★ハンググライダー入門記中級編(機体乗換)★


いよいよシングルサーフェイス機のファルコンを卒業
遥かに優れた性能をもつダブルサーフェイス機の
UltraSportに機種転換。
さて、乗換にはどんな困難が待ち受けているのでしょうか?
ここからハンググライダー入門編から中級編に突入!!
お楽しみにっ!!





【最終更新日:2000年 6月 7日】

このページは、パイロットコースのハングの講習に通った記録をご紹介します。
とりとめのない文章ですが、どうぞお楽しみください。

インデックス

山飛び 69、70本目 99/ 10/3 飛べない上に風邪をひく 99/ 10/9 山飛び 71本目 99/ 10/16
山飛び 72本目 99/ 10/23 山飛び 73本目、すたちん 99/ 11/14 山飛び 74本目 99/ 11/21
山飛び 75本目 2000/ 1/9 山飛び 76本目 2000/ 1/23 山飛び 77本目 2000/ 1/30
山飛び 78本目 2000/ 2/13 山飛び 79、80本目 2000/ 4/16 山飛び 81本目 2000/ 4/29
山飛び 82本目 2000/ 4/30 山飛び 83本目 2000/ 6/3 山飛び 84、85本目 2000/ 6/4


★ハンググライダー中級編(機体乗換)突入!!★




山飛び 69、70本目   1999年 10月3日

今日はどじからすの大会だけど、テイクオフは西だ。
おまけに曇で、何にも期待できない天気。
大会はお流れムード。
ぶっ飛ぶつもりでテイクオフにあがる。
・山飛び69本目

なんとか無風の時に、東にテイクオフ。
なにもない。
ランディング。
ふうっ、もう1本飛ぼう。
・山飛び70本目

夕方テイクオフ。
曇なので、みんなぶっ飛んでいる。
テイクオフしてから、高度をなるべく下げないように飛ぶ。
凄い北風。
パラ前に行くが何もない。
北風侵入で、バーベキューしている真上を通ってから、反転して南を向いて、
ファイナル180度ターンでターゲットの予定だったが、
180度曲がりきれなくて、東の方にランディング。
ぶっ飛びでした。


飛べず風邪ひく    1999年 10月9日

「フライトちゃうやん」
「一応テイクオフにおった」
「でも強風で飛べんかったんやろ」
「一日待ってたら風邪ひいたから、くやしくて・・・」




山飛び 71本目   1999年 10月16日

お昼前に足尾着く。
天気が悪い。
雨が気になるが、テイクオフに上がる。

  • 山飛び71本目

    機体を組んでいたら、雨が降って来た。
    機体を組んでしまったので、木陰に倒して雨がやむまで待つ。
    そのうち、東風が強くなる。
    強すぎになる前に、東にテイクオフ。
    当然なにもない。
    石きりから、パラ前に行く。
    パラは1機も飛んでない。
    それどころか、テイクオフにも一人しかいない。(スターター?)
    あえなくランディング。
    グライダーが雨で湿ったのが気になるなあ。


山飛び 72本目   1999年 10月23日

うーん、用事を済ませてから足尾に来たから、お昼になってしまった。
板敷が大会なので、ビジターが多いらしく、テイクオフがいっぱいらしい。
しかも上がる車がない。
2時間待って、ようやくテイクオフに上がる。
気のせいか、グライダーが重い。
シケっているのかな?
・山飛び72本目

東風で、東にテイクオフ。
なにもない。
石きりに行って、南風のローターをくらう。
ランディングにはギリギリかな。
失速で遊ぶ高度なくランディング。
ふうっ、ぶっ飛んでしまった。
山飛び 73本目   1999年 11月14日

機体が届いていると聞いていたので、喜びいさんで足尾に行く。
足尾につくと、パラの大会があるらしく、ハングのスタッフがだれもいない。
久しぶりだし乗り換え前の最後の1本飛んでおくことにして、ファルコンを積んで
テイクオフに10時半すぎに上がる。
テイクオフは、畳んだ機体も置くところがないくらい混み混み。
しばらく雑談していると、ばらばらとみんな飛び出す。
板さんが、今日は筑波山に集合して前橋まで飛ぶぞーって言っている。
うーん、スケールがでかい。

  • 山飛び73本目

    適度な東風で、楽にテイクオフ。
    リッジをとりに左右に山肌を飛ぶが、高度を落としただけだった。
    これくらいの風の強さじゃ、だめだった。
    左、右と回ってテイクオフ正面に来た時に、棟梁が離陸して来た。
    高度が違うことからいかに高度を落としたかわかり、ちょっとあせる。
    さる壁に向かう。
    さる壁で、+1m/sくらいのを見つけた。
    回しはじめる。
    ひとつ前に出たファルコンを発見。
    近くで回しているが、ほんのちょっとはずしているようだ。
    斜上の足尾山のほうで棟梁が回しているのが見える。
    がんばろっと。 今日は右旋回なので、右だけでぐいぐい回す。
    回しはじめが360mくらいで、目が回るくらいまわしたのに、まだ480m。
    あれ、はずしたかな?ちょっと軌道を変えてあたりを探っても、やはりさっきのがコアだ。
    サーマル自体がだんだん弱くなっている。
    上がらなくなって来たのと、目が回って気持悪いので、次のサーマルを探しに東に飛ぶ。
    デコ山の上でまた見つける。
    一瞬+2m/sになったので、期待したが、これもだんだん渋くなる。
    結局、気持悪くなって100mほど上げただけで、回すのをやめる。
    30分近く飛んだので、まあいいでしょう。次、乗り換えるつもりでランディングに向かう。
    ファルコン最後のフレアは、ばっちり。
    さあ、次は乗り換えだっ!!

  • ウルトラスポーツ乗り換え

    イントラの方に乗り換えのために、機体の組み方をランディングで教えて頂く。
    うーん、シングルと違っていろんな部品がついていてうれしい。
    キングポストの位置(重心位置)を変えていたりしたので、組んで畳むのに2時間以上かかった。
    それから、テイクオフに上がると、もう3時すぎだった。
    慣れない手付きで機体を組むので時間がかかる。
    VGを引いて翼端バテンを入れると入れやすいと教えてもらって、VGフルロックをしてみる。
    なるほど、少しは入れやすい。
    VG引きっぱなしのまま、気付かずにそのまま機体を組んで、初飛びに望む。
    ハーネスのラインが一回転していて、なかなかねじれが取れない。
    ようやくなおって、テイクオフに立つ。
    風が強めなので、斜面の仲程からスタートする。
    機体が重いので十分走れないのではと少し不安になる。
    風が強いはずなのに、ちっともグライダーが浮いてふらふらしたりしないからだ。
    ダブルは強風に強いのかなあ、なんて自分を納得させて、初飛びの決心をする。
    意を決して走り出す。
    走り出してすぐ走るコンクリートがなくなってしまう。
    浮かない。
    仕方ないのでグライダーにのっかったら、失速でノーズが沈む。
    そのとき右に取られたので、修正するがコントロールが重い。
    失速しているせいだと思い、思いきりコントロールバーを引く。
    修正のおつりで今度は左に取られるが、まだ失速しているようでコントロールがきかない。
    引いても引いてもコントロールが効かない。
    最後に左に向かって行く時は、腰まで引いていたそうだが、とにかくコントロールが効かない。
    どうもヨーイング起こしていたのかも知れない。
    最後はコントロールどころかフレアもかからない(ノーズが上がらない)まま杉の木に突っ込む。
    ちくしょー!!!めちゃくちゃにくやしい。
    回収されるまで、宙づりのままひたすら考えた。どうしてコントロールできなかったのだろう?
    とにかく最初の飛び乗りで失速してバランスを崩したのが敗因だと最初考えた。
    もっと上から走っていればよかったと最初悔やんだ。
    次に、風の読みも良くなかったことも考えた。
    あれだけ、下からスタートしたにもかかわらず、風が相当弱くなったタイミングで出てしまった。
    ファルコンの時は、翼面積が大きく軽いので風が弱くなったタイミングで反射的に出る癖がついていた。
    しかし、もっと重要なミスをしていたことにその時気がついていなかった。
    回収中に、テンションが異常に堅くて抜けなかった時に気がついてもよさそうなものだったが、
    VGが限界まで引かれたままだったのに気がついたのは、回収が終わってショップの前で機体を
    たたみ直していた時だった。
    どうしてこんなに長く引っ張り出されたVGのロープに気がつかなかったのだろう?
    乗り換え初飛びで、VGフルロックでテイクオフするなんて、なんてバカなことをしたんだろう。
    しばらく悔しくて寝られそうにないです。
    日没後の闇の中回収して頂きました皆様、誠にありがとうございました。


山飛び 74本目   1999年 11月21日

またまた新機のUSで初飛びなので、気合い入れて足尾に行く。
足尾につくと、僕のUSがオーバーホールされていた。(オーバーホール代イタイ)
テイクオフが西風なので、もしかして初飛びが西かもとか思いながら、兼高さんの車で テイクオフに11時半すぎに上がる。
テイクオフは、畳んだ機体も置くところがないくらい混み混み。
今日は西風なので、みんななかなか出ない。
ようやく、1時過ぎごろから観念して西に飛び出したので、USを組みはじめる。
相変わらず組むのに時間がかかる。
なにしろバテンだけで22本もあるから、たいへんだ。
組み終わって、さあてどうしようかという頃には、すっかりみんな西に出た後で、
残っているのは、意地でも東に飛ぶつもりでいる方々と西に構える固定翼機1機だけだった。
西風がだいぶ弱くなっているからだ。
さあ、どうする?初飛びで西か?ダブルだから届かない心配はない。
問題はテイクオフとランディングだ。
テイクオフは東よりやりやすそうだ。
ランディングの風は、西か南。
よし、西に初飛びだ。

  • 山飛び74本目

    15時ちょっと前ごろテイクオフ。
    テイクオフは、前回の反省からアップライトを長く持って走り切った。
    もちろんVGはフルオフ。(笑)
    ちょっと左に流されたが、いいコースなので、そのまま飛ぶ。
    ひととおり山に刺さる心配がなくなったとこまで来て、おー、ダブルだー!!と感慨に浸る。
    修正をやって見る。
    うーん、挙動が重くて動きを収束させにくい。
    あまりふらふらすると高度ロスするから、ランディング上空でターンは試すことにする。
    沈下率は、さすがにいい。
    西に飛んで、-0.4m/sなんて、ファルコンじゃ見たことない。
    2つほど、+0.3m/s程度のリフトを見つけるが、ちょっと範囲が小さくてまわせそうにない。
    ランディング上空に200m程残して到着。高い。
    さあて、ランディングの周りを大きく旋回しながら、コース取りを考える。
    最初東風っぽかったが、吹き流しが垂れてきて、徐々に南風が強くなってきた。
    うーん、北側侵入か、民家と倉庫が邪魔だなあ。
    ダブルだから、延びるだろうから、民家と倉庫の間すれすれをファイナルターンかな?
    ちょっと引いてスピードをつけてターンをしてみる。
    引き過ぎてヨーイングが起きそうになった。
    なるほど、これくらいで起るのか、しまった、スピードメーターで確認しなかった。
    さあ、ファイナルターン。
    民家と倉庫の間すれすれでファイナルターン。
    低すぎてゾッっとするくらいまで、がんばる。
    さあ、直線、田んぼ2枚分。高度はいつものファルコンの半分。
    伸びるはず、のびるはず、のび・・・ない(汗)。 手前の田んぼはアウトだ。
    まずい。のびろ。
    ボディラン覚悟で延ばしにかかる。
    今から考えれば、アウトでよかったのに、そんなことしたおかげで、田んぼの境目の用水路に
    クラッシュ。痛てててっ!
    右腕と右足と胸を打ってしばらく、きゅ〜とかいっている。
    イントラのよしおさんが、駆け付けて、「あっ、アップライト折れてる。」
    ガーンっ!
    たしかに、クラッシュと書いたが、少しフレアもかけたし、ファルコンならビクともしない
    ショックだったのに、いとも簡単にVG側のアップライトが折れている。
    くやしいっ〜!! 機体を用水路から引っ張り出すと、うわっ、なんでこんなに人がいるんだ。
    どうやら回収待ちのようだ。あー、かっちょ悪ぃ〜!!
    まあ、なにはともあれなんとか初飛びは済ませました。
    ただ済ませただけという話もあるが。(苦笑)
    この調子だと、毎回アップライト折りそう。
    1フライト13000円?たかいっ!!
    ノーズワイヤーの金具も曲がっていたので、またまたショック。
    こんなに乗り換えに苦労していて大丈夫だろうか?
    空中での操作感覚も、ハングハーネスに替えた時くらいつかみにくいので、
    もしかしたら、乗り換え3本目くらいが要注意かも。
    春のクロカンシーズンまでに、なんとか乗りこなすぞー!!


山飛び 75本目   2000年 1月9日

新機のUSで新春初飛びなので、初飛びのような気合いで足尾に行く。
去年12月26日に、USを自主オーバーホールしたので、コンディションはばっちりなはず。
テイクオフが東風なので、東に初飛びだとか思いながら、石田さんの車で テイクオフに12時過ぎごろに上がる。
石田さんは、これが新機ラミナールの初飛びだ。
テイクオフは、曇って来てしまって、もうあがりそうもない。
相変わらず組むのに時間がかかる。
問題は相変わらずテイクオフとランディングだ。
特にテイクオフは気合い入れないと。

  • 山飛び75本目

    1時半ごろテイクオフ1に構える。
    まだアタックアングルがよく分かってない。
    狭いアップライトにもなれていない。
    2回程発進の練習をする。
    そろそろ行こうというときに、横にあおられて不安になる。
    ようやくノーズを下げめにアタックアングルを決めて、離陸。
    ゆっくりめに走るのはよかったが、ベースバーを持った後、コントロールに
    不安を感じて早くV字の杉を抜けたくて引いたのがまずかった。
    おもっきりヨーイングが出る。
    ふらふらしながら、ちょっとずつ戻して、ヨーイングを消す。
    V字を抜けてからは、あまり山には寄らず、石切のほうに行ってみる。
    ちょっとリッジっぽいけど、南風ぽかたので、反転してさる壁に向かう。
    うーん、なにもない。
    デコ山で一周回してみる。
    なにもなくても高度が余裕なところはさすがダブルだ。
    けど、そんななにもないところで、随分先にでた石田さんのラミがまだ粘っている。
    すごい。
    さらに、こちらが先に降りることになってしまった。
    さて、アプローチはファイナルを低高度で安全に切るためにオーバーヘッドにする。
    どうもスピードが速いので、8の字アプローチだと前に出て来てしまうからだ。
    フレアはちょっと早めでちょうどよかった。
    無事ランディング。
    やっとまともに飛べたよー。
    ランディングはまたショートぎみ。
    もう少し高く入ってもいいけど、引くとヨーイングが出るうちは、まだそれは怖い。


山飛び 76本目   2000年 1月9日

新機のUSは、まだまだテイクオフが慣れていないので、先週は微妙な判断で、 飛ぶのをやめた。
慎重になっているので、ちっとも本数が伸びなくてちっとも慣れない。
今日こそはとテイクオフに上がる。
西だ。
だんだん曇ってきてあがりそうもなくなってきた。
みんなのテイクオフを観察していたら、出るのが遅くなった。
石田さんと矢野さんのテイクオフはとても似ていると思ったのは僕だけ?


  • 山飛び76本目

    13時半ごろ西ランディングに構える。
    風は安定していてちょうどいい感じ。
    テイクオフにはなんの問題もない。
    走り出して機体が浮いて吊られていくのを感じながら
    ゆっくりテイクオフしていった。
    初めてヨーイング起こさずにテイクオフする。(苦笑)
    テイクオフまでは、-1.4m/sくらいで落ち続ける。
    ひどいっっ。
    なんにもできずに、テイクオフ上空。
    ほとんど無風、かすかに西風。
    ほとんど同じ高度に1機いたけど、スパイラルで先に降りて頂けたのでよかった。
    ありがとうございました。
    さて、スクエアを描いて、道路の上でファイナルターン。
    車が通っているので結構こわい。
    ファイナルの後、修正が収束しない。
    ヨーイングかな?とも思って、ちょっと戻すけど、そうではなかったらしい。
    ちょっとターゲットから南に流されて早めのフレア。
    やっと、テイクオフとランディングが慣れてきたぞ。


山飛び 77本目   2000年 1月30日


冬真っ盛りなので、今日も風は西、いや南西だ。
テイクオフに上がってみると、みんな西に出ているが、ランディングは南風だ。
新しい西ランディングは南風進入が難しい。
西風進入で最後に南に向けるしかない。


  • 山飛び77本目

    12時半ごろ西にテイクオフ。
    テイクオフは今回ハーネスの足ベルトを短くタイトにしてみた。
    すると、すぐに浮き始めたグライダーに吊り上げられてちょっとしか走れなかった。
    アゲンストで横風がなかったから、よかったけど、弱っちいテイクオフに反省。
    さて、結構西風が強い中テイクオフしたので、出た途端上げられたので、
    リッジがとれるのではと思い、右に行ってからUターン。
    テイクオフ前までもどってくるが、落ちる落ちる。
    西は、斜面がなだらかだから、よっぽど山すれすれを飛ばないとリッジがとれない感じだ。
    まだ機体に慣れていないこともあって、安全マージンをとって山肌から離れて飛んだのが
    敗因かと思ったが、そもそもリッジを取りに行く作戦が失敗なようだ。
    ロスした高度を考えて、VG を引いて3機のラミナールが舞う北の石切に向かう。
    初めてVGフルロック。
    ピッチが少し変わりベースバーをちょっと多めに引く感じで丁度良くなる。
    追い風なので、すぐにラミ3機の下に潜り込む。
    VGを戻してリフトを探す。
    あっ・・・・・・・上がらない。(汗)
    なんにもないっ。
    南風を考えて、少し風上に入ったのに、あがらない。(滝汗)
    これはまずい。ランディングまで届かない。
    急いでVGをめいいっぱい引いて風上に向かう。
    すっ・・・進まない。(涙汗)
    スピード計は45km/hrを指しているが、対地速度がめちゃ遅い。
    最短コースを選び腕を縮めて、なんとか最後の民家を越えた頃には、
    もう高度は50mしか残っていなかった。
    南風の中、東側からノーターンで進入。
    少しヨーイングが出るが、これは南風の横風のせいだろう。
    最後はフレアが少し甘くて、足でザザザって感じで着陸。
    ふうっ。結構ひやひやなランディングだった。
    でも、ちょっとづつ慣れてきたぞ。


山飛び 78本目   2000年 2月13日

宅急便が来たので、いろいろしてたら、足尾到着が昼過ぎになった。
冬真っ盛りなので、今日も風は西だ。
もう誰も上がらないので、自分の車に機体を積んでテイクオフに出発。
途中の道は、9日ごろに降った雪でアイスバーンになっていて、たいへん。
FFスタッドレスだと結構余裕だったが、すれ違いには往生した。
途中下りですれ違うとき、向こうの登りのデリカ四駆が四輪ともホイールスピンさせて、
こちらに寄ってくるので、急いで運転を代わって脱出。
テイクオフに上がってみると、西に出ているが、すっごい強風。
みんな機体をたたみ出す中、僕一人機体を組む。
そのうち、風が弱くなってきて、塚田さんが出た。
次にシングルの林さんが出た後、USの鈴木さんが出て、沖で上げだした。
うまいっ!!
あっという間に、東リターンの体勢に入った。
1100mくらい上がったらしい。
これは行かなくちゃ。
しかし、ここで西風はぱったりやんでしまう。
そのうち東風に変わってだんだん東風が強くなってきた。
やのさん、みかみさん、かねこさんと東に飛んだ後、東に構える。


  • 山飛び78本目
    午後四時半すぎ、東にテイクオフ。
    テイクオフはまたもやすぐ持ち替えてしまった。
    もう少し足ベルトゆるめた方がいいかもしれない。
    さて、V字を過ぎて猿壁に向かった。
    すっかり日陰になった石切に大量の雪が見えたので、
    冷えててシンクになってそうだったから猿壁に向かったのだった。
    しかしどうも北風ローターを気にした方がよかったようだ。
    猿壁では細かくて弱いサーマルがほんの少しだけ残っていたが、3,4回まわすうちに
    消えてしまった。
    パラ前を見ると気持ちよさそうにステイしているかねこさんの機体が見えた。
    パラ前に行きたい。
    しかし、もう高度がない。
    無念の思いで凸山にすがる。
    ここも小さくて弱いのがあったが、すぐ消えてしまった。
    しかたなくランディングに向かうが、平野に出ると、これがボコボコの大気状態。
    これは難しいランディングになりそうだと直感しいっきに緊張。
    吹き流しは無風に近かったが前の二機が東風アプローチで降りたので、合わせる。
    ターゲット上空くらいから、講習場方面に折り返し一気にファイナルターンでランディングする事にする。
    しかし、思ったより高い。
    でも、こうボッコンボッコン上げられては、たまったもんじゃない。
    少し大きなターンにして、早めに足を出して風の抵抗を利用しようと、
    持ち替えたそのとき、
    なんと、左腕にワイヤーが引っかかっている。
    どういう手の回し方したんだろう??
    いまだに不思議だが、あわてて持ち替え直して、前を向くと、
    正面に、ベンチに座っている目をむいた人たちと目が合う。
    まずい、吹き流し手前のベンチに突っ込む。
    なんとかすれすれに避けて機体解体場の前の三角の台地にランディング。
    フレアはうまくいった。
    もう少し低高度でも自信を持ってターンがきれるくらい慣れなくては。
    東リターンをキメた鈴木さんが帰還した。
    着陸するなり、一言。
    「ハングってのはこうやって飛ぶんだよ。」
    かっこいいっ!!
    かっこ良すぎっ!!
    僕も一度でいいから言ってみたい。
    これからもがんばろう。


山飛び 79、80本目   2000年 4月16日

昨日の雨で地面がしめっていておまけに曇っているが、午後から晴れの天気予報を信じて足尾に向かう。
昼前に着くとやはり人は少ないが、同じように天気予報を信じて雨の中出発してきた鈴木さんと
テイクオフに上がる。
テイクオフに着くと、雲の吸い上げで出た機体が次々と上がっていく。
急いで組むが、雨が降ってきた。
組み終わるころには雨はやんだけど、上空に見える機体は太田さんのRCS一機になってしまった。
しかし、太田さんの粘りはすごい。
RCSの性能もすごいだろうが、それだけではこの条件で1時間半もステイするのは無理だろう。
僕? ははは、7分ぶっとびっ〜♪・・・ほっとけ。

  • 山飛び79本目
    足尾に来てはいたが、一ヶ月以上も飛べてなかったので、久々のテイクオフ。
    でも風がマイルドだったので、余裕を持ってテイクオフ。
    こういうときは、がむしゃらに走らなくてもいいんだなあ。
    さて、テイクオフしてすぐに右に向かってみる。
    仙人の岩(43本目参照)の上空で+0.4m/s。 回そうかと思ったとき、雨が降ってくる。
    迷う。
    これ以上グライダーを濡らすと性能が落ちてランディングまでとどかない危険性がある。
    決断。
    VGフルロックで雨の降っている山際を脱出することにする。
    平野まで飛んできたら、雨はやんでいたが、リフトはな〜んにもない。
    あきらめてランディング体勢。
    南っぽい西風だと思ってオーバーヘッドでアプローチ。
    ランディング上空を通過した後、左旋回で折り返すが、ちょっと遅かったか。
    ファイナルを道路の上で左180度旋回したときのロールアウトでは左翼端が地面にするかと思った
    くらい高度がなかった。
    そのうえ、速度が速い。
    なんとかターンを終えて、それでも3枚目中2枚目の田んぼにランディング。
    降りてみてわかった。無風だ。
    無風だとダブルは速度が速く感じる。
    西ランディングは厳しいなあ。

  • 山飛び80本目
    さて、テイクオフに戻ってくると西風が垂れだした。
    東に変わるかもしれないということで、誰かが東に向かってスタンバイしている。
    石田さんだ。
    西風がやんだ一瞬の隙をついて石田ラミが先陣を切って離陸。
    まわりで歓声があがる。
    機体を組んで、テイクオフに構える。
    後ろの吹き流しばかりを気にしていたが、前のV字の木とかあちこちにある小さな吹き流しを
    観察してくださいとチャッピーさんに教えていただいた。
    なるほど。
    ほとんど無風で出る。
    思い切り走るが、走る場所がなくなって飛び乗り気味。
    余裕でV字は越えたが、ダブルで無風はこんなに大変なのか?
    しかし、速度をつけてた割にヨーイングが出なくてほっと一安心。
    さて、上空は依然西なのでローターを警戒して谷の真ん中を飛ぶ。
    -1.4m/s、結構落とされている。
    こういうときは、山に寄った方がよいのだろうか?
    リフトもなし、高度もあまり余裕なしで、ランディング上空につく。
    文字通りのぶっとび。
    さて、ランディングの風は北西。
    ありゃ、北成分が入ってたのか。
    そういえば上空も北っぽかったなあ。しまった、猿壁付近のローターをくらってたかもしれない。
    とにかく、フルーツラインまで行ってからUターン、南側を回って、電線の上あたりから速度を付ける。
    引いてからスピードにのるのが早い。大きなGのかかる右ターンからのロールアウトでヨーイングがでる。
    なんとかおさえて左のファイナルターンからターゲット5m手前にランディング。
    フレアが気持ちよくかかったので、うれしかった。
    今日は東西に飛べたので勘が戻ってよかった。


山飛び 81本目   2000年 4月29日

天気予報では西風なので、今日は西に飛ぶことになるかなっとか思いながら足尾に着くと、
昨日から西LDの田圃には水が入って、クローズ。
が〜んっ!!
板さんの車でテイクオフに上がるが、板さん、西に飛ばせろって暴れている。
確かにうまい人はこの天候だったらLDがなくても関係なさそうだ。
こちらはのんびり機体を組んでひたすら風が変わるのを待つ。


  • 山飛び81本目
    結局、板さん(Litespeed)とATOSとEXTACYの御一行は、弱くなったフォローをしょって
    テイクオフ。
    だんだん無風になってきたので、何機か出ていく。
    16時、いよいよテイクオフ。
    ちょっとフォローまじりなので、緊張する。
    走り出したが、浮かないまま走るところがなくなってしまう。
    そのままドンっと機体に飛び乗ると、失速して急降下。
    ベースバーやハーネスの胸のあたりを草ががさがさ擦っていく。
    あわてて引きすぎずに冷静にピッチをコントロール。
    V字の杉は余裕で越えたが、見ていた人は肝をつぶしただろうなあ。
    スターターの鶴見さんごめんなさい。
    それっきり、この日は一機もテイクオフしなくなりました。
    みかみんさん、ごめんなさい。
    さて、飛び出したはいいが、細くて周りが強いシンクのサーマルがぼこぼことある感じ。
    先に出ていった固定翼機がどうしてウイングオーバーしてるんだろうと思っていたら、
    このサーマルを回しきれずにシンクにはまったの図だったんだと同じ事をやってから気づく。
    これをやるとかなり高度をロスする。
    おまけに依然として上空は西風なので、ローターをかぶって高度がない。
    なんにもできないまま、ランディング上空に到達。
    小学校の方を回って西風進入。
    フレアがバッチリ決まったが、またまたぶっ飛んでしまった。


山飛び 82本目   2000年 4月30日

天気予報は南東の風。
今日はばっちり東に飛ぶことになると思いながら足尾に着くと、上がる車がない。
ランディングにはアンダーバテンがくの字になったラミが・・・。
鈴木さん曰く、「終わったかと思った」という土手への頭突きが決まったらしい我らが棟梁の
首をみんなで心配するが、本日最後にテイクオフしたのは棟梁だった。(さすがだ)
なんとか11時半頃テイクオフに上がると、東風で全機バカ上がりしている。
急いで組まなくちゃ!!
しかし、組み終わってみると、南風が強くなってきてテイクオフできない。
うーん、惜しい。
あと30分早かったら・・・。
しかたなく待つが、一向に南風が弱くならない。
パラ尾根の南風ローターが猿壁にまで達している。
高橋名人と葛城さんが悪条件をおして離陸するが、すごいローターだということを教えてくれただけだった。
そのあとグランドでしっかり上げてましたけど。
ひたすら待っていると、ウルトラスポーツを病院送りにしたKネコさんが、ステディーをかついでやってきた。
うーん、この根性には脱帽。
10〜20分に一度くらいでテイクオフできるチャンスが出来てきたので、並ぶことにした。
しかし、だんだん曇ってきて条件は悪化する一方。
Kネコさんがテイクオフしたきり、シングルはクローズになってしまった。