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図4に示すように、その手法は不明であるが、「ジャンボーグA」の設
定では、痛覚フィードバックが行われているらしいことが推
察される。これは操縦者の苦痛を見せることによって、映像表現としての効果
をねらったものであろう。
図4の操作者の感じる苦痛が、圧力/圧覚のフィードバックの結果であるとい
う可能性もある。これは、前節で述べた、力もしくは力覚をフィードバックの一種と考えられる。しかし、後年の特撮TV番組における描写からすると、
痛覚フィードバックという現在のロボット制御では全く考慮されない技術である可能性が高い。
現在のロボットでは、故障すれば、すなわち修理となり、故障箇所をだまし
だまし使用していくということは少ないが、将来的には、ロボットのフォールト・トレランス機能や自己修復機能
[50]
が進化し、ある程度の故障を抱えたロボットを
運用する可能性が考えられる。故障の程度を操縦者に伝える手段
として痛覚フィードバックは有力な手段と成る可能性がある。
極端な苦痛は不適切であるが、ある程度の範囲で痛覚を伝えることによ
り、故障箇所を明白に操縦者に伝達でき、
故障状況に応じた操縦者の行動を引
き出すことが可能となる。
図4: 痛覚フィードバックとテレイグジスタンス方式以外の指令方式
Eimei Oyama
2001-11-10