moji-bake-warning

三宅島2000年活動に関する見解

マグマプロセスシナリオ(一つの可能なモデル)

2000.08.31

地質調査所


| 噴火情報 | 活動履歴 | 研究最前線 | リンク集 |
| 二酸化硫黄放出の意味 | 過去の噴火との関連 | トップに戻る|


三宅島マグマプロセス間略図
(クリックすると大きくなります)

マグマプロセスシナリオ(一つの可能なモデル)

6/27 ダイクがAのマグマ溜りのマグマがBへ流出する道をつくった.

AとBでは,地殻過重圧が異なる.
P(A)>P(B)により, AのマグマがBへ流出, 山体沈降

それに伴い,ピストン型陥没が進行
AのマグマがCへストーピング上昇 (未脱ガスで浮力あり)

Cでマグマが脱ガス, ただし,8/18以前は主にガスは地下水層に吸収される. 脱ガスマグマがCに蓄積され,マグマ水蒸気爆発を引き起こす.

8/18噴火
・8/18噴火直前には,半固結マグマが浅所に溜っていた.
・噴火直前に未脱ガスマグマがAからCに上昇(傾斜計山上がり)
・そのマグマがトリガーとなり, Cにあった半固結マグマと地下水が接触し, 大量の水蒸気を生産および半固結マグマを破砕し噴火.
・TOMSでとらえたSO2は未脱ガスマグマ起源

8/18以降は,マグマが帯水層より上にくる. SO2が大量に放出される. 8/29噴火:今後も噴火を繰り返す可能性が高い.

長期化する可能性あり.