GMTとはxyzデータを保存し,取り出し,加工し,表示し,印刷するというシステムです。
Generic Mapping Tools (GMT)と呼ばれています. 地球物理の研究者の間では極めてポピュラーなフリーソフトです。
基本的には地図を書いてそこに点をプロットする、、、なんてことが簡単にできます。
もともとがUNIX上のソフトで、ユーザーの多くはUNIXで使っているようです。
その上、Macも今やUNIXだしWindowsにLINUXを入れて使っている人が圧倒的に多いかもしれません。
残念ながら、私にはLINUXの敷居が高いので、Windows上で(正しくはDOS上)で使っておりました。
これは、その環境での個人的なメモです。
さらにこのメモはver.3を使用した当時の作業メモです。
GMTもずいぶん変わっていますが現在はほとんど使用していないのでフォローできていません。
本家はこちら
GMT(ver.3)を論文等で使うときは必ずこの引用をすること
Wessel, P. and W. H. F. Smith, New, improved version of the Generic Mapping Tools released, EOS Trans. AGU, 79, 579, 1998
または
Wessel, P. and W. H. F. Smith, Free software helps map and display data, EOS Trans. AGU, 72, 441, 1991
解説はこちら
W.H.F. Smith and P. Wessel, Gridding with continuous curvature splines in tension. Geophysics, vol. 55, pp. 293-305, 1990.
- GMT(ver3時代)のテキスト(今のバージョンに対応しているかは不明)
1.このメモの目的
白嶺丸で取得された日本周辺海域の磁気異常データのうち、GH90とGH91航海で磁気異常データが得られた範囲を中心に、
1kmメッシュ相当のデータをWindows環境で再度作成する(2008.11未完)。
従来白嶺丸で取得されてきた位置、重力、地磁気、水深のデータのうちCR80という形式で整理されてきたものについて、
自己流に整理した手順を自分用のメモとして載せたものである。
2.研究資料集で公開されている
石原丈実(2021)GSJ研究資料集No714 で最新手法で処理されたデータが公開されているので必要な方はそちらをご覧ください。
3.旧白嶺丸のシステムで得られたデータ
データについてはCR80の形式で整理され、海洋情報部に提供されてきた。
しかし、測位精度が悪かった時代のデータは、そのまま図化ルーチンを使って描画してもまともなマップにはならないものである。
上記の石原(2021)のデータを使えばまともなマップが描ける。ただし、メッシュデータの公開ではない。
4.磁気異常データ処理の記録
ここにしめしたものはあくまでも個人的なメモである。
公式にデータベースを構築する話は、海洋関係の研究者の間で行われているはずで、
これはそれとはまったく無関係に、海域の研究に関わった伝手でつかわせていただく際に処理をした記録である。
石原(2021)とも、まったくの別作業である。ただし、基本的な考え方は同じ。
基本的には空中磁気データの処理法を真似たものだが、処理法を踏まえてデータを取得する空中磁気とは違うのでいろいろこまごまと微調整が必要だった。
具体意的には海洋地質図を作成した手順(森尻・山崎、1994)を繰り返すことになる。
今回は、CR80フォーマットでは旧日本測地系で収められているデータを、世界測地系に変換した。
また、磁気異常はIGRF残差ではなくDGRF残差を採用した。
参考文献:森尻理恵(1999)日本海東縁部(新潟沖一青森沖海域)の磁気的構造.
具体的な作業は
こちら