★ハンググライダー入門記A級編★


7回コロンでも8回目で起き上がる。
汗と泥と涙の講習日記。
でも楽しいんだな、これが





【最終更新日:1998年 7月 29日】

このページは、AB一括のハングの講習に通った記録をご紹介します。
とりとめのない文章ですが、どうぞお楽しみください。


インデックス

      
ハングをやるきっかけ 93/05/ ? 見学 98/ 5/17 申し込み 98/ 5/30
AB一括コース  1回目 98/ 5/31 AB一括コース  2回目 98/ 6/6 AB一括コース  3回目 98/ 6/7
AB一括コース  4回目 98/ 6/ 13 AB一括コース  5回目 98/ 6/ 20 AB一括コース  6回目 98/ 6/21
AB一括コース  7回目 98/ 6/27 AB一括コース  8回目 98/ 6/28

ハングをやるきっかけ   1993年10月8日
 その昔関西に住んでいた頃、とあるテレビ番組で、ハングで串本まで飛ぶコンペのドキュメントがありました。
なんでも、その時までは、串本まで飛んだ人は一人くらいしかなく、幻のコースで、前年にひとり串本へのチャレンジ中に亡くなった方がいらっしゃったらしく、弔い合戦のようにみんな「くしもとー」っと叫びながらテイクオフしていった姿にとても感動したのです。
それからしばらくして、NHKで「二十歳の趣味講座」という番組のなかで、ド素人4人集めてハングを習おうっことやってまして、それは、なんともエキサイティングで楽しそうだったのです。
っで、いてもたってもいられず、最寄りの京都ハングってところに「ごめんくださーい!!」って訪問したのです。
大阪大学にもハングのサークルがあったらしいのですが、当時大学院生になっていた僕には、いまさらサークルに入るのもちょっとという感じでしたし、滋賀から通っていたので京都の方が便利だったのです。
しかし、スクールの説明を聞いてなんとも不安になりました。
一つは、鳥取まで行かなければならなかったことです。
学部学生ならともかく、実験系の研究室の大学院生では、土日つぶすのは不可能だったのです。
そして、学生だったので、資金の問題も大きかったのです。
かくして、そのときは、760円をはたいて、「スカイスポーツ誌」を買って自分をなだめたのでした。
しかし、このとき買ったSky Sportsに、のちに就職して入部したサッカー部監督の名前が、熱気球のコンペ記事に4位で載っていたことを発見することになろうとは、夢にも思いませんでした。じゃんじゃん。

見学   1998年5月17日
 関西から引っ越して筑波にやってきました。
就職したら、ハングを始めようと思っていたので、さっそく1993年に買ったスカイスポーツ誌の広告で、筑波から近いスクールを探しました。
インターネットでもハング関係のページを探しているうちに、どうも憧れていた板敷、足尾エリアというのが、栃木県じゃなく茨城県であることがわかってきて、有頂天になる。
関西にいたので、その関東の地理がまるでわかってなかったのです。
WebでSET茨城を見つけて、地図を見ると近い!!
しかも足尾!!
さっそく行ってみようとなったのが、5月17日。
しかし、4時半についたら、講習は終わっていました。
NASAのショップでいろいろお話を聞いて、パンフレットを頂いてその日は帰宅。

申し込み   1998年5月30日
 いよいよ申し込み。
明日から、講習を開始することになりました。
ワクワク。

AB一括コース 1回目   1998年 5月31日
 記念すべき第1回目。
まずは、機体の組み立て方や各部の名称や役割のレクチャーを受けたあと、機体のホールドの仕方をシミュレーターを使って習う。
それが終わると、実機を使ってホールドや運搬の仕方を習い、いよいよグラハン(グランドハンドリング)です。
とにかく、機体をもってひたすら走る。
でも、グライダーが軽くなるのがとってもうれしい!!
今日は、講習の人数が多かったので、ここまででした。
グライダーにさわれただけでもうれしい一日でした。

AB一括コース 2回目   1998年 6月6日
 今日は朝から天気があまりよくない。
とにかく、ひたすらグラハン。
でも、ちょっとずつグライダーにハーネスが持ち上げられるようになる。
これがまたうれしい。
ところが、このころから、グライダーが言うことをきいてくれないようになる。
どうしてだあ。

AB一括コース 3回目   1998年 6月7日
 昨日は、いまいちぱっとしない天気のせいか講習生は少なかったのですが、明けて今日は、いい天気。
講習生も多く、なかなか順番がまわってこない。
でも、グランドハンドリングの練習では、ようやくグライダーが言うことを聞いて真直ぐ進んでくれるようになりました。
めでたしめでたし。
どうやら、視線が重要なようだ。
遠くの方、具体的には吹き流し(ウインドソックス)を見ているとうまくいくことがわかった。
どうやら、これは基本のようだ。
どんどん持ち上げられるようになり、足が地面につかない瞬間を経験する。
快感!!

AB一括コース 4回目   1998年 6月 13日
 今日は、学園都市は朝雨だったのですが、昼前にやんだので、いそいで足尾まで車を飛ばしました。
車で40分なので便利です。
ちょうど講習が午後から開始だったので、ラッキー!!
この日は最後の1本で、ほんの一瞬ですが、浮いて足をそろえた姿勢をとることができました。
走る時ノーズを下げ気味にして加速をつけているので、引き起こすと楽に浮くことに気がついた。
しかし、そこには罠がまっているのだった。
つづく。

AB一括コース 5回目   1996年 6月 20日(土)
 今日は、快晴!!そして暑い。カンカン照りです。ぼろぼろに焼けそう。
朝一番にSTEP15の新しい講習機3機のテストをインストラクターの方がやりました。
講習生「わざみせてください」
インストラクター「何もしなくてもわざになってるよ!!」
今日は強烈な北風で、講習場内の風はめっちゃくちゃ。
それでもなんとか飛んでしまったインストラクターの方はすごい。
おかげで、今日はひたすら風待ち。
ちょっとモーターパラ用の場所で、グラハンの練習をする。
風が強いので、少し走ると浮くので、ちゃんとコントロールができているとめちゃ練習になりました。
スプレッターバーで機体を引いて、コントロールバーでは機体の姿勢をコントロールすることができるようになった。
しかし、あまりに風が強いので他の人がノーズを上げ過ぎて強烈な風にあおられて後ろにひっくり返る場面も。
このとき思った。
ハングのキングポストは意外に丈夫!!
しかし、午前中最後に見たタンデムモーターパラの不時着を見て、血の気がひいた。
離陸したのはいいけど、エンジン全開でも上昇しない。
正面に電線が迫る。
周りは田植えを終えたばかりの見渡す限りの水田。
見ているこっちが、どうしようもない絶望感を感じたくらいだから、飛んでいる人はたいへんだったと思う。
なんとかあぜ道の土手の笹原の中に不時着して、ことなきをえましたが、気が引き締まる思いがしました。 午後からも、ひたすら風待ちで、夕方になって、やっと2本だけ飛べた。 浮いて足をそろえる姿勢がちょっとできたところで、上がってよしが出たので、2本目は、ちょっと飛んでいる感覚が味わえた!!
でも、浮き出して始めてわかった。
ランディングってどうやってやるんだろう?
つづく。

AB一括コース 6回目   1998年 6月21日(日)
 今日は、昨日とうってかわって、絶好のアゲンスト!!
天気も曇りで、気温もそんなに高くなくいい感じ。
しかし、人数が多い。4人で1機である。
最初の1本目は、視線が悪く、右に流されて失敗。
2本目は、絶好のアゲンストでテイクオフ後ノーズを引き起こすとふっと上昇した。
せいぜい1メートル弱だが、いままで味わったことのない高度に有頂天。
吹き流しを見て修正もばっちり!!
ところが、遠くばかりを見ているので地面がどこにあるのかわからない!!
わからないまま言われるがままにフレアをかけたら、ちょっと遅くて初のボディランでした。
このあと、地面がどこだかわからない病にかかり、連続3回のボディランで、ジーンズはどろどろ。
おまけに、走る時ノーズを下げ気味にして加速をつけて、引き起こして浮かすことをやってきたので、ノーズを引き起こすと同時に飛び乗る悪い癖がついてしまった。
なんとか、ノーズの変動を小さくするようにして、飛び乗る癖は直したが、地面がどこだかわからない病はなかなかなおらない。
この日最後の1本で、ようやく減速したときにゆっくり流れるようになる地面を感じてフレア。
ランディング成功!!
フレアの前にきっちり減速動作をいれてやるのがコツのようだ。
飛んだ距離もいままでで一番!!
うれしー!!
今日の注意点。
空中で修正動作が大きすぎる。
テイクオフのピッチ調整が大きすぎる。
次の課題は、ランディングの安定性を高めることと、風の状態が悪い時にでも安定した直線飛行ができるかどうかです。

AB一括コース 7回目   1998年 6月27日
 
ワールドカップ日本ジャマイカ戦をゴールドラッシュ(バーの名前)で観戦してやけ酒を飲んで帰宅したのが2時半。寝たのが3時半。起きたのが7時。眠いけど、講習に向かう。
寝不足の上にこの日は蒸し暑い。
日は照っていないのだが、じっとしているだけで汗がたらたら流れ落ちる。
案の定、1本目で空中に浮いた時に汗が目に入る。
左目だけでは、うまく見えずボディラン。
2本目は、汗は大丈夫だったが、左にとられるが、無事フレア。
しかし、3本目もまたボディラン。
どうもフレアがかかっていない。
先週飛べたから大丈夫という油断があったのだろうか?
4本目はひどくて左にとられたがなかなか修正がきかず、やっと戻ったと思ったら今度は右に。
どうも、修正がうまくいかない。
なぜだろう?
修正には自信があっただけに、ショックが大きい。
5本目は真直ぐ飛んでフレアで降りるが、6本目のフライトがスランプ地獄にたたき落としてくれる。
なんと、ツリーランである。
テイクオフした後、ちょっとノーズを引き起こしすぎたか、風にあおられたか、ふっと高度が上がった。
それと同時に右にとられる。
左に体重移動するが、もう眼下には杉林が。
思わず出してしまった手が機体を失速させて、ツリーラン。
幸いグライダーにも自分にもかすり傷一つなかったが、精神的ショックはでかい。
なぜ、コントロールがきかないんだ!!
失意の一夜を過ごし、明日へと続く。

AB一括コース 8回目   1998年 6月28日
 
とにかく、昨夜はいろいろ考えた。
どうも姿勢が悪いところまではわかっている。
結果、原因はわかった。
結果はツリーランで、原因は姿勢である。
しかし、対策がわからない。
これ以上できないというくらい胸を張った姿勢で飛んでいるのに、これ以上どうしろというのだ…とひたすら悩む。
今日は、めずらしく日曜日なのに人が少ない。
2機のSTEP17(正確にはSTEADYにSTEPのセールを張った機体)を2人で使える。
午後から風が悪くなるので、午前中はガンガン飛ぶ。
しかし、いきなり左へとられる。
2本目も左へ。修正が効いてない。おかしい!!
そのうち、派手なボディランで、スランプはますます激しさを増していく。
ここで、お昼休み。失意の昼食。
午後は、ひたすら風待ち。
どうやら夕方狙いになるようだ。
スランプ中の風待ちは、ひたすら「なぜじゃ〜どうしてじゃ〜」の繰り返し。
ようやく3時頃から、飛べるようになる。
再開1本目結構高く浮くが、相変わらず、修正がきいてない。
もう全然機体のコントロールができる気がしないのだ。
こうなると、だんだん開き直ってきて、飛んでいる間、どうして修正できないか冷静に観察するようになる。
すると、そんなにノーズを上げていないのに、コントロールバーを操る腕が伸びきっている自分に気がつく。
スイングラインの位置が悪いのか?
でも、以前はこれで大丈夫だった。
じゃあ、以前と変えたところはどこか?
そういえば、昨日、インストラクターにハーネスは適度にテンションを張った状態にすると言われて、ぐいぐいハーネスの足のラインをきつくしたんだった。
原因はこれかなあ?ちょっとゆるめてみよう。
あっ、楽になった。というより腰がのばせるようになった。
腰?わかった!!腰だっ!!
どうもハーネスをしめすぎていて、座っていたのだ。
パラのハーネスを使うスカイフローターでの講習なので、パラのように座ってしまうと、コントロールバーに手が届かなくなるのだ。
これがわかると、おもしろいように修正が決まり、まっすぐ飛べた。
2本目も、その次も!!やったー、スランプ脱出!!
コントロールバーの操作範囲も大きくとれるので、フレアも楽々なので、ランディングもばっちり!!
あまりにうまくいったので、うかれていると、さらにインストラクターに講習終わったあと、A級終わってB級に突入を告げられる。 やったー!!今週末は、劇的さよならホームランだったのでした。めでたしめでたし。



★ハンググライダーA級突破!!★

講習8日目にして、七転八起でA級を突破!!
さて、次は、いよいよB級です。
お楽しみに。



汗と泥と涙の講習日記。
でもめでたくA級をクリア!!
次は、B級だっ!!
B級は、講習場上段からの修正直線飛行から始まり、右ターン、左ターン、S字ターンを経て山飛びデビューと、先が長い。
さて、どうなることやら、お楽しみに。





スカイフローター講習ポイント一挙公開。
情報に飢える講習生のための講習ポイント情報。





足尾のランディング一挙公開。
山飛び始めたヒヨコのためのランディング情報。





知りたい知りたい!
ハングの機体の機種とメーカー
わかりやすく一挙公開!!





ハンググライダーするのって
いくらかかるんだろう?
気になる経費を一挙公開!!










どんな事でも結構です。今後のために感想をいただけると嬉しいです!!





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