8 月18 日のカリフラワー状火山弾に敷かれた/付着した赤灰色火山灰は、 同噴火で堆積した青灰色火山灰が高温酸化されたものと考えられる。 火山灰が火山弾により焼かれた際の推定温度は、敷かれたものが約350 ℃、 付着した火山灰が約550 ℃ と見積られた。
電気炉を用いて、試料3を11種類の温度(200‐ 600 ℃)と時間(6‐ 360 分)で 空気中で加熱処理した。 加熱後の試料と、試料1 と2 の色を測色計で測定し、La*b*色空間で表現した。
電気炉で加熱した試料3 群と試料1,2は、 a*‐ b*色平面上でほぼ同じ色変化トレンド (加熱とともに赤みと黄色みが増加する)上に乗ることがわかった。 加熱温度が同じ場合、火山灰の赤み(a*値)は加熱時間とともに増加する。 温度−時間平面上に色(a*[ 赤み] )の等高線を描くと、 色によって加熱時間と温度の間に制約を与えることができる。 もし2 時間程度の加熱であれば、 火山弾に付着した火山灰は約550 ℃、 底に敷かれた火山灰層は約350℃程度の加熱を受けたことになる。
加熱による火山灰の色変化 (クリックすると大きくなります) |
加熱温度、加熱時間、赤みの関係 (クリックすると大きくなります) |