新加入スーパーハチドリくんによって新世界に突入!!
バリオメーターを装備して飛ぶとこんなにいろんなところに行けるっ!!
いよいよソアリングにチャレンジっ!!
さて、次はどんな困難が待ち受けているのでしょうか?
いよいよソアリング入門編!!
お楽しみにっ!!
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【最終更新日:1999年 6月 7日】
このページは、C級コースのハングの講習に通った記録をご紹介します。
とりとめのない文章ですが、どうぞお楽しみください。
インデックス
- 山飛び 38本目 1999年 2月20日
朝起きてお天気チャンネルでの風向きは南。
昨日、つくばでも雪が降ったので嫌な予感がしていたが、案の定朝日峠は通行止め。
引き返して、石岡の方から、足尾に向かったので、足尾に着いたのは11時半ごろ。
テイクオフには4WDでないと上がられないらしく、テイクオフにあがる車がない。
しかたなく、お昼を食べて12時半ごろニューアイオロスバンで上がる。
途中、チェーンを巻いて、雪道を走る。
- ●山飛び38本目
久々のアゲンスト。
でも、巻いて入ってきているだけで、今日の本流はド南。
さる壁で上げている機体が見えたので、さる壁に行ってみようと決意。
機体を組んで、1時半ごろテイクオフ。
沖に出た途端、南風にふっとばされそうになる。
ぽこぽこと細かい気流が出ていてグライダーが頻繁にとられるので、さる壁に寄せるのがこわかったが、
案の定さる壁につくと、スーパーはちどりくん(バリオ)が鳴り出したので、エイっと回しはじめる。
なにしろ、スーパーはちどりくん初登場なので、サーマルのコアがどこなのかさっぱりわからない。
2周目にして、早くもはずしたらしく、回りながら2.5m/sで落とされている。
南風が強いので、デコ山に移動する。
途中、バリオが大鳴りしたが一瞬で終わる。
デコ山の山頂に来ると、ちょっと上昇音がしたので、回してみる。
回っている間、+0.5m/sくらい。
こういうのを「ねばる」っていうんだろうなあと思いながら、強い南風で流されるのを耐えながら、
ぼこぼこしている荒れた気流と戦って回した。
旋回しながら、場所によって上下するので、とっても気持ち悪い。
あまりの気持ち悪さに、回すのをやめて少し東に出ると、途端に落とされて、高度が220を切る。
まずい、帰れない。
大気速度は35キロを越えているのに、南風が強いのでデコ山からランディング方向は進まない。
やっと講習場上空まで来て、高度処理。
思ったより風が強く、ファイナル切るのが遅かったため、南に回り込めなかった。
幸か不幸か減速不十分のままフレアだったので、横風(南風)にあおられることはなかった。
高度がわかると、こんなに寄り道できるのかと感激。
こんなことなら、もっと早くバリオつけて飛ぶんだった。
まだ春は遠いこの時期で荒れているなんて言っていたら、
春の乱気流シーズンはどうなるんだろうと、ちょっとこわい気がした一日でした。
飛行時間7分。
-
山飛び 39〜41本目 1999年 3月13日
-
前夜のワイン飲み過ぎに夜通し苦るしみながら、9時半に目を覚ます。
朝起きてお天気チャンネルでの風向きは東。
足尾に着いたのは11時半ごろ。
某K田さんの車でテイクオフにあがる。
テイクオフは強い東風だった。
- ●山飛び39本目
13時ごろテイクオフ。
猿壁で上げている機体があったので、猿壁でねばることにする。
しかし、行ってみると、なにもない。
+0.1m/sくらいのを見つけては、回して沈む・・・というのを繰り返して、高度を失う。
高度350mまで落ちたのでデコ山に向かうが、デコ山に移動するときにめちゃめちゃ落とされる。
デコ山の横を高度230m程で通過。
しかし、パララン方向に進路をとっていてこの辺りは-0.4m/sがコンスタントだったので、
届かない心配はなくなった。
案の定、2ターンくらい高度処理して東風アプローチでランディング。
飛行時間は7分30秒でした。
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- ●山飛び40本目
15時ごろテイクオフ。
出てすぐ右からパラ前に出ようと思って右に行くと、+0.2m/sくらいでバリオが鳴る。
左旋回にはいって気がついた。
リッジだ。
8の字旋回にかえる。
2回くらい8の字を描いて、テイクオフを見つける。
ありゃ、ここはテイクオフの真正面だった。
テイクオフの邪魔になるといけないので、3回目の8の字旋回が終わると、移動することにした。
テイクオフよりわずかに高い高度があったのと、石切上空はリッジっぽいので、
パラ北テイクオフがはるか下に見える。
高度に余裕があったので、パラ山の裏をサル公園の方にぬける。
初めてパラ山の南に出る。
赤い機体(ハング)がサル公園に向かっていて一瞬ついていこうかと思った。
パラ前はパラがうじゃうじゃいて、こわくて近寄れない。
パラ前の南側に2機のパラが高度を上げていたので、下に入ったけど上がらない。
仕方なく、東の平野の方に向かう。
バリオは+にならないが、-も0.6m/sくらいなので、のんびりランディングに南から入る。
ランディングの風が南東だったので、ショップの上でブービーターン(ファイナルターンの一つ前)を
きってから、ファイナルの左旋回でランディングしようと思ってたのに、高度があっという間になくなり、
ショップの上でファイナルターンをするはめに。
電線をかすめて、ショップ、駐車場、機体解体場所をスレスレにかすめてランディング。
大目玉をくらう。・・・反省。(涙)
飛行時間12分。
-
●山飛び41本目
16時50分テイクオフ。最近は、日が長くなった。
東風が3m/sくらいでめちゃくちゃ安定してたので、初めて2番ランチャーから出る。
ランチャーは、やってみるとなんだこんなものかという感じで、T.O.1とそんなにかわった印象はなかった。
ただ、無風ではランチャーは使いたくないなあ。(苦笑)
沖に出てもめちゃくちゃ安定で、リフトなんてなんにもない。
ただただ、-1.2m/sでグライドするだけ。
平野に出て、なにかないかと思って民家の上とか飛ぶが、-1.2m/sはいたって安定。
おとなしく南アプローチで高度処理してランディング。
飛行時間は8分でした。
-
- 山飛び 42本目 1999年 4月3日
-
前夜の夜更かしで睡眠不足に苦るしみながら、足尾に着いたのは10時半ごろ。
望遠鏡を除いてびっくり。
ラムエッティーのトップレスがスタ沈してるっ!!
でも、おかしい。だれも回収しようとしてない。
どうやら、今日はクロカン(クロスカントリー)の大会らしく、テイクオフには機体が
溢れかえっていて、スタ沈位置にでも機体を置かなければならなくなっているようだ。
そんな状況でテイクオフにあがれるわけがない。
まあいかに遠くまで飛ぶかと言う大会なので、大会参加機は離陸したらこのあたりから消えてしまうから、
ショップで待つことにする。
12時ごろ大会参加機が離陸しはじめたのでテイクオフにあがる。
テイクオフは弱い東風だった。
- ●山飛び42本目
13時ごろ1番テイクオフで順番待ちしている間に東風が強くなってきた。
次が自分のテイクオフだという時になって、6〜7m/sの強風になってしまう。
一旦下がって風が弱くなるのを待つ。
強風はおさまりそうにないので、カロリーメイトをもぐもぐする。
食べ終わった頃に、大会参加機のリフライト組が強風のさなかテイクオフしていく。
これなら行けそうだ。
すぐに準備して、1番テイクオフの横でスタンバイ。
作戦としては、この強烈な東風のリッジを狙う。
14時半、強風の中、強引に離陸。
出てすぐ、ぐっと上げられる。リッジだ。思ったより、山に近い。
ちょっと遠めに沖にでて、右でリッジを取りに行くが、高度が低い。
ちっともバリオが反応しないどころか、探しているうちに、めちゃめちゃ高度をロスする。
スターターが、これ以上いると届かないのではと心配しているようだ。
リッジを諦めて、パラ前に移動しようとするが、沈下率が大きい。
急いで、さる壁の方に逃げる。これは、正解。
さる壁で+0.8m/sだったので2、3回まわすと、高度が340mくらいに回復。
だいたいいつもどおりになったので、グランドにサーマルを探しに行く。
さる壁とデコ山とパラ前の三角の中心くらいの場所で、+1.2m/s。
回してみる。
サーマルをはずさないと、1回まわすと30mくらい高度が上がる。
100mくらい高度をあげると、はずしてしまって、-3.0m/sからのシンクアラームがなる。
東風に流されているのだと思って、流された分だけ元に戻るとまた上がり出す。
やっぱり流されていた。
今度は地表の目印決めて流されないように回すと、これまたはずしてします。
どうやら、サーマルも東風に流されているようだ。
もう、どれだけ回しただろう?
回している間に、はずすとシンクアラームが鳴るスピードで落っこちるから、
気持ち悪くなって、さっき食べたカロリーメイトが戻ってくる。(苦笑)
それでも、右旋回、左旋回と使い分けて粘り続けるが、
100mくらい上げてははずして落ちるを繰り返して、そのうち気持ち悪さがもうピークに達する。
いいサーマルなんだけど、もう「はくー」ってなったので、離脱。
ランディングに向かう。
まだ高度は300mくらい残っているけど、思いっきり引き込んで高度処理する。
めちゃめちゃハイバンクなターン。
もう、吐きそうで一刻も早く着陸したい。
ランディングは東風。強めだが、難無く着陸。
うー、きもちわるかった。
しかし、直後に出たT田さんが僕の回してたサーマルで900mまで上げたので、めちゃめちゃくやしかった。
まだまだソアリングへの道は厳しい。
飛行時間20分。
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- 山飛び 43〜45本目 1999年 4月17日
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足尾に10時ごろ着く。望遠鏡でテイクオフの風を見たら西だった。
M宮さんが西に飛んで東に降りてきた。
みかんをタンデム機にしたいので、乗り換えの時は声をかけてくれと言われた。
いつになるんだろう?
雑談を少ししてからテイクオフに上がる。
クロカン(クロスカントリー)シーズン最盛期らしく、クロカンねらいの機体が
11時ごろからどんどん西にテイクオフしてゆく。
風が東にかわるのを待切れず、西に出ることにする。
テイクオフは相変わらず強い西風だった。
- ●山飛び43本目
西風が強いなら、西風でリッジをとってやろうと右に行く作戦を立てた。
なだらかな西側斜面だから難しいだろうとは思っていたが、届かない心配をすることを
この時点ではすっかり忘れている。
11時50分テイクオフ。
作戦通り右に行くと、やはりバリオが鳴る。
8の字旋回1回でテイクオフと同じ高さまで行ったが、リッジの範囲がとても狭い。
すぐに見失って、谷の方に吸い込まれる。
尾根の突端の大きな一枚岩の上でトレッキングのおばあさんがたたずんでいる。
まるで、仙人のようだ。
今後この場所を仙人の岩と呼ぶようになる。
さらなるリッジを求めてさらに北に行ったのが運の尽きだった。
がくっと落とされる。
高度計を見ると、あっという間に360mしかない。これはまずい。
本当にあっという間の高度ロスだった。
とりあえずランディングに向かって、途中でなにかあったら、高度を回復しようと考える。
しかし、沈下率が-1.6〜-2.2m/sと大きい。なぜだ。
頻繁に+1.5〜+2.0m/sくらいのリフトがあるが、すごく狭い範囲なので僕の腕で回せる代物じゃない。
高度が200mを切ったところで、悪あがきは断念することにした。
着陸できるところを探した。丁度町に出る直前に空き地が見えたので、行ってみる。
上空まで来てびっくり。トライアルバイクをやっているところだった。
アウトドアのテーブルセットでラーメンを食べてる人と目が合う。
空から、「すみませーん、降りますー!」と叫んで、大きな360度ターン1回の高度処理で着陸。
ランディングはバッチリだったが、機体を隅に寄せてハーネスをはずすと、急に
「やってもうた〜っ!(涙)」と激しく落ち込む。
しかし、そんな落ち込んだ僕とは好対照に、トライアルバイクで遊んでた人たちはおおはしゃぎ。
「ラーメンの匂いにつられて降りてきたな」とか「今度からいつもここに降りてきてくれ」とか、
一通り歓迎を受けると、次は質問攻めだ。
「この機体は、いくらだ?」とか「初めてどれくらいで飛べるようになるの?」とか。
落胆と後悔の動揺とちっとも送信できない無線機と戦いながら、津波のように押し寄せる質問に
答える僕に、5歳くらいの坊やがポッキーをくれる。
がうー、俺はポッキー食べてる場合じゃないちゅ〜の!!
・・・と思いつつ、「ありがとうねー、坊や。また来るからねー!」などとわけわかんないことを
口走っていた。また来てたまるかっ!
結局、ロックがかかっていただけのことに気付かず、送信できないままでいるところに、
葛城さんと篠原さんが助けにきてくれた。
そのNASAバンを見た時には、涙が出るくらいうれしかった。
本当にありがとうございました。
まるで、南極に一人取り残されて、救助のヘリが見えたような気分だった。
急いで機体をばらして、車に載せるが、動揺のあまり無線機を忘れてしまう。
そのまま、西ランディング経由でテイクオフに戻る。
テイクオフの皆様にお詫びして、また落ち込む。
西の石切はバクチだという言葉を聞くけど、実際はバクチなんてもんじゃなく、
リフトかシンクしかない地獄だった。
飛行時間8分。
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- ●山飛び44本目
風が東に変わったので、東に15時00分テイクオフ。
とにかく、あんな1本目の後なので、無難に飛ぶ。
某Yのさんがデコ山のあたりで回していたので、行ってみる。
なんにもない。
後で聞くと、そこのリフトは終わったところだったそうな。(涙)
そのままランディング。
飛行時間16分。
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- ●山飛び45本目
テイクオフにもどると東風がすごく強くなっていた。
16時50分ごろ東にテイクオフ。
出てすぐ右でリッジをとるが、某YのさんのFUNが、離陸してこっちに向かってきたので、パラ前に向かう。
2機縦にならんで飛ぶ。
僕はパラ山の裏から南側に出る選択をしたが、ローターをかぶって高度ロス。
パラ前で再びであったFUNとかなりの高度差ができてしまっていた。
リッジだと思って回していたが、アーベントだったらしい。
落ちはしないが、ちっとも上がらない。
あきらめて、沖になにかないか探しに行く。
なにもなかった。(涙) もっとパラ前で遊んでればよかった。
東アプローチでランディングして今日はおしまい。
とにかく、1本目のショートがショックな一日だった。
飛行時間15分。
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- 山飛び 46〜47本目 1999年 4月29日
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明け方まで雨だったので足尾に12時ごろ着くとみんな1本飛んでいた。残念。
望遠鏡でテイクオフの風を見たら東だった。
YのさんのNASAバンジュニアでテイクオフに上がる。
機体を組んで様子をみる。
- ●山飛び46本目
晴れたり曇ったりだけど、東風がまあまああるので、リッジを狙おう。
N間さんのCSXが出てすぐの右のリッジでトップアウトして、
テイクオフの頭上をかすめて足尾神社の方に向かったのが見えた。
なるほど、そうやるのか。
15時頃テイクオフ。
右に行くが、+0.0〜0.2m/sくらい。
上手い人はこういうのでも確実に上げて次を狙うのだろうが、下手なので上がらない。
テイクオフの邪魔になるので断念する。
この時、比較的パラが少なかったのでパラ前に向かう。
パラの人たちと旋回方向を合わせる。
しかし、ここも+0.0〜0.2m/sくらい。
こういうのを粘るっていうんだろうなあと思いつつ回していると、YのさんのFUNがやってきた。
パラ前ですれ違う時に、手をふり合う。これは楽しい♪
少し高い高度できたので、徐々に高度ロスしていたことに気付いて高度計を見る。
360mくらい。
なんとか上がらないかなあともう少し粘るが、300mを切ったのでパラ前を離脱する。
デコ山方向に斜上空のFUNと一緒に走り出す。
2機で探してもなにもない。
仕方なく東アプローチでランディング。
先に行きますっと合図しようと思ったら、いつの間にかFUNが同高度にいる。
まずい、同時進入だ・・・急いでコントロールバーを引き込んでランディング。
随分長く飛んでたような気がしたのだが、16分間だった。
最大上昇率が+0.3m/sでは、仕方ないか。
- ●山飛び47本目
北風が強くなってきたが、テイクオフは無風。
思いきり走って離陸。16時半。
出てすぐ右に向かって、北風でリッジがとれないかやってみるが、だめだった。
北風ローターを避けてパラ前コースをとる。
かなり山に寄せて飛んだのに、パラ前直前ですごいローターをかぶる。
久々に激しくコントロールが乱され、山に刺さる心配をした。
随分高度が低いので、パラ前にすがりにいく。
しかし、高度回復の足しにはならなかった。
高度計を見ると、200mちょっとしかない。
これはまずい。
パラ前を離れた時には200mを切っていた。
真剣にパラランに降ろすことを考えた。
しかし、平野に出ると、-0.4〜0.6m/sくらいに落ち着いたので、余裕をもって北アプローチでランディング。
正確には、北西だった。
飛行時間7分。
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- 山飛び 48〜50本目 1999年 5月9日
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今日はうすぐもり。
望遠鏡でテイクオフの風を見たら東だった。
テイクオフに上がって機体を組んで様子をみる。
- ●山飛び48本目
猿壁狙いでテイクオフ。
猿壁沖で、リフトがありバリオが鳴り出す。
少しタイミングを待って回し出すが、遅ぎた。
ちょっと戻って見る。
やはりあった、サーマルだ。
でも弱い。
最大で1.7m/sくらい。
5〜6周回して見るが、+20mくらい上がる。
400m前後の高度で50mくらい上がってははずして落ちてまた上がるをくり返す。
回している周回の一部分でしかバリオが鳴っていない。
サーマルのコアを掴みかねている。
そのうち、350mを切ったので、LDに向かう。
飛行時間15分。
●山飛び49本目
東風が強くなって来た。
テイクオフが全然ダメ。
ベースバーへの持ち替えが早すぎる、というより、アップライトの持ち替えをしないで、
いきなりベースバーを持ちにいっている。
これでは、全然機体を前に引っ張っていない。
初速が足りない上に、強風の時は早い持ち替えの瞬間にノーズが上げられ失速する危険なパターンだ。
直さなくては。
さてフライトの方は、うすぐもりだけあって、なにもない。
デコ山のリッジで散々ねばるが、あえなくランディング。
飛行時間これまた15分。
●山飛び50本目
相変わらずの曇り空。
南風が混じって来た。
ほとんど南東の風。
みんな猿壁に行くので、逆をついてみる作戦にでる。
テイクオフして猿壁手前でリッジをとり、反転して、テイクオフ前を通過し、パラ前に向かう。
パラ山までは順調で450mくらいの高度をキープ。
ところが、パラ山のローターをかぶった途端、一気に高度ロス。
パラ前についたら、260mしかない。
パラ山のリッジを期待したが、落ちはしないが上がらない。
これはまずい。
急いでランディングに向かう。
南風なのに北侵入になるが、やもえない。
電線の上20mくらいをかすめる。
下の道路で車を止めて、『だいじょうぶだー!そのまま行けー!とどくからっ!』って叫んで
くれた人がいた。
ダウンレートが-0.6m/sだったから、大丈夫なのはわかっていたので届かない心配はしていなかったが、
もっと違うことであせっていた。
実は、ハーネスのチャックが開かないのだ。
ひもが見つからない。
電線を越えて、最後のチャレンジで直接ハーネスを見てひもを見つけて引いた。
案の定、前を向いた時は機体のバランスを崩していて、水田が左横に見える。
あわててバランスを立て直したと同時に減速、フレア。
ギリギリだった。飛行時間8分。
いろんな方からお叱りを受けた。大反省。
曇りの日はリッジ以外は期待しないのと、そんな日にチャックは閉めない。これ教訓。
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- 山飛び 51〜52本目 1999年 5月23日
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晴れ。
13時ごろテイクオフに到着。
よさそうなので機体を組んでさっさと出る。
●山飛び51本目
14時ごろテイクオフ。
北っぽいと思って石切の方を飛ぶと、バリオが鳴るので回してみる。
狭い山あいで回すのは、結構ひやひやだ。
結局吹き上げだったみたいで、高度ロス。
パラ前の北側で他の機体がうろうろしているところに向かう。
行ってみると、なんとなくありそうなんだけど、上がらない、でも落ちないって感じだった。
前を飛んでいるUSについていく。
ここまではよかったが、ランディングの吹き流しを北風なのに南風と読み間違えて、
フォローを背負ってロケットフレアランディング。
一緒に飛んでいたUSの方に風向きの指摘をしていただき気がついた。
御指摘ありがとうございました。
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●山飛び52本目
16時くらいになって北東の風が強くなったので、テイクオフして右でリッジをとる。
すごいリッジだ。
パラ山山頂に高度507mで到達。
後で考えると、もうすこし石切でねばればよかったが、52本目のことがあったから回せなかった。
パラ山頂は、上がりはしないがいくら回しても落ちなかった。
もっと上げようとパラ前に出たのがいけなかった。
ずるずると高度を失いだして、パラに囲まれ、沖に脱出するが、なんにもなくあえなくランディング。
飛行時間またしても15分。
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山飛び 53本目 1999年 5月29日
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今日はうすぐもり。
晴れてくれないかなあと願ったがうすら明るくなるだけだった。
1本でも飛んでおこうと、昼から足尾に向かう。
足尾につくと、なにやら人だかりがしている。
行ってみるとびっくり、グッゲンモスのE7だ。
めちゃめちゃかっこいい上に、軽い。
いよいよ固定翼機の時代がきたって感じだった。
- ●山飛び53本目
テイクオフに上がると、テイクオフの右上にリッジをとっているFUNを発見したので手をふる。
ほとんど静止している時もあった。
空中で会えるかもと思い、急いで機体を組む。
3時くらいにテイクオフ。
やけにテイクオフで沈んだ。
FUNが静止していた出てすぐのリッジをねらいに行くが、すでにリッジは消えていた。
パラが2機しかいなかったので、パラ前に向かう。
パラ前に着いたらパラはいなかったので、リッジで遊ぶ。
そのうち、パラが1機テイクオフしてきた。
パラの方の顔色を伺いながら、リッジをとり続けるが、上がらない。
パラがもう1機テイクオフしてきたころには、さっきのパラはLDに向かっていた。
徐々に高度を失っていく。
300切ったらLDに向かおうと思っていた計算はこのコンディションでは大間違いだった。
316mでLDに向かうが、予想以上にに沈下が激しい。
最短距離のパラLD上空をごめんなさいと言いながら通過させていただく。
なんとか北侵入の位置まで辿り着いたが、ハーネスのチャックを開くひもが見つからない。
焦る。
全然見つからない。直接見ても見つからなかった(謎)ので、直接ファスナーをつかんで開けるが、
半分も開かないところで手が届かなくなる。
体を最大限折って、ようやく膝までチャックを降ろした時には、既に地面はすぐそばで、機体はバンク状態。
あわてて、チャックを膝で蹴り降ろして足を出し、持ち替えて修正、即ランディング。
あー、助かった。
これからはテイクオフ前にきちんとひもの位置を確認してから飛ぼう。
今回の敗因は、開けるひもと閉じるひもが左右対象についていると思っていた思い込みだった。
実際には、閉めるひもは右横、開けるひもは左下についていた。
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- 山飛び 54本目 1999年 5月30日
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今日は絶好のコンディション。
朝晩の気温は低いが、日中は晴れて気温が上がるパターン。
つくばの空は快晴。
足尾周辺にはぽこぽことおいしそうな雲がいっぱい。
14時半くらいに足尾に着いて、無線誘導イントラの某Yおさんのところに行くと、
開口一番「某Yのさん、朝飛んでまだ降りてこないよ。」。
あそこと指さされたところに、ごま粒ほどの大きさになったFUNが見えた。
すっ、すごすぎるっ!!すでにこの時点で5時間以上飛んでいるー!!
後で聞いたら、筑波山にも行ってきたらしい。
すごいっ!!
空中で遭遇しようと意気込んでテイクオフにあがる。
●山飛び54本目
今日の作戦は出て左のリッジで高度を稼いで猿壁でサーマルヒットだ。
15時30分テイクオフ。
かなり東風が強かったので、猿壁手前でリッジをとる。
丁寧に何度もターンしてリッジをとっていくうちに初めてトップアウト。
うれしい。
そのまま、足尾山頂に張り付く。
足尾山は頂上にぽっかり穴があいていて神社の祠があるなんともいえない形をしていて感動だった。
やはり足尾山頂の上を飛ぶとトップアウトした実感が湧いてくる。
その時、西の方からノーズが赤で機体が白いグライダーが飛んできた。
やはり速度は断然速い。
相手は高度的にむちゃむちゃあせってるだろうなあと思いつつ手を振った。
足尾山をピカピカに磨いて620mくらいまで上がるが、それ以上はどうしても上がらない。
やはりリッジじゃあ、これくらいが限度かなあとか思いつつ、下にテイクオフしていく機体とか、
入れ代わり立ち代わりやってくるスピードの速いダブルの機体を眺めながら600mくらいをキープしていた。
時々、サーマルを探しに猿壁まで出ていくが弱いので、乗れずにまた足尾山にもどるのをくり返す。
そのうち、あきらめてまた足尾山頂を磨き出す。
しかし、だんだん同じことをするのも飽きてきたので、そろそろ滞空時間新記録かなと時計を見ると、
まだ、テイクオフしてから20分しかたってない。
1時間の壁を破ろうと思うと、このまま足尾山をピカピカにするのはちょっと空しい。
その時、スターターの某Iうえさんが無線で前に出るようにアドバイスを受けた。
もう一度、サーマルを探しに行こう、そう思って猿壁に出たら、+2m/sくらいのがあった。
結構大きいので回し出す。
旋回の間中バリオが鳴っているので、これは乗れてると思い、なるべく浅いバンクで丁寧に回す。
しばらくバリオも見ないで回していたので、どれくらい上がっているかわからなかったが、どんどん
あたりの景色が小さくなって、遠くまで景色が広がって見えるようになる。
回しながら霞ヶ浦の向こうに大平洋が見える。
下を見ると、テイクオフより西に東風にのって流されていた。
あまり西に流されると戻って来れなくなると思って回すのをやめて東に向かった。
このとき、高度計は1016mを差していた。
やったー!!1000mを越えた!!
いやー、下にいるハングが地面に張り付いているように見える。
同じサーマルに入ってきた2機のダブルは途中で消えてしまって辺りにはだれもいない。
とにかく東に向かった。
八郷の盆地(平野)のあたりでパラが一機上がっていたので、そこまで行こうと思った。
行ってみると、どうやらランディングの上あたりだった。
まだ高度は960mちかくある。
さっき無線で北風だって言ってたので、北方面にいたら簡単にもどってこれる。
よし、このままフルーツラインをつたって板敷のランディングに行こう。
そう思いたって、北に走り出すが、進まない。
実際は進んでいるのだろうが、高度が高いので、下の景色が流れることがない。
なんだか進んでいるのか不安になるが、真下の道路の位置は一応かわっている。
フルーツラインの道の板敷きに行く交差点を過ぎてしばらくのところまで来て、高度650mくらい。
加波山のふもとくらいまで来て、板敷ってどこだっけ?状態に陥り、恐くなって引き返す。
のんびりデコ山あたりを目指して飛んでいたが、丸山の麓で弱いサーマルに当たる。
高度は460m近くあったので、ランディングに帰るだけなら上げなおす必要もなく、
既に1時間以上飛んでへろへろだったので、見過ごそうかと思ったが、
何ごとも経験とばかりに回しはじめた。
これが涙が出るようなサーマルで、6周して上がったのがわずか6m。
まいったなあと思いつつ、しつこく回していると、だんだん強くなってきて、あっという間に
猿壁まで流されて、高度は600m近くまで回復。
そのまま猿壁を越えて、テイクオフに向かう。
テイクオフの前まで挨拶に来ると、某Kねこさんが離陸してきた。
後をつけて、猿壁までもどると、あたりはボコボコしていて、途端に気持ち悪くなってきた。
デコ山に着く頃には「吐く〜!!」状態になっていて、もう降りることしか考えなくなった。
ランディングの風は一番いやらしい北東。
東アプローチから、吹き流しをかすめたところで少し北にノーズを向けてターゲット近くにランディング。
タイマーを止めると飛行時間は1時間30分。
あー、疲れた。
特に首と肩がいたい。
でも、うれしかった!!
トップアウトするとハングが病み付きになる理由がわかった気がした。
最高獲得高度:1016m
飛行時間:1時間30分
最大上昇率:2.9m/s
-
初めてのトップアウト!!
離陸したところをはるか下に見下ろすのはおそるべき快感っ!!
ソアリングの魅力にどっぷりはまってしまいました。
さらなる獲得高度、滞空時間にチャレンジっ!!
さて、次はどんな困難が待ち受けているのでしょうか?
さだまだ続くソアリング入門編!!お楽しみにっ!!