ものづくり中小企業の優れた加工等生産過程における個別熟練者の暗黙知となっていた、技能・技術・ノウハウを蓄積する方法として、自社内で継承・共有化を可能とするITツール（加工テンプレート）を開発しています。

企業の皆さまに利用していただくことによって、熟練者（ベテラン）と非熟練者（若者）の間を取り持つコミュニケーションツールとなり、生産工程の改善や、技術・ノウハウの蓄積に役立てていただけましたら幸いです。

	めっき加工分野を例にして、技能・技術・ノウハウを自社内で蓄積し、継承・共有化を可能とするめっきITツール（めっき加工テンプレート）

これらのデータベースは、全国の有識者である大学、公設試験機関、独立行政法人（旧国立研究所）、産業界の参加を得て、議論を重ねて作成してきました。 なお、「加工技術データベース」開発の国家プロジェクト(平成13年度〜平成17年度)は、5年間の期間を終えて既に終了しています。これ以後は、外部予算や寄付金などで産総研が自主的に運用を図っており、データ事例の追加やコンテンツ開発などについて、プロジェクト期間中のようには進められないことへのご理解をお願いいたします。

また、近年は国外への技術知識情報の流出をできるだけ避けることが必要とされており、無料で容易にデータ等を提供する事に関して多くの方が懸念されています。そういった意味で、当データベース上で公開するデータも一部に絞っていますが、さらに多くのデータを閲覧したい方は当方までお問い合わせください。

地道な活動となりますが、引き続き続けていく予定ですので、皆様からのご支援、ご協力の程よろしくお願いいたします。（ご利用に際しては、無料の会員登録が必要です。）

	めっき分野の基礎から、皮膜特性、トラブル対策、製品応用例まで、さまざまなめっきの技術知識情報をデータベース化しています。
	PVDおよびCVDのドライコーティングに関する技術知識情報をデータベース化して、推奨する成膜条件の提示や、各種シミュレーションなどを提供します。
	溶射の基礎から、皮膜特性、トラブル対策、製品応用例まで、様々な溶射の技術知識情報をデータベース化しています。

テクノナレッジ（技術知識）・ネットワークは、旧工業技術院の国立研究所（現 産業技術総合研究所）および全国の公設試験研究機関の協力のもと、ものづくりの分野等で抱える技術的な問題点について、過去に同様の問題を解決した事例の技術情報をQ&A事例データとしてデータベース化し、インターネットを介して入手することを可能にしています。テクノナレッジ・データベースを検索することで、研究者・技術者のポテンシャルを全国に広く示すとともに、中小製造業者が同じような課題に直面している場合に参考になったり、疑問等があれば事例データの作成者に問い合わせをしやすい環境を提供できます。

また、生産現場を支えてきたものづくり基盤技術・技能の継承や習得に活用できるように、現場の作業者にとっては明らかなことや、優れた技能者には必ず携わっていること、教科書では十分に記述されていないことがらなどに対して、実際の作業に現場で携わっている人や有識者を中心として個別に委員会を通じて議論し、技術マニュアル化したものをデジタルファイルとして提供しています。

	テクノナレッジ・ネットワークは、公的機関の新しい産学官連携の仕組みとして、製造分野を中心として人と情報のネットワーク化を図っています。インターネットを介してどなたでも閲覧することができます。