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$\kappa _4<0$ の場合

真の分布は 2 個の正規分布の混合分布にとった.
\begin{displaymath}q(x) = {1\over2}\sqrt{C_1\over\pi} \left[
\exp\left\{-C_1(x-C_2)^2\right\} +
\exp\left\{-C_1(x+C_2)^2\right\}\right],
\end{displaymath} (4.8)

ただし $C_1 = 12.5, C_2 = \sqrt{0.96}$ で,$q(x)$ の分散が 1.0 になる ようにした. この分布の 4 次キュムラントは約 $-1.84$ である. 温度を変えたときの最尤解の分布の例を図4.2に示 す. これに対応する経験尤度は図4.3 のように変化する. また,100,000 個のテストサンプルを用いて推定した真の尤度と 経験尤度との差を汎化バイアスの推定値としてプロットしたのが 図4.4である. 定理 6 にあるようなバイアスの非単調性が観察される.

ただし,乱数の初期値によって生じる非対称性によって, 仮定 2 から大きく外れた解が最尤解になる場合には, 非単調性が観測されない場合もあった.

図 4.2: $\kappa _4<0$ のときの最尤解. 横軸: $\log(\beta)$; 縦軸: $w$ および $x$. 点は各温度での最尤解右端の `$-$' が学習サンプルをあ らわす
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図 4.3: $\kappa _4<0$ のときの経験尤度. 横軸: $\log(\beta)$; 縦軸: 経験尤度; 破線 : $\beta _c$ の経験値
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図 4.4: $\kappa _4<0$ のときのバイアスの推定値の振舞い. 横軸: $\log(\beta)$; 縦軸: バイアスと訓練サンプルの数の積; 破線 : $\beta _c$ の経験値
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\leavevmode \epsfile{file=rbbm/lk1.ps,height=.5\textheight}
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Shotaro Akaho 平成15年7月22日