簡易デルタシミュレータ(ver1.00)

このプログラムでは,「海水準変動に応じてデルタフロントの位置がどのように変化していくのか」を試算することができます。ただし,以下の仮定を踏まえた簡易的な計算に基づくものであり,学術的に厳密なものでないことに留意してください。なお,本プログラムはJavascriptによって動作しています。

条件設定から,計測時間,初期デルタの形状(デルタフロントの位置,デルタプレイン・デルタスロープの傾斜),海水準変動,堆積物供給を設定してください。「実行」ボタンをクリックするとシミュレーションを開始し,1秒ごとに海水準変動を変化させながら出力フォームにデルタフロントの位置を図化していきます。条件設定欄の右側にある「確認」ボタンをクリックすると,設定した条件をグラフで確認することができます。


注意点

  • 実行ボタンは連打しないでください。重複して処理が進行してしまい,正しく計算されません。
  • 堆積・侵食を面積変化として計算しているため,デルタフロントの位置が負になると計算が停止します。
  • デルタプレインの傾斜は,デルタスロープの傾斜よりも小さくなるように設定してください。
  • 連続して計算させると処理が重くなることがあります。適宜,ページを更新するなどして対処してください。
  • ときどきタンジェントの森で迷子になりながら作成したため,挙動がおかしい箇所があるかもしれません……。


仮定

  • 河川(デルタ)は海水準の変化に応じて,すみやかに平衡状態に達する
  • デルタプレイン・デルタスロープの傾斜は,海水準変動によって変化せず一定とする。(※変化する場合は準備中)
  • 計算の簡便化のため,プロデルタの傾斜は考慮しない(傾斜を0度と仮定)。
  • デルタが平衡に達する際に侵食される土砂量のうち,一定割合(ρ)が新たなデルタの形成に寄与する。
  • 波浪や潮汐など,河川以外の営力による堆積・侵食は考慮しない。



条件設定

設定例

  

計測時間

[秒]

初期デルタの断面図

初期デルタの形状

位置(X0)

位置(Y0)

デルタプレインの傾斜

一定: [度]

海水準の逆位相: ×(海水準÷振幅)[度]  ※準備中

デルタフロントの傾斜

一定: [度]

海水準変動(成分1~5の和)

海水準/堆積物供給量の経時変化

成分1

初期値(=Y0)

成分2

線形(地殻変動)

×t  (※隆起+,沈降-)

成分3

三角関数

×sin(2π/ ( ×t- )

成分4

線形非対称

振幅: 上昇時間: 下降時間:

成分5

フーリエ級数

振幅: n: 周期:

堆積物供給

堆積物供給速度
(成分1・2の和)

成分1(定常値):

成分2(海水準と同期): ×(海水準÷振幅)

再移動堆積物の散逸率(ρ)



出力フォーム

現在の状況

デルタの断面

経過時間

海水準


X


Y

面積

海水準/堆積物供給量の経時変化