重力モデル計算

産総研
last updated 2023.9.22
モデル計算の例
重力データベースのDVD(2013)のデータを使って解析用のデータを準備する
初期モデルの考え方の例
  • 二層モデルで重力異常を説明する場合
    • サンプルエリアの平均的な深度を見積もる → パワースペクトルを使う
    • ブーゲー異常を計算するときの仮定密度が2.3g/cm3なので、基盤層は+0.4g/cm3くらいを妥当とする。
    • フリーエアー異常(Δgf)が分かっていれば、単純ブーゲー異常の式(Δgb=Δgf+2πGHΔρ)からHを推定し初期モデルにしてもよい
  • うまくいかないときはこの仮定を修正して再度計算する。
  • 最近は、インバージョンの技術が格段に進んでいるので、ここで示した方法は時代遅れである。
  • ただし、本質的な議論は大きく変わらない(はず)。
  • 計算で勝負する人はそれぞれ論文を参照のこと。
  • 単独のプリズムから重力異常を計算する例
至極単純な重力モデルの例
  • (構造が単純な場合はフォワードが楽)
  • 実際の例(その1)
    • スタートモデルを作る
      • 抜き出したデータからリニアトレンドを除去する
      • ブーゲー異常値を2πGΔρで割って起伏を見積もる
    • 計算する。
      • 具体的にはこちら
      • 観測値と計算値を比較してモデルを修正する。
      • 再び計算する。
      • 妥協できるモデルになればおしまい。
  • 実際の例(その2)
    • スタートモデルを作る
      • その1と同じ要領で
    • 計算する。
      • 具体的にはこちら
      • 観測値と計算値を比較してモデルを修正する。
      • 再び計算する。
      • 妥協できるモデルになればおしまい。
参考文献