【WEB版】くいちがいの弾性論による変位場の計算プログラム

このプログラムは,小松原(2021)で公開されている「くいちがいの弾性論による変位場の計算 Manshinha & Smylie式1(単純な1枚の平板状断層モデル)」をjavascriptによりweb上でも動作するようにしたものです。計算の詳しい内容や地球物理学的背景などについて知りたい方は、小松原(2021)や下記の既存文献をご参照ください。


※下記は小松原(2021)の説明文を引用(一部,web化に伴い変更)

<単純な1枚の平板状断層モデル>

本プログラムでは,均質で等方的な半無限の弾性体の中の,平板状の傾斜縦ずれ断層上で,断層面に沿ってその傾斜方向にすべり変位が生じた場合,弾性体の表面でどのような変形が生じるかを,計算するものです.

計算式は,Mansinha & Smylie (1971) によります。また,ポアソン比は花崗岩などを想定して0.25としています(軟弱地盤の場合はポアソン比が異なります).

このプログラムでは,断層中央で断層と直交する断面での地表の上下変位を計算するものですが,実際には,純粋縦ずれ断層では両端付近以外の地表変形パターンは,断層中央と大差がない (松浦・佐藤,1975) ので,断層中央以外の変形にも適用できます.ただし,開口亀裂がある場合,斜めずれ成分がある場合は,計算できません.また,断層面が折れ曲がっている場合や断層上のすべり量が変化する場合については,5分割逆断層モデルをご利用下さい.


入力フォーム

断層面の形状と計測範囲について入力してください。


散布図

断層面の形状※断層面(直線)に対して右側が隆起。

断層面の傾斜

断層下端深度

km

断層上端深度

km

断層長の半分

km

計測間隔

km

計測範囲

km

すべり量

m

剛性率

×1011dyne

グラフの設定

グラフ名

【変位量】Y軸範囲

m

ラベル間隔(X/Y)

km/m

【断層形状】Y軸最小値

km

条件・結果のまとめ



参照文献

Mansinha, L. & Smylie, D.E. (1971) The displacement fields of inclined faults. Bull.Seism.Soc.Amer, 61,1433-1440.

松浦充宏・佐藤良輔 (1975)断層モデルと地表変位のパターン. 地震第2輯, 28, 429-434.

小松原琢 (2021) . 小松原琢のホームページ, https://staff.aist.go.jp/komatsubara-t/profile.html.