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Mercer カーネル
はそれに対応する基底関数
と
の内積で書くことができることは
すでに述べた((2) 式).
ところが識別関数にでてくる
についてはきちんと考えて
いなかった. Mercer カーネルの定める特徴空間を数学的に考えると,
再生核ヒルベルト空間というものが得られる.
基底関数の線形和で書けるような関数の集合 を考え,
その中の二つの要素
,
を考えよう.
少しトリッキーであるが,これらの関数の間の内積を新たに次で定義する.
これを(2)式の内積と区別するために 内積と呼ぶことにする.
カーネル関数
自身,
を固定すれば
を係数とする の要素とみなせる.
そこで,上記の との 内積を取ってみると
という関係式が導かれる. これは,
が の中で
まるで 関数のように働くことを意味し, を再生するという
意味で再生核ヒルベルト空間 (RKHS)と呼ばれる.
Shotaro Akaho
平成15年7月18日