,詳しくお知りになりたい方は,日本電子(株)による解説ページをごらんになるとよいと思います(※注:そのページを教えてくれた東北大のN君に感謝します.また宮城と日本電子の間には何ら利害関係がありません).


01_1_expr.gif

  • 写真(01_1.gif)

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  • 写真(im/01_1.gif - im/01_28.gif)
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