Anderson&Smith(1995)
by Isoji MIYAGI @ Geological Survey of Japan, AIST
G1710
Anderson, J. L. and D. R. Smith (1995). "The effects of temperature and fO2 on the Al-in-hornblende barometer." American Mineralogist 80: 549-559.
問題意識
角閃石のアルミ濃度を用いたマグマ圧力計の換算式の単純化には問題があるため,まちがった圧力見積りを生じる可能性がある.
角閃石のアルミ濃度は,圧力だけでなく,酸素分圧や温度によっても変化すること.
- もし「fO2 < NNO」なら
→ 算出される圧力は二倍以上になる可能性がある
→ 温度の効果は最大 2kb/100℃ になる
※但しアルミニウム濃度による
したこと
新しい実験データを用いて換算式をつくりなおした.
- 675℃ までのデータは, Shmidt(1992) を使用
- 760℃ までのデータは, Johnson and Rhtherford (1989) を使用
結果
P(±0.6 kbar) = 4.76 Al - 3.01 - ((T(℃) - 675)/85) × (0.530 Al + 0.005294 (T(℃) - 675))