さる1996年7月,全国の若手火山研究者が北海道につどい, 研究発表や巡検をおこなって親睦を深めました.はやくも一年が経過しようと しているいま,あらためて昨年の若手の会をふりかえってみましょう.
(総括が遅れたことをふかくおわびします)
期間:1996年7月30日(火)〜8月1日(木)
会場:北海道大滝村 大滝セミナーハウス
〒052-03 北海道有珠郡大滝村字優徳町
TEL:014268−6155
開催日程
第一部 研究発表討論会日程
<一日目>
14:00〜 現地集合・受付
15:00〜 オリエンテーション 古川竜太(北大・理)
15:30〜 「Multiphase flow in volcanic conduits and its effect on eruption
dynamics」 Jonathan DEHN(地質調査所北海道支所)
16:30〜 「マグマの発泡と火山の振動 〜 気泡の出す波、なくす波
〜」 市原美恵(東大・地震研)→要旨をみる
18:00〜 夕食・入浴・休憩
19:30〜 自己紹介を兼ねたポスターセッション(麦ジュースあり) →盛り上がりを見る
<二日目>
8:00〜 朝食
9:00〜 「噴火はなぜ始まり、終わるのか−流体実験からのアプローチ」栗原俊之(東大・地震研)
→要旨をみる
10:00〜 「結晶サイズ分布による火成岩組織の定量化とモデル化 」森下律生(熊本大・理)
11:00〜 「アファー・アラビア地域に産する新生代玄武岩類のマルチアイソトープ岩石学:アファー・プリュームはアフリカン・スーパープリューム
の一部か?」 折橋祐二(北大・理)→要旨をみる
12:00〜 昼食
13:00〜 「古地磁気からわかる火砕流の堆積温度・堆積メカニズム−入戸火砕流堆積物の例−」
田邊博之(神戸大・自然)
14:00〜 「カルデラ形成メカニズム−カルデラ学はどう発展するのか?」 三浦大助(北大・理)
15:00〜 「地震計に記録された噴火現象 −地震と噴火の各パラメータをどう結びつけるか−」西村裕一(北大・有珠火山観測所)
→要旨をみる
16:00〜 「火山の精密構造探査とその時間変化の検出への挑戦
−精密制御定常震源(ACROSS)の開発−」 中野優(名大・理) →要旨をみる
17:00〜 総合討論、来年度の世話人選出
18:00〜 夕食 第二部 現地討論篇
20:00〜 現地討論事前説明会 (麦ジュースあり)
「北海道の火山活動の時空変化」 広瀬亘(北大・理)
「北海道のカルデラと複数マグマ溜まり噴火」 森泉美穂子(北大・理)
「有珠火山1977-78年噴火」 吉田真理夫(北大・理)
「岩屑流の流動堆積機構」 宝田晋治(地調・札幌)
*各15分程度の簡単な説明です.
*終了後、宝田氏によるハワイ巡検ビデオ・スライド上映があります.
現地討論「有珠・洞爺火山」
案内者:宝田晋治・西村裕一・吉田真理夫ほか
8:00〜 朝食
8:30 大滝セミナーハウス出発
9:15 有珠火山観測所で車を自動車12台に乗り換えて有珠山頂へ出発
9:30-12:00 有珠山頂 リーダー:西村裕一・吉田真理夫
「活動的火山の息吹を肌で感じる」
STOP1 銀沼火口
STOP2 大有珠北麓
12:00-13:00 昼食 リーダー:荒井健一・児玉浩
そのまま洞爺湖を眺めながら昼食.
13:00〜14:00
STOP4 壮瞥 リーダー:古川竜太
洞爺火砕流堆積物−カルデラ形成と複数マグマ溜まり噴火
[北大勢は露頭クリーニング係]
14:30〜15:30 STOP8 伊達 リーダー:宝田晋治
有珠善光寺岩屑流堆積物−堆積相からわかる流動プロセス
[北大勢は露頭クリーニング係]
本会に参加・協力してくれたすべてのみなさんに感謝します.
質問
<1.全体的な感想は?>
・巡検があってよい
・工夫があっておもしろかった
・集まる人が多く刺激になる
・話がちょっと長かった
・北大の皆さんの手配がよく楽しく過ごせた
・地質の話がなかった
<2.開催場所>
良 52 悪 0 ? 1
・静かでよい
・温泉がある
・フィールドに近い,など
<3.開催時期>
良 49 悪 1 ? 4
・学部生も参加できるように
・早いほうがよい
<4.開催期間>
長い 1 ちょうど 48 短い 3 ? 1
・セミナーは2日間がよい
<5.プログラムについて>
良 45 悪 4 ? 3
・1人あたりが長すぎた
・もっとわかりやすく
・abstractは大変良かった,ポスターもよし
・噴火現象に偏った
・イントロ的な話が多かった,など
<6.合宿形式について>
良 53 悪 0 ? 0
・夜の時間を有効に使える
・情報交換があってよい
・酒があり安くてよい,など
<7.金銭的な負担について>
宿代: 高い 1 これぐらい 24 安い 27
交通費: 高い 20 これぐらい 21 安い 6
<8.次回聞きたい話>
・火山地質 ・構造探査 ・火山岩石学 ・テフラ ・地殻変動 ・実験岩石学 ・干渉合成開口レーダ ・留学生の話 ・D論ピチピチ話 ・ガスやってる人(おならではない)古川注:原文のまま
<9.次回開催地について>
・草津 ・九州 ・東京 ・東北 ・西日本
<10.その他>
・発表者はわかりやすく話す
・参加者名簿を配ってほしい
・テーマの希望をとっては?
☆
<収入> | <支出> | ||
会費 | 453920円(8850〜3100円X64人) | ネームプレート代 | 6272円 |
前年度繰越金 | 117820円 | アルコール代 | 87000円 |
宝田さんのカンパ | 3000円 | 宿泊費 | 21450円(150円×143泊) |
現物数点(酒など) | 朝食 | 86400円(600円×144食) | |
赤い布代 | 597円 | ||
昼食 | 35400円 (600円×59食) | ||
夕食 | 157300 円(1100円×143食) | ||
弁当代 | 43260円 | ||
高速代 | 7800円 | ||
収入合計 | 574740円 | 支出合計 | 445479円 |
残金 次年度へ繰り越し | |||
この会計は佐々木寿氏(北大・理・岩石学火山学M2)の労力による.残金は佐々木氏により次回若手の会まで厳重に管理されます.
火山若手の会の案内・入会についてはこのページへ(東宮さん@地調)