★ハンググライダー入門記C級ハングハーネス編★


ついに大空へ飛び出した!!
いよいよ快感スカイのC級コース!!
C級は、スカイフローター無線誘導から始まり、スカイフローター、
ハングハーネス無線誘導、ハングハーネス、ソアリングを経てC級検定と、めちゃ先が長い。
さて、次はどんな困難が待ち受けているのでしょうか?
いよいよハングハーネスからC級検定
どうなることやら、ハングハーネス編!!
お楽しみにっ!!





【最終更新日:1999年 3月 15日】

このページは、C級コースのハングの講習に通った記録をご紹介します。
とりとめのない文章ですが、どうぞお楽しみください。

インデックス

山飛び 26〜28本目 98/ 11/22 山飛び 29、30本目 98/ 11/29 山飛び 墜落 98/ 12/06
山飛び 31、32本目 98/ 12/27 山飛び 33、34本目 99/ 1/17 山飛び 35、36本目 99/ 1/23
山飛び 37本目 99/ 1/30 山飛び 38本目 99/ 2/20 山飛び 39〜41本目 99/ 3/13


★ハンググライダーC級ハングハーネス突入!!★




山飛び 26〜28本目   1998年 11月22日
前日21日はサッカー部の試合でどうしても足尾に行けなかった。
そういう時に限って、絶好のコンディションなのだ。(笑)
今日は、めちゃめちゃ気温が低い。
気合いを入れてテイクオフに向かう。
グライダーの数は連休のせいか、あまり多くない。

●山飛び26本目

テイクオフは、結構強い東風。
上空は強烈な北風。
10時30分テイクオフ。
テイクオフはまずまず。
北風のローターを避け、速攻右に寄る。
リッジのせいで落ちない。
パラ北テイクオフ上空を飛ぶ。
石切り場が左に見える程山に寄せて飛ぶ。
余裕の高度なので、パラの上を飛んで北風アプローチに入る。
やはり北アプローチは狭いが、電線は気にならなかった。
ファイナルをきって、風に正対する。
ターゲットから、20m手前の台地にぴたりランディング。
高度処理にもっと南側を使えとアドバイスを頂く。
ちょうど金子さんがテイクオフに上がるところだったので、グライダーのせてもらう。
北が強いので、もう1本フローターで飛ぶことになる。

●山飛び27本目

なんと、11時30分にテイクオフにカムバック!!はやい!!
やはり気合いが違う?
これをフローター最後のフライトにするつもりでいた。
速攻機体を組んで、11時50分には強烈な東風のなかテイクオフ。
またまた速攻右に進路を取る。
すごいリッジで、まわりにいっぱいハングが飛び交っている。
パラランディングの南を通過して北風アプローチのつもりで進路をとっていると、
東風アプローチでランディングしている機体を発見。
吹き流しを見ると、どうも北東で、だいぶ東にかたよってきた。
急遽、東風アプローチのために進路変更、講習場上空を目指す。
講習場上空につく。高度は余裕の高さ。
で、高度処理を左90、右180と始めるが、ランディングの吹き流しが、
急に北風を示して安定しだした。
まだ高度があったので、パラがいないことを確認して、パラランディングを横切って、
北風アプローチ地点まで飛んでいく。
高度処理した後、風に正対して、さっきの台地にぴたり同じところにランディング。

この後、イントラの方に会うと、「まだハングハーネスで飛んでなかったの?」。
あわてて、スプレッターバーとフローターハーネスを倉庫に返して、
自分のド派手な紅白のハングハーネスを引っ張り出す。
慌ただしいけど、これでフローター卒業?!
このときは、なんとしてもハングハーネスで飛ぼうと、それしか頭にない。(笑)

●山飛び28本目

いよいよハングハーネスを持ってテイクオフに上がってきた。
機体を組み終わって、ハングハーネスで愛機みかんにぶら下がると、
なんとスイングラインが短い。
急いで、スターターの方に有り合わせのスイングラインをつけてもらう。
ランディングでは、フローター無線誘導の人たちが待っている。
急がなきゃ。
アゲンストはさらに強烈になって、寒さのために雪が舞いはじめた。
テイクオフに立つと、顔にぴしぴし雪が当たる。
でも、飛ばなくちゃっ!!
14時30分、強風と雪の中テイクオフ。
ちょっと左に取られるが、アップライトを持った状態のまま修正。
杉林を越えたところで、ベースバーに片手づつ持ち替えて、ハーネスに足をしまう。
しかし、いままでと勝手が全然違うのに驚く。
まず、機体が見えないっ!!
だから、修正はバープレッシャーのみがたより。
左右の体重移動の入り方も全然違う。
これでは、とてもじゃないが、北風ローターを避けて山に近付くなんてできないので、
まっすぐ飛ぶ。
しかし、修正動作が大きいせいか、かなり高度をロスしている。
速度も、35km/hも出ている。
無線からランディングの練習の指示が入る。
ハーネスから足を出して、姿勢を起こして、アップライトに持ち替える。
また、ベースバーに持ち替えて、ハーネスに足をしまう。
これを3〜4回繰り返し練習した。
講習場上空を「東風アプローチ高度処理なし」くらいの低さで飛ぶ。
無線から西風アプローチの指示が入る。
えっ、この高度でランディング場を民家の上を飛んで飛び越えるの?
体を水平にして、空気抵抗を減らして飛ぶ。
のびる。
フローターでは届かなかっただろう。
しかし、旋回は、ハングハーネスの実戦ではやってない。
無線で右90°旋回の指示。
丁寧にシミュレーターを思い出して右に入れる。
戻すのは、ちょっと多めに入れる。
できたっ!
着陸準備。
足を出して、アップライトに持ち替えて、さらに右90°旋回からランディング。
ターゲット左に着陸したばかりの機体がいる。
無線からよけろとの指示。
しかし、ターゲット右は足尾湿原。
ピンポイントでターゲットに降ろそう。
フローター無線誘導のみんながならんで見ているのが見えた。
減速、フレア、ソフトランディング!!完璧っ!!
小松原さんがおめでとうって声をかけに来てくれた。
うれしかったっ!!
感動のハングハーネス初飛びとともに、快適なフライトを提供してくれたフローターハーネスに別れをつげる。いままでありがとう。



山飛び 29〜30本目   1998年 11月29日

朝、目を覚まして、お天気チャンネルを見ると、東風!!
急いで足尾に行ったら、絶好のコンディション。
寝坊したのが悔やまれるが、まだ昨日のビールが残っている。(笑)
うー、気持ち悪いっ。
12時近くのテイクオフは、飛び始めた機体が多い割に混んでいた。

●山飛び29本目

速攻組んで12時30分テイクオフ
ハングハーネス2本目だが、持ち替え&足入れは見切った。
しかし、コントロールバーを持った状態での機体のコントロールは全然できてないので、
バランスを崩さないことを祈るだけだった。(笑)
沖に出てから、積極的に修正動作をやってみる。
まっすぐ飛べない。(苦笑)
修正動作が大きすぎて、自分で蛇行している。
急に失速した時のように、ふうーって落とされる。
後でイントラの方に聞いたら、そりゃサーマルのせいだっと言われた。
それも分からないほど、ピッチ方向のバープレッシャーを感じていない。
修正に四苦八苦していると、もう講習場上空。
ふらふらしすぎて気持ち悪い。
昨夜のビールもきいているのかなあ?(笑)
おっと、高度処理しなくちゃだ。
アゲンストが強いので、アプローチラインを近めにとる。
左に90°旋回。
旋回も綺麗に90°で止まらない。
これはまずい。(汗)
右180°旋回。ロールアウトが決らない。
コントロールしやすいように、無意識に速度を上げているせいか、
やたら、1ターンの落下高度が激しい。
次の左180°旋回で、ショップから講習場に行く間の林にひっかかりそうになる。
なんとかよけて、ファイナルの右90°から、ランディング。
アップライトに持ち替えた時には、もう気持ち悪くって集中力が切れてしまっていた。
減速が早すぎて、まだ2mくらいあるのにフレア。
失速して、ノーズから着地。着地じゃない、ノーズクラッシュ。
このとき、左アップライトに乗っかっちゃったせいで、
左のアップライトがわずかに曲がってしまった。
がーん!!ショック。
人目をしのんで、コソコソとショップでアップライト(7000円)を買って、速攻交換
在庫があってよかった。(苦笑)
この悔しさを忘れないために、現在曲がったアップライトは自宅に飾ってある。(笑)
これが、またデカイんだ。(爆)

●山飛び30本目

さて、少し時間をおいて、アップライトのショックも空&車&二日酔いの気持ち悪さも
マシになってきたので、14時半ごろテイクオフに上がる。
しかし、機体を組んでハーネスを着けようとして、よいしょっと引っ張ったところが、
緊パラの取っ手だった。(涙)
おかげで、ピンがはずれてしまい、ピンを付けるのに一苦労。
左ははまったけど、右は1/3がはまらず、そのままふたを閉めてごまかす。(苦笑)
機能的には使えるからいいやっと思っていたら、後で聞いた話では、ピンが止まっていないせいで、
緊パラが落下して、開いてしまい、そのまま山に不時着というのが一番こわいらしい。
これからは気をつけよう。
15時20分ごろ、ようやくテイクオフ。
テイクオフは、相変わらず快調。
さっきの高度処理時の経験で、少しはマシになるが、相変わらず、修正はふらふらしている。
しかし、そこに劇的な転機が訪れる。
無線から、イントラの方の指示で、
修正は脇をしめる感じでっ!!
のアドバイスが入る。さっそくやってみた。

できるっ!!


おもしろいように、細かな修正がきくようになり、まっすぐ飛べるっ!!
これはいいっ!!
さっそく、日が陰り始めた直線ルートから左に進路を変えて日なたに出る。
しばらく真直ぐ飛べることに酔っていた。(笑)
すると、講習上空につくが、いままで見たことのない高高度。
無線から、「360°旋回の練習をしましょう」の指示。
左から、360°旋回、なかなか一定のバンクを保てないし、ロールアウトのカウンターを入れ過ぎる。
今度は右。右も同様。
また左。今度はちょっとマシ。次は右。だんだん出来てくる。次、左。また右。
そのうち、無線から、「落ちねーな」との声。(笑)
そういえば、高度が低くならない。
左右4回回って、あとは好きにしなさいと言われて、高度処理を始める。
360°旋回で慣れたのか、あんなに手こずってた旋回は、急にうまくいくようになる。
まあ、相変わらずピッチコントロールは大味のままだが。(苦笑)
今度は、ファイナルをきって、アップライトに持ち替えたあと、
さらに背筋を伸ばしてアップライトの上を持つワンアクションを入れて、減速、フレア。
完璧っ♪
なんとかハングハーネスでやっていけそうな手ごたえをつかんだ30本目でした。



山飛び 墜落   1998年 12月06日

朝、目を覚まして、お天気チャンネルを見ると、北風。
足尾に行ったら、北東でテイクオフはできそう。
グライダーを積んでテイクオフに上がる。
昨日の雨で地面が濡れていたがなんとか機体を組み立てる。
あれっ、ベースバーの左右のワイヤーのテンションが左右でちょっと違うなあと
思いながら組み立てる。
テイクオフに機体を運ぶと、3番目だった。
前の2機はとても慎重に北風ローターを避けて右の山肌をなめるように飛んでいった。


墜落

北風は強いがそんなに沈むことはないだろうと思って、テイクオフ。
離陸時間は10時30分ごろ。
テイクオフはいつもどおり。
少し左にとられるが、修正。
そのとき、垂直にドーンと落とされる。
思わず下を見ると、杉林がかなり近いところを飛んでいった。
これはまずい。
北風ローターを避けて右によりたい。
しかし、全神経をバープレッシャーに集中してまっすぐ飛ぶだけで精一杯。
石切でこの低さだったら、右に寄るのが危険になるので、早めに寄せたい。
どうする?迷った。
無線からは右に寄る指示がきている。
少しだけ、右を入れてみることにする。
えいっ!
ちょっと大きく入れすぎたか?でも、戻した時間も早かったから、大丈夫か?
バンクはそんなにかからなかったはずだが、ノーズが急激に風下の山側に向く。
そんなに入れてないので、おかしいなあと思いつつ、対地速度を見て異常に速いので、
コントロールは効くはずだと思い、余裕を持って左に入れる。
おかしい、コントロールが効かない。あせる。
こんなにスピードがついてたらノーズを上げれば高度に変えられるはず
と思って、ピッチをゆるめた時に気がついた。
対地速度は速いけど、対気速度は全然ないんだっ!!
しまった、今からバーを引き込んでコントロールを回復させてから、左旋回をこなすには
もはや高度も山までの距離もない。
どうすることもできない絶望感のまま最後の抵抗で、バーを押し出し、フレアをかけて
木にひっかかった。
あんな絶望感は6月27日の講習場でのツリーラン(A級編参照)以来で、その威力は数倍だった。
テイクオフ(離陸位置)からは、見えない場所のようで、ランディングのイントラの方に発見される。
無線のロックを解除するのにてこずって、送信が遅れたが、とりあえず無事を報告。
無性に、くやしさが込み上げてくるが、回収を待つ。
この時間が無限に長く感じ、いろんなことを考える。
もう一度、この木から飛べないかとか、山に吸い込まれるとはこういうことだったのか、とか。
リッジソアリングの時、山に向かってターンをするなという記事をどこかで読んだことがあった。
それはこういうことかと実感する。
最初は、直前になんとか回避できなかったのかを、一生懸命考えてみたが、
やはり、最初に北風に横っ腹を見せるような体重移動をしたのが、すべての敗因だった。
うまい人は、そろそろ、じわじわともっと丁寧に山によっていく。
やがて、20人近い大回収部隊がやってきた。
回収は、驚く程手際がいい。
テキパキと木に登って、ロープで確保されて地上に降ろされた。
機体はなにしろ大きいので、苦労するが、あちこち引っ張って、テンションを抜くと、
あっという間にたたまれてグライダーケースに収容された。
回収中にいい雲が出だして、無性にみんなに申し訳ない。
機体チェックのため、グライダーを講習場に持っていき、上野さんの分解してもらう。
キングポストの根元と、ワイヤーの留め金が曲がっていた。
上野さん曰く、これはベースバークラッシュの時のでしょう。
結局、オーバーホールに出すことなった。
分解してみて初めてわかった。随分むちゃな使い方をしていたんだと。
ナットを止めるピンが曲がってしまっていた。
バイク乗ってた頃、メンテを教えてくれたおじさんが言ってたっけ。
「乗り物をいたわるやつは事故らない。」って。
家に帰ると、くやしくて、腹が立ってどうしようもなかった。
ベットに入っても、眠れなかった。
こんなにも、夢中になってるなんて思わなかった。
機体の回収が終わって、グライダーを車に積み込む時、
言われた一言が今でも心に突き刺さったまま。
「グライダーやめるなよっ」


山飛び 31〜32本目   1998年 12月27日

昨日足尾に行ったら、強烈な西風で一日中飛べずで、九州ツアーの出発を見送って、
つくばで忘年会。そのまま某Mかみさんが、うちに1泊。
朝、目を覚まして、お天気チャンネルを見ると、天気図の等圧線の間隔が広い。
8時半に某Yのさんと合流して足尾に行ったら、まずまずのコンディション。
まずは、講習場でオーバーホールの終わった機体を組む。
CG(重心)の位置合わせのため、講習斜面で飛ぶ。
以前より伸びがいいような印象。
2、3回でCGの位置はOKだったが、
テイクオフの時に飛び乗る癖がついてしまっていたため、イントラの某Uえのさんの特訓が始まった。
久々にグライダーをかついでゴルゴダの丘を登る。
もちろん自機なので休みなしの上に、人が少なく回転が早いので、結構ばてる。(笑)
やっと癖もなおり、MICANをコンちゃん(ホンダのコンチェルト)に積む。
自分の車でグライダーを運搬するのは始めてだったので、なんだか嬉しい。
上野さんにお礼を言って、ショップで某Kねこさんの機体を乗せて、テイクオフへ。

●山飛び31本目

墜落後1本目なので、気合いを入れてT.O.1に立つと、某Yしおさん(無線誘導のイントラ)が隣にいる。(笑)
某Yしおさんがランディングに戻るまで、パンをかじる。
講習でしごかれておなかがすいていたようだ。
13時30分テイクオフ。
某Uえのさんにハーネスの水平をとってもらったので、とってもコントロールしやすい。
でも、また気がつくと、下を向いているので、あわてて視線をランディングに向ける。
本流は北風なので、右に寄りますってスターターの方と話していたのに、猿壁でぽこぽこと
上げられるので、デコ山の横あたりまで来てしまう。
デコ山がかなり左下に見える。
まだ、山肌をなめるようなコントロールはできそうにない。
それが幸いして、弱い北風ローターが届かなかったのだろう。
ランディングは西風という無線が入ったので、そのまま民家の上を飛んで、ランディングを回り込む。
高度が高い。
西アプローチで高度処理をするなんてなんて高度だ。
高度処理をしている間に、下を黒いウイングレットのフュージョンがランディングしていった。
ちょっと近いかなあと思いつつ、そのフュージョンのすぐ右にランディング。
小川を跨いでの着地だった。(笑)

●山飛び32本目

15時20分テイクオフ。
あんなに講習で練習したのにテイクオフの時に飛び乗ってしまう。
飛び乗ったショックでアップライトから両手がずり落ちたので、そのまま両手同時に
ベースバーを持ってしまった。
沖に出てから、ちょっと持ち替えの練習をしておく。
今回もあまり山には近付かずに、左寄りの進路をとる。
東アプローチでいくと無線が入った。
講習場の手前でまだまだ高度があったので、90°旋回して思いっきり北側を使って
高度処理をする。
かなり北に行ってから180°旋回。
戻ってくると、あと左180°、右90°でランディングくらい…と予想をたてた。
吹き流しが垂れているのを見て伸びるのを計算に入れてみた。
ショートしそうで恐かったけど、最後予想通り伸びてターゲットの手前でランディング。
今年の飛び納めとしては、まずまずだった。無線もとれたし。
これで、安心して年を越せそうだ。
来年もガンガン飛ぶぞー!!


山飛び 33〜34本目   1999年 1月17日

15日から風邪をひいて寝込んでいたが、今日お昼頃起きてお天気チャンネルで、
11時の風向きが東だったので、足尾に向かう。


●山飛び33本目

テイクオフに上がると、風は西で、みんな西テイクオフから飛んでいる。
でも、なんとなく東にも飛べそうな雰囲気。
グライダーを組んで、新しいスイングラインをつけてCGの位置を調整する。
某SずきさんのUSに続いて、東に飛びだす。2時50分テイクオフ。
やっぱり、西風のローターをかぶってどんどん高度をロスする。
スピードメーターを見ると、28キロ。なぜ?
西風で、大気速度が遅くなっているのか?CGの位置がずれているのか?
新春初飛びで久々なので、おとなしく飛ぶが、届かない心配はないが高度は低い。
ランディングの左端を通って、回り込むが、ランディングの景色がいつもと違うっ!!
辺り一面枯れたワラの色で、ランディングの境目がよくわからない。
案の定回り込み過ぎて、しかも西風の強さを読み違えて、ショートしてしまった。
新春初飛びが、不幸にも初アウトランとなってしまった。

●山飛び34本目

条件が良くなってきたので、急遽テイクオフにあがる。
速攻グライダーを組んで、またスイングラインをつけなおしてCGの位置を調整する。
4時10分テイクオフ。ちょっとフォローだったので、ダッシュがたいへんだった。
もうほとんど山陰になっている。
今度は、32キロくらいで順調に飛んでいる。高度ロスも少ない。
西アプローチで右90°、右180°、左180°、ファイナル90°の高度処理。
ランディングはちょっとフレアが不足だったが、ターゲット横にばっちり。
34本目は、新春初飛びにふさわしい無難なフライトでした。


山飛び 35〜36本目   1999年 1月23日

朝起きてお天気チャンネルで、7時の風向きが西だったので、のんびり足尾に向かう。
足尾に着いたのは11時半ごろ。
テイクオフは西なので、シミュレーターでハーネスの調整などをやっていると、
西ランディングが城跡から変更になって、テイクオフからの距離が短くなったので、
シングルでも届くよっと社長さんに言われて、あわててテイクオフに上がる。

●山飛び35本目

機体を組んで西に出ていいかスターターに尋ねると出る準備してと言われたので、
西テイクオフの順番にならぶ。
ちょっと緊張、後悔、迷いがあった。
見た事もないランディングに着陸できるだろうか?
テイクオフ直前、
僕:「あそこが新しいランディングですよね。」
スターター:「違います。その森を隔てた南側です。」
僕:「ははははは...。(汗)」
でも、もう引き下がれない。
13時50分テイクオフ。
北のサイドが入っていたが、修正してベースバーに持ち替えた。
とにかく、数十秒前に教えてもらったばかりの新西ランディングを見失わないように、
その一点だけを凝視して飛んでいるせいか、妙にスピードが出ているし、なにより高度が低い。
東と違って、あたり一面なだらかな地形で、どこを飛んだら落ちないかさっぱりなので、
取りあえず最短コースをとったが、落とされている。(苦笑)
ようやく、新西ランディングを見失わないようになってきたので、辺りを見回す。
右に広い石切地帯が広がっているので、行こうかと思ったが、もはや、そんな高度ではなかった。
後で、石切はバクチだよって聞いて、行かなくて良かったと思ったが。(笑)
とにかく、早く森の上を抜けたかった。
ようやく果樹園になって、畑や田んぼの上空になると、空気の冷たさがやわらいぎ、
滑空比が少しよくなった。
あのままだと、ノーターンでぎりぎりランディングだっただろう。
後にくるシングルの人のために、高度処理をやっているフリ(?!)でも
しておかないと。(笑)
そう思って、思いきり90°ターンをしたが、その後、180°で戻って、S字をかいたくらいで、ランディング。
久々に「届かないかも」の焦りを味わった。
おかげで、東と違う景色を堪能できなかったが、初めて西に飛べて感激だった。

●山飛び36本目

西ランディングで15時半くらいにやっとテイクオフ経由でショップに帰る方を見つけて、
テイクオフに16時くらいに戻ってくる。
急いで機体を組んで、16時20分、弱いフォローをしょってテイクオフ。
今日2本目でベースバーのコントロールにも慣れてきたので、
最後まで日射のあった北側の山肌をなめて飛ぶ。
そのまま、猿壁からデコ山の山頂真上を飛んで、ランディングに向かう。
デコ山は247mだから、高度300mはあったかな。
吹き流しが垂れていて、アプローチに迷う。
近くの煙りが西だったのと、前を飛んでいる某Yのさんが西アプローチをとっていたので、
それにならう。
高度は余裕で高度処理は、右90°、右180°、左180°、右90°で着陸。
東に飛んでくると、ホームエリアだって気がして、ほっとしたのでした。


山飛び 37本目   1999年 1月30日

朝起きてお天気チャンネルでの風向きは西。
足尾に着いたのは11時半ごろ。
だれもテイクオフに上がらないが、テイクオフの機体の数は減っているので、
1人自分の車でテイクオフにあがる。

●山飛び37本目

西に飛ぶには丁度いい西風が吹いていて、みんな出た後で機体は2、3機しかいない。
あわてて機体を組んで西テイクオフへ。
僕の前に1機シングルが出て、ランディングの北で回しているので、早く出たかったが、
突然西風が弱くなって、東にも飛べるようになってきた。
それでも、西に飛びたかったので、テイクオフ。
細かく修正するつもりがふらふらしてしまい、どんどん高度ロス。
テイクオフして、少し左に行ってから、右に森を抜けるのがいいらしいが、
左に行かずに右にいったためか、どんどん落ちる。
西に飛ぶ時は、いつもこうだ。
テイクオフでは届かない心配をしている。
森を早く抜けるために北によりたかったが、高度が心配だったので、
まっすぐランディングに向かうコースを取る。
平野に出ると、いつものように沈下が緩やかになる。
西風アプローチで高度処理しようと右90°、左180°と旋回すると、
北風にかわっている。
なんだか、急に変わったなあと思いながら、ランディングの南に向かって飛んでいると、
吹き流しが、今度は東風をしめすようになった。
これ以上変わらない事を祈りつつ、ランディングの南から、西側にスリル満点の低高度旋回。
大きな低高度右旋回をロールアウトすると、即足を出して、ランディング。
フレアがロケットだったが、無事着陸。
どうも、西の森には、妖怪が住んでいるようだ。


山飛び 38本目   1999年 2月20日
朝起きてお天気チャンネルでの風向きは南。
昨日、つくばでも雪が降ったので嫌な予感がしていたが、案の定朝日峠は通行止め。
引き返して、石岡の方から、足尾に向かったので、足尾に着いたのは11時半ごろ。
テイクオフには4WDでないと上がられないらしく、テイクオフにあがる車がない。
しかたなく、お昼を食べて12時半ごろニューアイオロスバンで上がる。
途中、チェーンを巻いて、雪道を走る。

●山飛び38本目

久々のアゲンスト。
でも、巻いて入ってきているだけで、今日の本流はド南。
さる壁で上げている機体が見えたので、さる壁に行ってみようと決意。
機体を組んで、1時半ごろテイクオフ。
沖に出た途端、南風にふっとばされそうになる。
ぽこぽこと細かい気流が出ていてグライダーが頻繁にとられるので、さる壁に寄せるのがこわかったが、
案の定さる壁につくと、スーパーはちどりくん(バリオ)が鳴り出したので、エイっと回しはじめる。
なにしろ、スーパーはちどりくん初登場なので、サーマルのコアがどこなのかさっぱりわからない。
2周目にして、早くもはずしたらしく、回りながら2.5m/sで落とされている。
南風が強いので、デコ山に移動する。
途中、バリオが大鳴りしたが一瞬で終わる。
デコ山の山頂に来ると、ちょっと上昇音がしたので、回してみる。
回っている間、+0.5m/sくらい。
こういうのを「ねばる」っていうんだろうなあと思いながら、強い南風で流されるのを耐えながら、
ぼこぼこしている荒れた気流と戦って回した。
旋回しながら、場所によって上下するので、とっても気持ち悪い。
あまりの気持ち悪さに、回すのをやめて少し東に出ると、途端に落とされて、高度が220を切る。
まずい、帰れない。
大気速度は35キロを越えているのに、南風が強いのでデコ山からランディング方向は進まない。
やっと講習場上空まで来て、高度処理。
思ったより風が強く、ファイナル切るのが遅かったため、南に回り込めなかった。
幸か不幸か減速不十分のままフレアだったので、横風(南風)にあおられることはなかった。
高度がわかると、こんなに寄り道できるのかと感激。
こんなことなら、もっと早くバリオつけて飛ぶんだった。
まだ春は遠いこの時期で荒れているなんて言っていたら、
春の乱気流シーズンはどうなるんだろうと、ちょっとこわい気がした一日でした。


山飛び 39〜41本目   1999年 3月13日

前夜のワイン飲み過ぎに夜通し苦るしみながら、9時半に目を覚ます。
朝起きてお天気チャンネルでの風向きは東。
足尾に着いたのは11時半ごろ。
某K田さんの車でテイクオフにあがる。
テイクオフは強い東風だった。

山飛び39本目

13時ごろテイクオフ。
猿壁で上げている機体があったので、猿壁でねばることにする。
しかし、行ってみると、なにもない。
+0.1m/sくらいのを見つけては、回して沈む・・・というのを繰り返して、高度を失う。
高度350mまで落ちたのでデコ山に向かうが、デコ山に移動するときにめちゃめちゃ落とされる。
デコ山の横を高度230m程で通過。
しかし、パララン方向に進路をとっていてこの辺りは-0.4m/sがコンスタントだったので、
届かない心配はなくなった。
案の定、2ターンくらい高度処理して東風アプローチでランディング。
飛行時間は7分30秒でした。

山飛び40本目

15時ごろテイクオフ。
出てすぐ右からパラ前に出ようと思って右に行くと、+0.2m/sくらいでバリオが鳴る。
左旋回にはいって気がついた。
リッジだ。
8の字旋回にかえる。
2回くらい8の字を描いて、テイクオフを見つける。
ありゃ、ここはテイクオフの真正面だった。
テイクオフの邪魔になるといけないので、3回目の8の字旋回が終わると、移動することにした。
テイクオフよりわずかに高い高度があったのと、石切上空はリッジっぽいので、
パラ北テイクオフがはるか下に見える。
高度に余裕があったので、パラ山の裏をサル公園の方にぬける。
初めてパラ山の南に出る。
赤い機体(ハング)がサル公園に向かっていて一瞬ついていこうかと思った。
パラ前はパラがうじゃうじゃいて、こわくて近寄れない。
パラ前の南側に2機のパラが高度を上げていたので、下に入ったけど上がらない。
仕方なく、東の平野の方に向かう。
バリオは+にならないが、-も0.6m/sくらいなので、のんびりランディングに南から入る。
ランディングの風が南東だったので、ショップの上でブービーターン(ファイナルターンの一つ前)を
きってから、ファイナルの左旋回でランディングしようと思ってたのに、高度があっという間になくなり、
ショップの上でファイナルターンをするはめに。
電線をかすめて、ショップ、駐車場、機体解体場所をスレスレにかすめてランディング。
大目玉をくらう。・・・反省。(涙)
飛行時間12分。

山飛び41本目

16時50分テイクオフ。最近は、日が長くなった。
東風が3m/sくらいでめちゃくちゃ安定してたので、初めて2番ランチャーから出る。
ランチャーは、やってみるとなんだこんなものかという感じで、T.O.1とそんなにかわった印象はなかった。
ただ、無風ではランチャーは使いたくないなあ。(苦笑)
沖に出てもめちゃくちゃ安定で、リフトなんてなんにもない。
ただただ、-1.2m/sでグライドするだけ。
平野に出て、なにかないかと思って民家の上とか飛ぶが、-1.2m/sはいたって安定。
おとなしく南アプローチで高度処理してランディング。
飛行時間は8分でした。




新加入スーパーハチドリくんによって新世界に突入!!
いよいよソアリングにチャレンジっ!!
ソアリング入門編!!お楽しみにっ!!






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7回コロンでも8回目で起き上がる。
汗と泥と涙の講習日記。
でも楽しいんだな、これが。
とにかく驀進、A級編!!
お楽しみに。





汗と泥と涙の講習日記。
でもめでたくA級をクリア!!
次は、B級だっ!!
B級は、講習場上段からの修正直線飛行から始まり、右ターン、左ターン、S字ターンを経て山飛びデビューと、先が長い。
さて、どうなることやら、お楽しみに。





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