Yoshio Kato Lab

Research

生物や細胞の機能を変える「分子スイッチ」の創製に取り組んでいます

安全性を考慮したゲノム編集技術

ゲノム編集技術とは、生きている細胞内のDNAの配列を書き換える技術です。人工ヌクレアーゼと呼ばれる酵素がDNA配列を認識し、DNAを切断することで、遺伝子破壊することが可能です。ところが、やみくもに遺伝子破壊すると生物機能に損傷が生じます。私たちはゲノム編集の活性を調節することで、安全性を考慮したゲノム編集技術の開発に取り組んでいます(Gaj et al., 2012, Nagasaki et al., 2018, Zhao et al., 2020, Furuhata et al., 2021, プレスリリース)。

植物におけるタンパク質デリバリー手法の開発

植物細胞には細胞壁があり、細胞内への物質導入が難しいと考えられてきました。実際、何十年も前に確立されたアグロバクテリウムを感染させる等の手法が、植物への遺伝子デリバリーには使用されているのが現状です。私たちは哺乳動物細胞での経験を植物へ活用し、新たなデリバリー手法の開発に取り組んでいます(Furuhata et al., 2019a, 2019b, Viswan et al., 2022)。

マイクロRNAを可視化するセンサー技術

マイクロRNAとは、遺伝子発現を調節する20塩基程度の小さなRNAです。ヒトゲノムには1000種類以上のマイクロRNAがコードされていて、ヒト遺伝子のうち約3分の1が、何らかのマイクロRNAによって制御されていると考えられています。私たちは生細胞内におけるマイクロRNAを定量的に可視化する「センサーベクター」の開発に成功しています(Kato et al., 2009, 2010, Sano et al., 2017, 2021)。

マイクロプレート"SeeWell"の実用化

96ウェルプレートは医薬品開発に欠かせない実験器具ですが、間違えて試料を投入してしまう等の誤操作が深刻な問題となっていました。私たちはウェルの周壁に文字をつける革新的なデザイン"SeeWell"により、誤操作を減らすことに成功しました(特許第6044916号)。"SeeWell"の製品化をご検討いただける企業を募集しております。