アパタイト結晶の写真

アパタイトとは?

アパタイト:Ca10(PO4)6(OH)2 は、ヒトの歯や骨の主要無機成分です。具体的には、歯のエナメル質の97%、骨の65% が、アパタイトでできています。他の一般的な人工材料と異なり、アパタイトは異物反応を引き起こさず*、生体の組織と良くなじみます。例えば、アパタイトの焼結体を骨の欠損部に埋入すると、その焼結体は周囲の骨組織と直接結合して一体化します。このような特性(骨伝導性、あるいは骨結合能)から、アパタイトは人工骨などの生体材料として用いられています。

私たちは、生体内でアパタイトが合成される際の反応(バイオミネラリゼーション)を模倣して、アパタイト層(右上写真)や、機能分子(抗菌剤、タンパク質、DNAなど)とアパタイトのナノ複合層を、基材上に形成させる技術を開発し、再生医療や遺伝子導入システムなどへの応用を図っています。

* 一般的な人工材料を生体内に埋入すると、生体はそれを線維性の皮膜で取り囲み周囲の組織から離したり生体外に排除しようとします(異物反応)。
レーザー内部の写真

レーザーとは?

レーザープロセスは、現代の生活になくてはならない技術のひとつです。レーザーというと、ウルトラマンのビーム光線を思い浮かべる方も多いでしょう。レーザー(LASER:Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation)とは、誘導放射による光の増幅を利用した光源あるいはその光を指します。鉄鋼や自動車などの製造分野では、強力なレーザー光を利用した熱加工技術が古くから利用されてきました。最近では、より微細で高精度なレーザープロセスが、光通信や医療など、私たちの身近な場面でも利用されています。

私たちは、レーザーを利用して、生体材料の創製・高機能化技術の開発に取り組んでいます。