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さて,識別関数
に戻って考えてみよう.
(2) 式の内積の観点からは特徴量を
と取るのが自然であり,
これによって
と
の内積は
となる.
一方,RKHS の観点からは
とし,
内積をとることもできる. この場合も
と
の
内積が
となることから,
両者の表現は等長同形であることが導ける.
後者の表現を取るとすれば,重み
は
上のいくつかの点
(無限個かも知れない)を用いて
と表現することができる
(RKHS の要素の双対表現である).
すると,
と
との
内積は
となり,関数
がやはり RKHS の要素となることがわかる.
以上の準備をもとに本節の目的であった定理を述べる.
定理 2 (Representer 定理)
![$k$](img31.png)
を Mercer カーネルとし,学習用サンプルは
![${\cal X}\times{\cal Y}$](img84.png)
から生成された
![$n$](img21.png)
個の点
![$(\mbox{\boldmath$x$}_i,y_i), i=1,\ldots,n$](img85.png)
とする.
![$({\cal X}\times{\cal Y}\times\Re)^n$](img86.png)
上の実数値関数
![$G_{\rm emp}$](img87.png)
と
![$\Re$](img88.png)
から
![$[0,\infty)$](img89.png)
への狭義単調増加関数
![$G_{\rm reg}$](img90.png)
が与えられた
とする.
![$k$](img31.png)
の定める RKHS を
![$\cal F$](img69.png)
とおくと,正則化問題
の解
![$f\in\cal F$](img92.png)
はサンプル点におけるカーネル関数の重み付き和
で表される.
もちろん,SVM のときは正則化項が
なので
定理の条件を満たしているわけだが,
SVM 以外にもかなり広いクラスの問題に対して適用可能である.
いろいろなバリエーションについては 6 節で代表的な
ものを紹介する.
Shotaro Akaho
平成15年7月18日