双対平坦な空間の
-座標系を
,
-座標系を
で表すことにしよう9.
これらは以下のルジャンドル変換と呼ばれる
関係によって相互に変換される.
ルジャンドル変換とは,ポテンシャル関数
,
が存在し,
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(12) |
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(13) |
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(14) |
例えば,正規分布(例4)の場合は,
,
となり,観測データはそのサンプル
平均
とサンプル分散
を用いて空間の点
として表せる.
また,ポテンシャル関数
は
(8)式の
そのものであり,
は(11)式から求まる.
一方,混合分布族は-平坦(
-平坦)でもある.
これに対応する
-座標系は,指数分布族のように単純な形をしていない.
従って,双対平坦ではあるが混合分布族よりも指数分布族の方が統計的推定
との関連がつけやすい.