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アジア大陸から北太平洋へのsulfateおよびblack carbon粒子の輸送 Transport of sulfate and black carbonparticles from the Asian Continent to the North Pacific 兼保直樹 Naoki KANEYASU |
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アジア大陸から西・中部北太平洋地域に輸送される大気エアロゾルは、海底堆積物の
供給源あるいは海洋生態系への栄養塩の供給源の観点から、これまで主として黄砂等の土壌粒子を対象として
観測されてきた。一方、人為起源エアロゾルが太陽放射伝達に与える直接・間接の効果に対する
注目が集まり、モデル計算によるsulfate等の分布とradiative forceingのマッピングが発表さ
れている。
しかしCO2等のように相対的に不活性な温室効果気体と異なり、対流圏 内の大気エアロゾルの分布は地理的および時間的に非常に大きな変動を示し、気象的・大気化 学的な多種の要因に支配される。このような現象面についての理解を欠いたまま、いたずらに 既存の化学物質輸送モデル(CTM)の詳細化等を追求するのは、誤った結論を導く恐れがある。 そこで、筆者らは、アジア大陸からの大気エアロゾルの流れ出しの状況を出口で押さえるべく、 以下に示す3種類の観測的研究を行ってきた。
ここに、これらの観測により得られた成果の概略を紹介する。 |
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