DHRC

西田佳史

Yoshifumi Nishida

[English]

所属

独立行政法人 産業技術総合研究所
デジタルヒューマン工学研究センター
TEL 03-3599-8187/8318
FAX 03-5530-2066
E-Mail y.nishida@aist.go.jp

履歴

略歴  
1993年3月 東京大学 工学部 機械工学科 卒業
1995年3月 東京大学大学院 工学系研究科産業機械工学専攻 修士課程修了
1995年4月〜1998年3月 日本学術振興会 特別研究員(DC1)
1998年3月 東京大学大学院 工学系研究科機械工学専攻 博士課程修了 博士(工学)
1998年4月 通産省 工業技術院 電子技術総合研究所入所. 知能システム部 研究官
2001年4月 改組により、産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究ラボ 研究員
2003年4月 改組により、産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究センター 研究員
2003年4月 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究センター 人間行動理解チーム長
2005年10月 産業技術総合研究所 主任研究員
2005年10月〜 2011年3月 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(CREST) 研究代表者
2009年4月〜 2012年4月 産業技術総合研究所 サービス工学研究センター 大規模データモデリング研究チーム員 兼務
2010年10月〜2015年3月 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター 生活・社会機能デザイン研究チーム長
2010年10月〜2015年3月 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター 傷害予防工学研究チーム員 兼務
2011年10月〜 2013年2月 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター 上席研究員
2013年3月〜 2015年3月 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター 首席研究員
2015年4月〜 産業技術総合研究所 人間情報研究部門
2015年4月〜 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 首席研究員 兼務
2016年4月〜 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 生活知能研究チーム長 兼務

 

助成金・受賞等

 助成金等

  • 2017年8月〜2018年3月 経産省 「ビンテージソサエティの実現に向けた高齢者等の行動データ取得事業」のプロジェクトリーダ―
  • 2016年8月〜2017年3月 経産省 「高齢者等製品安全基盤情報収集事業」のプロジェクトリーダ―
  • 2014年10月~2021年3月 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(CREST)「ビッグデータ統合利活用のための次世代基盤技術の創出・体系化」領域
    「ビッグデータ統合利活用促進のためのセキュリティ基盤技術の体系化」 (代表:宮地充子)のサブリーダ
  • 2014年10月~2017年9月 科学技術振興機構 社会技術研究開発事業(RISTEX) 研究開発プログラム「科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム」
    「生活空間の高度リスクマネジメントのためのエビデンス情報基盤構築」(代表:三上喜貴)のサブリーダ
  • 2013年5月〜2016年3月 科学技術振興機構 社会技術研究開発事業(RISTEX) 成果統合型実装プロジェクト
    「国際基準の安全な学校・地域づくりに向けた協働活動支援」 (代表:山本俊哉)のサブリーダ
  • 2010年4月〜2013年3月 経産省 中小企業支援調査 「キッズデザイン製品開発支援事業」(プロジェクトリーダ:山中龍宏)のサブリーダ
  • 2008年10月〜2012年9月 科学技術振興機構 社会技術研究開発事業(RISTEX) 研究開発プログラム「犯罪からの子どもの安全」
    研究開発プロジェクト「虐待などの意図的傷害予防のための情報収集技術及び活用技術」(代表:山中龍宏) の研究分担者
  • 2007年10月〜2008年3月 科学技術振興機構 社会技術研究開発事業(RISTEX) 研究開発プログラム「犯罪からの子どもの安全」
    プロジェクト企画調査「インテンショナル・インジュリー予防のための情報技術」 (代表:山中龍宏)の研究分担者
  • 2007年9月〜2008年3月 経産省 中小企業支援調査
    安全知識循環型社会構築事業」(プロジェクトリーダ:山中龍宏)の事業分担者
  • 2006年4月〜2007年3月 こども未来財団 児童関連サービス調査研究等事業
    「重大事故等の未然防止を目的とした保育所における遊具等の安全管理に関する研究」の研究分担者
  • 2005年10月〜2011年3月 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(CREST)
    「事故予防のための日常行動センシングおよび計算論の基盤技術」の研究代表者
  • 2001年10月〜2007年3月 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(CREST)
    「デジタルヒューマン基盤技術」(代表:金出武雄)の研究分担者
  • 2002年7月〜2003年2月 IPA 未踏ソフトウェア創造事業
    「デジタルヒューマンの振る舞いを見せる、聞かせる技術ソフトウェア 」(代表:佐藤知正)の開発分担者
  • 2001年7月〜2002年2月 IPA 未踏ソフトウェア創造事業
    「人間モデリングのための生活行動ディジタルコンテンツ構築ソフトウエアの開発」(代表:佐藤知正)の開発分担者
  • 2000年4月〜2005年3月 文科省 科学技術振興調整費
    「人間支援のための分散リアルタイムネットワーク基盤技術の研究」(代表:安西祐一郎)の研究分担者
  • 1998年4月〜2001年3月 文科省 科学技術振興調整費 流動促進研究制度
    「環境感覚を用いた人間の生理情報の蓄積とその応用に関する研究」の研究代表者

 研究に参加した学生・外部研究員が獲得した賞・助成金等

  • 2013年3月 自動車技術会 大学院研究奨励賞
  • 2012年5月 内閣総理大臣表彰
  • 2012年4月〜2014年3月 日本学術振興会 特別研究員(DC2) 
  • 2010年4月〜2012年3月 日本学術振興会 特別研究員(DC2) 
  • 2009年6月 日本人間工学会 最優秀研究発表奨励賞
  • 2009年3月 日本機械学会 三浦賞
  • 2008年9月 日本ロボット学会 研究奨励賞
  • 2008年3月 第12回(平成19年度) 日本機会学会北陸信越支部賞 優秀講演賞
  • 2008年3月 東京理科大学 学長賞
  • C&C振興財団 2005年度後期国際会議論文発表者助成
  • 2005年4月〜2008年3月 日本学術振興会 特別研究員(DC1) 
  • 2004年4月〜2005年3月 笹川科学研究助成

 受賞等

  • 2012年 情報処理学会論文賞
    「インタラクティブ遊具を用いた子どもの遊び行動と発達の分析」
    情報処理学会論文誌, Vol.53, No.4, pp. 1238-1250, 2012
  • 2012年 ヒューマンインタフェース学会 学術奨励賞
    「 製品のデザインに関係づけられた乳幼児のよじ登り行動の計算モデル構築と分析」
    ヒューマンインタフェースシンポジウム2012論文集(CD-ROM), 3331L
  • 2012年 日本科学教育学会 年会発表賞
    「地域に根差した傷害予防デジタルコンテンツの開発 ー長崎県大村市における実践ー」
    第35回日本科学教育学会年会論文集, pp. 418-419, 2011
  • 2011年 日本人間工学会 大島賞受賞(ベストペーパー賞)
    「 乳幼児の環境誘発行動を予測する計算モデルの開発」
    人間工学, Vol. 46, No. 2, pp. 166-171, 2010
  • 2011年 情報処理学会 インタラクション2011ベストペーパー賞
    「インタラクティブ遊具を用いた遊び行動と発達の分析」
  • 2010年 ISCAIP2010 Poster Presentation Award
    「Presenting High-risk Situations Customized for Individual Environment by Integrating Hospital-based Injury Data, Sensor-based Child Behavior Data, and Biomechanical Simulation Technology」
  • 2009年 産総研理事長賞(本格研究)
    「日常生活の科学に基づく子どもの傷害予防研究」
  • 2007年 第6回ドコモ・モバイル・サイエンス賞 社会科学部門 奨励賞
    「知識循環型の子どもの事故予防システムの提案」
  • 2007年 人工知能学会 2007年度全国大会優秀賞
    「日常生活行動理解のための時空間意味情報」
  • 2005年 デジタルコンテンツシンポジウム船井賞
    「人間の計算論に基づくデジタルヒューマンコンテンツ 〜乳幼児行動の計算論に基づく乳幼児行動シミュレータ〜」
    第1回デジタルコンテンツシンポジウム講演予稿集, S2-5(1)-(6), 2005
  • 1999年 日本ロボット学会研究奨励賞
    「取り巻きセンサシステムによる人の体動の生理的意味理解」
    第16 回日本ロボット学会学術講演会論文集, Vol. 3, pp1033-1034, 1998
  • 1997年 日本ロボット学会論文賞
    「ロボットによる人間の意図の能動的理解機能」
    日本ロボット学会誌, Vol.13, No.4, pp545-552, 1995

研究テーマ

Research Interest

日常生活における製品による事故や、 個々の環境や人に対して適切に個別化された製品設計の困難性の問題の最深部には、日常生活という複雑システムを扱う科学技術が未成熟であるという共通問題があります。そのままでは不確実で手に負えない日常生活現象を、観測可能、設計可能、制御可能にするための方法論(技術体系と社会体系)の確立を大きな目標にして、生活デザイン研究(共通基盤化研究)と傷害予防工学研究(実践的研究)とを両輪として研究を進めています。

私たち人間は、日常生活を営む上で、実に様々な行動をとっています。量子論や宇宙論といった自然科学分野には、大抵の現象をうまく説明し、再現できるような「標準モデル」が存在していますが、日常生活現象の標準モデルと呼びうるものは未だ存在していません。本当に,日常生活のモデルを作成することは可能でしょうか。 あらゆる人間情報科学(モデルの開発)の発展は、観察技術を抜きに語れません。 例えば、脳現象観察のためのfMRIの出現が、脳還元主義的計算論(脳科学のレベルから現象を記述することが良いこと)とも呼べる強大なパラダイムを生み出してきました。一方、近年。全空間的物理現象センシングを可能とするユビキタスセンサ技術、全世界的社会現象センシングを可能とするインターネット技術といった全く新しいタイプのセンシング技術を人類は手にしつつあります。これらのセンシング技術や大量情報処理技術を背景として、「日常生活インフォマティクス」とでも呼べる新しい人間情報処理科学が始まりつつあり、日常生活の標準モデルといった課題に挑戦できる土壌が整ってきていると考えています。このような観点から、1)ユビキタス型・インターネット型センシング技術を用いて人間活動を観察する技術や、それによって、これまで困難であった人間行動を定量化する技術、2)得られた定量的データによって可能となる人間行動のメゾスコーピックな計算論(表現とアルゴリズム)を構築する技術、さらに、3)これらの技術を用いることで,事故や生活習慣によって生活機能を低下してしまうことを予防し、自分が望む日常生活をエビデンスベースドにデザイン可能にする技術の研究を進めています。

日常生活の情報科学(日常生活インフォマティクス)が強く求められている分野に、事故予防の分野があります。例えば、子どもの事故の場合、先進諸国同様、日本における1歳以上19歳以下の子どもの死亡原因の第一位は、事故(Unintentional Injury)である。子どもの事故を予防するには、1)日常生活で生じる事故データや子どもの行動データを収集する技術、2)大量情報から事故や行動の因果構造をモデル化し、再利用可能な知識を抽出する技術、3)対策法を普及させたり、安全知識を普及させる情報発信技術が不可欠です。このような技術を扱う子どもの傷害予防工学では、日常生活インフォマティクスが必要とされている研究領域であるとともに、日常生活インフォマティクスを発展させるための豊かな土壌でもあります。子どもの事故予防学を推進するための研究グループとして、子どもの事故予防工学カウンシル(Childhood Injury Prevention Engineering Council: CIPEC(代表:山中龍宏))を2006年に設立し、小児科や法医学の医師・看護婦をはじめとする医療関係者、情報工学・人間工学・人工知能・ロボット工学・インパクトバイオメカニクス分野の研究者、自治体、保護者、保育園、関係省庁の担当官、メディアなどの構成メンバーで研究開発を進めています。子どもの事故予防工学カウンシルでは、実践的研究を通じて、これまでに安全知識循環型社会の概念を提唱し、その実装を進めてきました。2010年からは、デジタルヒューマン工学研究センターに、傷害予防工学研究チームを新たに発足し、技術開発とその社会実装を進めています。

生活デザイン研究では, 人間の生活機能と計算機や人工物による生活支援機能とを有機的に組み合わせ再構成することで,人の日常生活をデザイン可能にする生活機能構成技術を確立することを目的に研究を進めています。生活デザイン研究(生活支援の設計工学)の難しさは、生活の科学が不在、すなわち、日常生活を記述し、再利用可能な知識として扱えるようにする科学が不在であることに起因しています。これは、傷害予防の場合と共通の問題です。そこで、人間の生活現象を,心身機能,活動機能,そして社会参加機能の側面から捉え,生活機能構造を解明するなど、生活を科学的に取り扱うことを可能にする研究を行っています。また、この研究によって開発した生活機能モデルと、知能メカトロニクス(IRT)コンポーネントを用いて生活機能を再構成可能にする工学の研究,さらに,どのような生活機能設計が望ましいかという規範や考え方の整理を通じて,生活支援システム/サービスの開発や評価の方法論やあり方を明らかにする研究を進めています。一方で、生活支援システム/サービスを現実社会で機能させるためには、このような生活機能デザインの技術体系だけでなく、社会体系の構築も不可欠です。そこで、生活支援システム/サービスを社会で機能させたり、生活支援システム/サービスの継続的な開発・評価・改善を可能にするために、新たなステークホルダー・ネットワークを構成する技術などの社会システムのデザインに関する研究も行っています。

研究テーマ

  • 生活機能構成学
  • 子どもの傷害予防工学
  • 人間の日常行動の観察・定量化技術
    • センサ化環境を用いた人間の日常生理観察技術
      • 呼吸波形分析による血中酸素飽和度降下推定法
      • ドーム天井型マイクロフォンを用いた正常・異常呼吸音の検出手法
      • 日常環境型情報提示システムに関する研究
    • センサ化環境を用いた人間行動観察技術
      • 超音波式3次元タグの開発   [商品化されました 2004/4 ]
      • 超音波レーダの開発
      • 超音波タグ・レーダ統合システムの開発
    • 乳幼児行動観察システム
    • 拡張ICFを用いた生活機能データベース
  • 人間の日常行動の計算論の構築技術
    • 乳幼児行動シミュレータ(乳幼児行動の計算論)
    • 時空間意味情報処理技術(STS:時空間意味リターゲット技術)
    • 超多自由度システム制御技術
    • 状況記述理論
    • 大規模傷害データベースと日常行動データベースを用いた傷害制御モデル
  • 人間の日常行動・生活を変容させる環境技術(Enabling Envoronment
    • 健康管理支援環境(SELF)
    • Learning by Doing: センサ化環境を用いた 第二言語習得支援
    • 超音波タグ・レーダを用いた老人ホーム見守り支援
    • 住宅内乳幼児事故防止のためのデジタルコンテンツの開発
    • 安全で楽しいインタラクティブ遊具(ノボレオン、ヘイヘイホー)
    • 児童参加型学校安全プログラム
    • 傷害予防のための地域ベースデジタルコンテンツ

 

News

 

文献リスト

最近の研究発表等へのリンク(1998〜)


y.nishida@aist.go.jp