ついに大空へ飛び出した!!
いよいよ快感スカイのC級コース!!
C級は、スカイフローター無線誘導から始まり、スカイフローター、
ハングハーネス無線誘導、ハングハーネス、ソアリングを経てC級検定と、めちゃ先が長い。
さて、次はどんな困難が待ち受けているのでしょうか?
スカイフローター編!!
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【最終更新日:1998年 11月 28日】
このページは、C級コースのハングの講習に通った記録をご紹介します。
とりとめのない文章ですが、どうぞお楽しみください。
インデックス
- 山飛び 19本目 1998年 10月25日
今日は朝からつくばでも快晴、9時半ごろに足尾についた。
車はほとんどテイクオフに上がっていた。
イントラの方に、今日はどうですかと聞くと、バンバン飛んでるよっというので、
急いでNASAバンにグライダーを積み込んで、テイクオフにあがる。
●山飛び19本目
テイクオフにつくと、4〜5m/sの強いフォロー。
だまされたっ!!
ランディングにある望遠鏡で、テイクオフの風の確認をするんだった。
板敷で大会があるせいか、グライダーは多くて、組む場所がない。
めちゃめちゃ強い西風に、機体を組み立てる気力を失う。
正午をすぎると、上級機が西テイクオフから出だす。
ひたすら風待ち。
15時すぎに、ようやく西風少し弱くなりはじめる。
テイクオフが無風になったので、東テイクオフからも、出ていくようになる。
シングルも出るようになり、フローター一番乗りで出ることになる。
届くかな?
16時10分、テイクオフ。
無風だが、シングルのファルコンは思いきり走ればテイクオフは結構余裕。
相当強い西風のローターによる荒れを覚悟していたが、全然大丈夫。
しかし、高度はどんどん落ちる。
石切場がとても近く見えるので、失速直前まで速度を落として沈下率低下を防ぐ。
猿壁を越えてからはローターの影響は小さくなったが、依然として対地速度が速い。
講習上空には、かなり余裕の高度で到達した。
それを見て、無線でフローター大丈夫だから出しますと言っているのが聞こえる。
高度処理は、下に1機ランディング前の機体が見えたので、ゆっくり行う。
南風なので、東風アプローチで高度処理するが、南風は横風なので左右の移動速度が
全然違うどころか、左右の旋回の入り具合も全然ちがう。
これは、いい体験になった。
高度処理は、最初に左90B、南風で左に行きすぎた。
右180B、風上に向かう。
ここで、ランディングの風は穏やかとの情報を思い出して、距離をとるために、右180B。
また、右180Bで、次をファイナルにしようか悩む。
今回は、スピードを上げたランディングはやめて、ターンを多くすることにした。
左180B。
しかし、南風は強くなっていたのだが、気付かなくって、左に行きすぎる。
高度がもうない。
右90Bターンがスピードが遅いせいで、鈍い。
セイタカアワダチソウの荒れ地の上をかすめて、機体を風上に向け、スピードを上げる。
ターゲット手前の土手を気にして減速していると、フレアが遅れ、フレアなしのランディングになってしまった。
ランディングしてから、気がついた。
南風、つよいっ!!
結局、今日はこれ1本。
次のフライトは、また2週間後になるので、ちょっと残念。
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- 山飛び 20本目 1998年 11月07日
今日は天気予報が昼前から雨。
なんとか雨降る前に1本飛んで20本の大台にのせようと、
気合いを入れて、9時ごろに足尾についた。
やはり、天気予報のせいか、テイクオフにはあまり機体はなかった。
しかし、雨が降る様子はない。
これは、今日はがんがん飛べてラッキーかなっとちょっと喜んだのもつかの間、
北風の中、飛び出していったダブルの機体が沈む沈む。
これでは、シングルはランディングまで届かない。
ひたすら待つ。テイクオフは寒い。
お昼を過ぎた頃から、ダブルがみんな出ていっていなくなり、ダミーがなくなった。
ようやく、シングルのハングハーネス組が出ていったが、
みんなワンターンでぎりぎりランディングしている。
ついにフローター3機が残った。どうしよう。
と、そのとき、シングルのハングハーネス組がまたテイクオフに上がってきた。
先にテイクオフしていくが、北風ローターで荒れている。
フローターで届くかどうか、試してみることになった。ぼくで。(笑)
●山飛び20本目
テイクオフにつくと、3〜4m/sのアゲンスト。
14時30分、テイクオフ、問題なし。
というより、届くかどうかの瀬戸際で、テイクオフでミスってられない。
北風ローターを避けて、かなり右に寄る。
石切り場の真上を飛ぶくらい南よりに進路をとる。
こんなに低い高度で石切り場上空を飛ぶのは初めてだ。
大気の状態はもうめっちゃくちゃな荒れ荒れで、機体の姿勢修正に忙しい。
思いきりノーズを北東に向けた偏流飛行でランディング南端を目指す。
高度はどんどん落ちる。
無線で届かなければ、パラグライダーのランディングに着陸しなさいと指示が入る。
大丈夫。届く。
パラランディング手前で確信。
高度処理は、最初で最後の左90B旋回を少し遅らせて深くする程度。
ランディングの風は穏やかで、フレアも決まった。
とどいたっ!!
そう思った瞬間、NASAショップの屋根をかすめてすごい低さのSTEADY(ハングハーネス)が、
ファイナルターンもなしにぎりぎりランディングした。
やはり、シングルはきびしい。
結局、今日はこれ1本。
でも、届いたので自信になった。
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- 山飛び 21〜22本目 1998年 11月08日
昨日、足尾から帰ると弟がつくばに来ていた。
友達と一緒にうちに泊まっていった。
2時頃までしゃべって、2時半頃寝た。
次の日の朝は5時半起きで、高速ぶっ飛ばして、羽田空港まで
弟を送っていった。
いい天気だ。
空港の展望台から、飛び立っていく飛行機を見送ると、無性に飛びたくなった。
またまた高速ぶっ飛ばして足尾に向かった。
足尾についたら、12時半だった。
とぶぞおっ!!
●山飛び21本目
テイクオフにつくと、1〜2m/sのアゲンスト。
天気も晴れだし、ちょっと午前中の南風が残ってるが、条件抜群!!
13時30分、テイクオフ、問題なし。
南風はもう弱くなってほとんど東風だったが、念のため南風ローターを避けて、
かなり猿壁に寄る。
昨日と全く逆で、落ちないっ!!
猿壁すぎるあたりまで来ても、テイクオフと同じくらいの高度だ。
飛行状態もぽこぽこと上下する以外は、安定している。
この高度ならっと思い、デコ山の真上に行ってみる。
デコ山がはるか下に見える。
講習場に向かう。
講習上空でも、まだ高度が残っていたので、くるっと360度回ってみた。
余計なことしていたせいか、アプローチとフレアが雑になってしまった。
ランディングはターゲットから30mほど手前にはずれてしまった。
このフライトが大変恵まれた状態であったことに、この時まだ気がついていなかった。
そのせいで、この次のフライトで痛い目に会うことになる。
●山飛び22本目
テイクオフに再びあがると、3〜4m/sのアゲンスト。
条件は依然としていいが、山陰がだいぶのびている。
15時30分、テイクオフ、問題なし。
風はもうかなり東風だったが、日陰を避けてまたまたかなり猿壁に寄る。
意外に21本目と同様に、落ちないっ!!
猿壁あたりで、テイクオフより少し低いくらいの高度。
今回はあまりぽこぽこと上下しない。
またまた、デコ山の真上に行ってしまった。
デコ山が下に見えるが21本目より少しだけ低い。
ここで、何を思ったのかフローターなのに回してしまう。(自爆)
360度旋回はかなりの高度をロスする。
無線でイントラの方からおこられる。
回った後、ランディングを探して、あせる。
届くか?
高度が低いとかなり講習場まで遠く見える。
距離感覚が、21本目と違う。
結果的には、講習場上空にいつもの高度の7割くらいで届いたが、
それはコンディションに助けられてのことだった。
ランディングアプローチとランディングはうまくいったが、
デコ山のすぐ南で右旋回でまわったのは、南風が多少残っていた状況を考えると
最後の半周は山に向かって旋回することになり、かなり危険な行為
おまけに距離感覚もついていないので、届くかどうか心配になる有り様で、大反省。
順序よく練習していかなければっ。
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- 山飛び 23本目 1998年 11月14日
今日は、お天気テレビの風で西だったので、期待せずに足尾に行ったら、
案の定、望遠鏡の周りの方に「のぞかないほうがいいよ」
って言われた。(笑)
夕方に風向きが変わるのを待って、テイクオフに上がる。
●山飛び23本目
14時頃テイクオフに上がると、テイクオフ上空で旋回しているエクスタシーの板さんが、
もうすぐ東にかわるよーって教えてくれた。
その直後、そのとおり!!東に変わった。
14時30分、東にテイクオフ。
ちょっとスプレッターバーから手を抜くのが早かったが、
山陰を避けて猿壁にむかって、左に進路をとる。
高度ロスも少なく、結構高く講習上空についたので、
失速を試してみる。
徐々にスピードを落としていくと、ふっと風の音が消えて、し〜んとなる。
その直後、クッっとノーズが沈み、突然大きな風の音がするようになる。
直線でやっている限りでは、高度さえあれば、さほど恐いものではないので、
一度試しておいてよかったが、特に気持ちの良いものでもないので、
これっきりにしようと思った。
ランディングは、南風だから、高めに入ろうとは思っていたが、
ちょっと高く入りすぎたので、思いっきり引き込んでごかます。
ごまかしてばかりいると、基本ができないとイントラの方に注意される。
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- 山飛び 24、25本目 1998年 11月15日
- 関西から友人が遊びに来た。
案内するところがないので、足尾に連れてきてしまったのだ。(笑)
朝から、東風、快晴。
友人と一緒にテイクオフに上がる。
すごいグライダーの数!!
●山飛び24本目
10時40分テイクオフ。
テイクオフはまずまず。
多少左に寄る。
あまり落ちない。
きっちり偏流飛行で基本に忠実に飛ぶ。
高度処理もバンクの少ない緩やかなターンでこなす。
しかし、東風が強い。
ちょっと高度を落としすぎた。
ファイナルをきって、風に正対すると、なかなか進まずずぶずぶ落ちる。
ターゲットから、50m近く手前でランディングしてしまう。
風に気付くのが遅すぎた。
ちょうど菊田さんがテイクオフに上がるところだったので、グライダーのせてもらう。
そのとき、講習にむかう道をグライダーをホールドしてこっちにやってくる人をみつけた。
みんなで???どうして???と首をかしげる。ショートかなあ?
すぐ後に飛んだ人が、ボディランでアップライト曲げてたし、今日はなにかあるのかな?
●山飛び25本目
なんと、11時40分にテイクオフにカムバック!!はやい!!
友人と二人でテイクオフしていくグライダーを見ながら、昼食をとる。
そのあと、グライダーを組んで、12時30分テイクオフ。
風は東だったが、僕が出た後、2、3機で西に変わったそうだ。
ぽこぽこと上げられるので、左右にいろいろ動きながら、
どういうところが、持ち上げられるところだろうって、
うろうろしながら飛んでみた。
講習手前の林からどんどん高度が落ちる。
アゲンストの東風が強くなったようだ。
シングルではなかなか前に進まない。
どんどん高度が下がっていく。
結局、高度処理は、右90度、左90度で終わり。
とにかく前に進まないので、苦労するが、ここは基本に忠実にランディング。
ターゲット手前10mくらいにおりる。
この後、友人を土浦まで送っていくために、きりあげる。
ちょうど、西風になったので、心残りはなかった。
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- 山飛び 26〜28本目 1998年 11月22日
前日21日はサッカー部の試合でどうしても足尾に行けなかった。
そういう時に限って、絶好のコンディションなのだ。(笑)
今日は、めちゃめちゃ気温が低い。
足尾につくと、イントラの方が、
「矢野さん、もうハングハーネスで飛んだよ。きみ、なにしてんの?」
「まっ、まじっすか?じゃっ、じゃあ…。」
「様子を見てからかな。」
「がっ、がんばりますっ!!」
この会話が9時半すぎ。
気合いを入れてテイクオフに向かう。
グライダーの数は連休のせいか、あまり多くない。
●山飛び26本目
テイクオフは、結構強い東風。
上空は強烈な北風。
10時30分テイクオフ。
テイクオフはまずまず。
北風のローターを避け、速攻右に寄る。
リッジのせいで落ちない。
パラ北テイクオフ上空を飛ぶ。
石切り場が左に見える程山に寄せて飛ぶ。
余裕の高度なので、パラの上を飛んで北風アプローチに入る。
やはり北アプローチは狭いが、電線は気にならなかった。
ファイナルをきって、風に正対する。
ターゲットから、20m手前の台地にぴたりランディング。
高度処理にもっと南側を使えとアドバイスを頂く。
ちょうど金子さんがテイクオフに上がるところだったので、グライダーのせてもらう。
北が強いので、もう1本フローターで飛ぶことになる。
●山飛び27本目
なんと、11時30分にテイクオフにカムバック!!はやい!!
やはり気合いが違う?
これをフローター最後のフライトにするつもりでいた。
速攻機体を組んで、11時50分には強烈な東風のなかテイクオフ。
またまた速攻右に進路を取る。
すごいリッジで、まわりにいっぱいハングが飛び交っている。
パラランディングの南を通過して北風アプローチのつもりで進路をとっていると、
東風アプローチでランディングしている機体を発見。
吹き流しを見ると、どうも北東で、だいぶ東にかたよってきた。
急遽、東風アプローチのために進路変更、講習場上空を目指す。
講習場上空につく。高度は余裕の高さ。
で、高度処理を左90、右180と始めるが、ランディングの吹き流しが、
急に北風を示して安定しだした。
まだ高度があったので、パラがいないことを確認して、パラランディングを横切って、
北風アプローチ地点まで飛んでいく。
高度処理した後、風に正対して、さっきの台地にぴたり同じところにランディング。
この後、イントラの方に会うと、「まだハングハーネスで飛んでなかったの?」。
あわてて、スプレッターバーとフローターハーネスを倉庫に返して、
自分のド派手な紅白のハングハーネスを引っ張り出す。
慌ただしいけど、これでフローター卒業?!
このときは、なんとしてもハングハーネスで飛ぼうと、それしか頭にない。(笑)
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- ●山飛び28本目
いよいよハングハーネスを持ってテイクオフに上がってきた。
機体を組み終わって、ハングハーネスで愛機みかんにぶら下がると、
なんとスイングラインが短い。
急いで、スターターの方に有り合わせのスイングラインをつけてもらう。
ランディングでは、フローター無線誘導の人たちが待っている。
急がなきゃ。
アゲンストはさらに強烈になって、寒さのために雪が舞いはじめた。
テイクオフに立つと、顔にぴしぴし雪が当たる。
でも、飛ばなくちゃっ!!
14時30分、強風と雪の中テイクオフ。
ちょっと左に取られるが、アップライトを持った状態のまま修正。
杉林を越えたところで、ベースバーに片手づつ持ち替えて、ハーネスに足をしまう。
しかし、いままでと勝手が全然違うのに驚く。
まず、機体が見えないっ!!
だから、修正はバープレッシャーのみがたより。
左右の体重移動の入り方も全然違う。
これでは、とてもじゃないが、北風ローターを避けて山に近付くなんてできないので、
まっすぐ飛ぶ。
しかし、修正動作が大きいせいか、かなり高度をロスしている。
速度も、35km/hも出ている。
無線からランディングの練習の指示が入る。
ハーネスから足を出して、姿勢を起こして、アップライトに持ち替える。
また、ベースバーに持ち替えて、ハーネスに足をしまう。
これを3〜4回繰り返し練習した。
講習場上空を「東風アプローチ高度処理なし」くらいの低さで飛ぶ。
無線から西風アプローチの指示が入る。
えっ、この高度でランディング場を民家の上を飛んで飛び越えるの?
体を水平にして、空気抵抗を減らして飛ぶ。
のびる。
フローターでは届かなかっただろう。
しかし、旋回は、ハングハーネスの実戦ではやってない。
無線で右90°旋回の指示。
丁寧にシミュレーターを思い出して右に入れる。
戻すのは、ちょっと多めに入れる。
できたっ!
着陸準備。
足を出して、アップライトに持ち替えて、さらに右90°旋回からランディング。
ターゲット左に着陸したばかりの機体がいる。
無線からよけろとの指示。
しかし、ターゲット右は足尾湿原。
ピンポイントでターゲットに降ろそう。
フローター無線誘導のみんながならんで見ているのが見えた。
減速、フレア、ソフトランディング!!完璧っ!!
小松原さんがおめでとうって声をかけに来てくれた。
うれしかったっ!!
感動のハングハーネス初飛びとともに、快適なフライトを提供してくれたフローターハーネスに別れをつげる。いままでありがとう。
次の日、矢野さん「えっ?ハングハーネス?なんのこと?」
ぼく、「………」(笑)
以下、掲示板からの抜粋。
うそだったの? 投稿者:こまつばらみつる 投稿日:11月26日(木)22時14分06秒
矢野さんならやりかねん...
と思ってすっかり信じてたよ
そんな訳ないでしょ 投稿者:やのかずひこ 投稿日:11月27日(金)10時45分39秒
すっかり寒くなりましたね。
岩田さんがイントラ(よしおさん)のおもちゃにされてる今日この頃です。
日曜日はハングハーネスが届いただけです。
機体よりも1ヶ月半遅れ・・、でもメットがまだ来ない。
僕もはやくハングハーネスで飛びたい。けど、
ハングハーネスに講習用メットじゃ、なんか変。
というかすごく変だ。
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だまされて、スカイフローター編が終わりました。(笑)
次からは、すべて自分の装備で空を飛ぶようになる、
ハングハーネス編です。
お楽しみにっ!!
いよいよハングハーネスからC級検定
どんな困難が待ち受けているのでしょうか?
どうなることやら、ハングハーネス編!!