本調査事業では、市区町村および児童相談所で利用可能なアセスメントツールの実践運用に向けた洗練化を主眼として、以下の3点を目的とした調査研究を実施した。
(1) 他アセスメントツールも含め、各ツールを利活用可能な場面をまとめ、改めて、各アセスメントツールについて整理を行うこと。
(2) 関係機関の職員に対し、ツール利用に関する簡易研修を実施し、その後、試行的にツールを導入、運用するといった現場調査を実施する。これを踏まえ、利活用促進に向けた方策について提案を行うこと。
(3) (1)や(2)を経て、明らかになったセーフティアセスメントツールの項目や様式の懸念点について検討し、改善を行うこと。
本調査事業の成果として、令和元年度・2年度に提案されたセーフティアセスメントツールを現場で利活用することによって、これまでの要素を踏まえつつもより現場利活用しやすいセーフティアセスメントツールおよびその使い方を解説したガイドブックを作成した。セーフティアセスメントツールを利用いただく場合、使用開始前に必ずガイドブックでセーフティアセスメントの対象範囲や使い方、及び限界点などをご確認の上、ご利用頂きたい。
本調査事業では、市区町村および児童相談所で利用可能なアセスメントツールの項目選抜と精査を主眼として、以下の3点を目的とした調査研究を実施した。
(1)アセスメントツールの利用実態を調査し、現場職員が必要としているアセスメントツールの特性を把握すること。
(2) 令和元年度提案された、児童虐待対応における市区町村・児童相談所で利用可能なセーフティアセスメントツールの各項目における信頼性・妥当性検証およびこれらの結果に基づいた項目の選定を行うこと。
(3)専門家と実践家を含んだ検討委員会でのオーソライズを経て、関係組織が利用可能な全国共通セーフティアセスメントツールの提案とその運用に向けた提言を実施すること。
この研究を通して明らかになったことをそれぞれ報告書としてまとめ、「セーフティアセスメントツール」を作成した。
本調査事業では、市区町村および児童相談所で利用可能なアセスメントツールの開発を主眼として、(1) 国内外の文献を対象としたアセスメント項目の収集、(2) 収集したアセスメント項目の基礎評価を目的とした全国横断 Web 調査とデータ解析、(3) 調査データの活用可能性を検討するための発展的解析、(4) 得られた研究知見を踏まえたアセスメントツールの構成、これら 4 つの取り組みを行った。
研究事業で得られた成果物として、報告書と報告書要約(サマリー)、児童虐待対応に係るアセスメント観点 420 項目に関する基礎情報リスト、市区町村および児童相談所で利用可能なセーフティーアセスメントツール案と構成ガイドの4点を作成した。
これらの研究成果を参照する際には、全ての読者に必ず報告書要約(サマリー)の第 5 章「統計指標の解釈とツール活用に際する留意事項」の一読を願いたい。誤った研究知見の解釈やツールの利用を避けるために、留意事項のご理解と適切な活用を期待している。
令和4年度4月1日より、高岡は産総研発ベンチャー株式会社AiCAN代表取締役に就任したため、産総研人工知能研究センター生活行動モデリング研究チーム主任研究員を休職しております。そのため、お問い合わせを頂いた際お返事までにお時間を要しますこと、ご了承ください。 このwebページに掲載されている研究以外の件で高岡個人と直接連絡を取りたい場合は、株式会社AiCANの企業HP(https://www.aican-inc.com/)お問い合わせ欄よりご連絡ください。 ご不便をお掛け致しますが、何卒宜しくお願い致します。
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