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1970年発表の漫画「ジャンボーグA」の操縦方式は、テレイグジスタンス方式に
非常に近い場所に到達していた。
文献[31]の「円谷プロが映像界において常に''
時代のパイオニア''的役割を担ってきた」という評価に全く賛成である。
幾つもの技術的アイデアが
芸術・エンタテイメント作品の中で描
かれてきた。
芸術・エンタテイメント作品の価値は、その中で描か
れる技術予測が当たっていたかどうかとは直接的に関係は無い。
しかし、新技術の予測や新技術が存在した場合の周囲状況のシ
ミュレーションが、作品の楽しさに一役かっているのも事実であり、
多くの魅力的なアイデアが描かれてきたというのも事実である。
新技術のアイデアを求めて、作品を見るというのは、
不純との誹りを招くかもしれないが、優れた技術予
測を行った作品に関する知識は、VRに携わる技術者の
教養の一つとなるべきものだと、我々は考える。
いかなる表現形態をとっていても、新しい技術的アイデアの提案が成されているならば、そ
れは学問的にも評価されるべきであると考えるからである。
なお、著者らの浅学非才のため、見落としてしまった作品やロボット・システム
が多々あるものと思
われる。気のつかれた方にはご教示をお願いしたい。
謝辞
エンタテイメント作品に関するご指導また重要なコメントをいただいた産総研・
梶田秀司氏、藤原清司氏、阪口 健氏、筑波大学大学院・田窪朋仁君、
資料をお送り下さった東京大学・川上直樹氏、(株)松下電工・星野 洋氏、
資料をお教え下さったダイモス・ファン倶楽部管理人ヒビキ様に深謝いたします。
テレイグジスタンス実験システムのソフトウェア構築の中心であった旧通産省機械技
術研究所の故・常本直貴氏、また、テレイグジスタンス実験システムの実験の際にご助力いだだいた河添(旧姓:栗山)博子様の冥福を心からお祈り申し上げます。
備考
小学館の雑誌SAPIOに連載された「ゴーマニズム宣言」の作者である小林よしのりが起こした
上杉 聰著「脱ゴーマニズム宣言」の漫画引用に関する一連の裁判により、漫画の引用の
要件が明らかになった。本稿における漫画の引用は、全て著作権法に従い、
適切に行われたことを記しておく。
Eimei Oyama
2001-11-10