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火山ゼミ

金曜日の午後五時から地調・国際セミナー室前の広場あるいは 本館365室にて散発的に開催されています

話題を提供していただける方、質問がある方は、 宮城磯治 にメール下さい。





日程未定 伊藤順一 地調
  「輪講」
 Physics of Explosive Volcanic Eruptions; eds. Gilbert and Sparks
 8. Pyroclastic density currents
   by Druitt




日程未定 宮城磯治 地調
  「輪講」
Physics of Explosive Volcanic Eruptions; eds. Gilbert and Sparks
 3. Vesiculation processes in silicic magmas;
  by Navon and Lyakhovsky

2000.4.14 高田亮 地調
「内容未定」


060
2001.6.15 周藤正史(深部地質環境研究センタ− 長期変動グル−プ)
「西南日本背弧側,北西九州の玄武岩質単成火山群のK-Ar年代測定」

西南日本の背弧側には,日本列島の他地域では見られない,第四紀のアルカリ
玄武岩質単成火山群が多く存在する。これまで中国地方については,火山活動
の広域時空分布が得られているが,北西九州には活動時期未詳の火山が多く,
また単成火山群内の詳細な火山活動史の研究例もほとんど存在しないため,北
西九州の玄武岩質火山活動の時空分布・活動の推移はほとんど分かっていない。
このような観点で,これまで北西九州の第四紀後半の小値賀島単成火山群と周
辺の火山(宇久島火山)において,詳細なK-Ar年代測定を行い,小値賀島の単
成火山群内の詳細な活動史と,単成火山群と複成火山が時間空間的に近接する
例を見いだしたので紹介する。



059
2001.5.11 高橋 浩 GSJ
 「炭素の安定同位体及び放射性同位体を用いた
   都市森林における二酸化炭素動態」
 本研究では,都市森林におけるCO2の動態を解明するために,名古屋大学構
内の森 林をテストフィールドとして,いくつかの高度でのCO2の濃度とd13Cの
日変動と季節 変動を測定した.冬季においては上記の観測に加えて,d14Cの
測定を行った.これら から, CO2の発生源,森林への供給経路,森林大気に
おける滞留時間,植生による CO2の再利用(森林内部で土壌呼吸や植物の呼吸
により発生したCO2が,森林の外へ運 ばれる前に光合成に使われることを指す)
などを解析した.また,CO2動態に関与す るリザーバーから発生するCO2の同
位体比をあらかじめ知っておく必要があり,本研 究では,土壌起源CO2のd13C
をチャンバー法により測定し,化石燃料起源CO2のd13Cを 同位体収支から推定
した.




058
2001.4.20 森川徳敏 GSJ
 「東濃地域の地下水中の希ガス同位体組成」
 地下水中に溶存する希ガスの濃度・同位体組成は、地下水流動中に帯水層に
おいて 発生する成分あるいは,地球深部より上昇してきた成分の蓄積により
変動する。この 地下で加わった希ガスを天然トレーサーとして、地下水の滞
留年代の推定・地下水流 動解析などが、海外の事例研究として盛んに行われ
ている。
 今回は、岐阜県東濃地域で掘削されているボーリング孔より採取した深部地
下水 (最深で地表下800m)中の希ガスの分析結果を紹介し、(1)地下水中の希
ガスの起源を 明らかにし、(2)溶存希ガスによる深部地下水調査の適用性の可
否について検討する。


057
2001.4.13  篠原宏志 地調
  「輪講」
 Physics of Explosive Volcanic Eruptions; eds. Gilbert and Sparks
 5. Gas loss from magmas through conduit walls during eruption;
  by Jaupart


056
2001.4.6  山元孝広 地調
「富士火山の形成史」
富士火山形成史に関する津屋さん,宮地さんのこれまでの研究のレビューをした
後,山元・高田が平成12-13年度に実施したボーリング掘削を含む最近の成果を
紹介します.










055
2000.06.16 金子克哉 地調
※前回の続き※
「Aso-4噴火のマグマ溜り過程
    − 2回のtapping,マグマ混合,マグマ溜り上部の同化 −」


054
2000.06.02 金子克哉 地調
「Aso-4噴火のマグマ溜り過程
    − 2回のtapping,マグマ混合,マグマ溜り上部の同化 −」
阿蘇火山における最大かつ最新の大規模噴火サイクルであるAso-4の岩石学的特
長を調べた.その結果以下のことが明らかになった.(1)Aso-4噴火は,単一
のマグマ溜りからの2回のtappingとして捉えられる.(2)2回目のtappingにお
ける珪長質マグマは1回目の珪長質マグマと岩石学的性質が異なっており,珪長
質マグマは,一回目のtappingの後,苦鉄質マグマとの混合およびマグマ溜り上
面の同化を行ったと考えられる.


053
2000.05.19 宮城磯治 

有珠2000年3月31日噴火のマグマ破砕深度 宮城磯治

地下のマグマには数パーセント程度の水が溶解している。溶解度は圧力依存性
があり、高圧ほど多く溶解する。もし飽和溶解度が常に成り立つならば、噴出
物の含水量はほぼゼロ%になるはずである。ところが、マグマが破砕され火山
灰や軽石として地表に噴出される過程では、減圧が非常に急速なので、脱水が
不完全になる。これを逆手にとり、噴出物のガラス含水量を測定することによ
って、破砕時のマグマの圧力(深さ)を推定する。3月31日の噴火で噴出したマ
グマ(Us-2000g)の含水量を二次イオン質量分析計(SIMS)を用いて測定した。
石基ガラスの大半は、2.5±0.5wt.%H2Oにという比較的狭い含水量範囲を持つ
ことが明らかになり、粉砕された深度は地下1.5〜3.5kmと見積もられた。


052
2000.03.24 三浦大助 電中研
  「応力比から見た陥没カルデラ構造」
応力比は任意の断層面上の最大剪断方位を変化させるparameterとして知られて
いる.このideaをカルデラ構造を決定する断層系に適応し,応力比の変化による
陥没構造の変化と,既存の陥没モデル(piston-cylinder, piecemeal)との対応
を試みた.


051
2000.02.25 土志田潔 電中研
 「九州北西部における火山活動の時空変遷(再訪)」

同様のテーマで既に発表されている(1999.6.18 宇都浩三氏)が、新しい年代値
を含め改めて考える. 早岐-伊万里地域に2Ma頃流紋岩の活動を含む、広範な活
動があったことが明らかにされつつある. このことからも分かるように、アル
カリ玄武岩類はランダムに活動するのではなく(1)いくつかの隣接する火山群が
2、300万年間平行して活動し、(2)台湾-宍道褶曲帯に近い第三系堆積岩類地域に
多く、変成岩・花崗岩地域では少ない. このような分布の特徴は中国地方とよ
く似ている. 今後はより本質的なスケールに移行し、(a)個々の火山群に関する
詳細な研究、(b)東アジア全体の中での位置づけを行っていく必要があると考え
る.

050
2000.02.18 大場司 東北大
「水蒸気爆発が発生したら地質・岩石屋は何をすべきか?
 それまでに必要な基礎データは何か?」
現在谷口さんと一緒に進めている仕事の話や、東北大の岩石系研究室の現状と課
題など、研究室全体のもう少し幅広い話をしていただけるそうです。(文: 宮城)


049
1999.10.29  篠原宏志 地調
  「火山ガスの全球放出量の推定」(簡単な論文紹介)
  個々の火山からの火山ガス放出量は、定常的な脱ガスはCOSPEC で、噴火時
の大規模脱ガスはTOMSで測定されている。全球放出量は、これらのデータを積
算して求められる。このデータの概観、積算法の問題点などを紹介する。


048
1999.10.15 金子克哉 地調
  「Assimilation with Fractional Crystallization 過程における
    マグマ溜り底面地殻の温度組成の効果」
  マグマ溜りの底面では,密度の小さい地殻溶融メルトと結晶化残液の生成し,
それらは対流によりマグマ本体と混合する.この現象はまさにAssimilation
with Fractional Crystallization過程(AFC)である. 発表では,固体の温度組
成を系統的に変化させたアナログ実験により,地殻条件の変化がAFCにどのよ
うな影響を与えるかを紹介する.


047
1999.9.24 福井 敬一  気象研究所地震火山研究部
  「噴煙映像解析によるH2O放出量の推定」
  科学技術振興調整費「雲仙:科学掘削による噴火機構とマグマ活動解明のた
めの国際共同研究」の一環として雲仙平成噴火時の火山ガス放出量の再解析を
行うことになっている。そこで用いる噴煙の映像観測資料からH2O放出量を推
定する手法、阿蘇火山、カリムスキー火山、雲仙火山での適用例について紹介
する。


046
1999.9.17 久利美和 地調
  「輪講」1999.8.27の続き (7章から)


045
1999.9.10 宮城 東宮 篠原 @地調
  「雲仙シンポジウムまとめ」
  シンポに参加した各自が気付いたサイエンス上の問題点や興味あることがら
について、ちょっと系統的にまとめができたらいいな、と思います。皆さん
セミナーノートを持ってお集まり下さい。


044
1999.8.27 久利美和 地調
  「輪講」1999.7.30の続き (4章から)

043
1999.8.6 宮城磯治 地調
  「火山ガス観測プラットホーム」
  最近、ガラス包有物の分析から「脱ガス前&途中」のマグマ揮発性成分量が
わかるようになり、TOMSやCOSPECによる「噴火時に脱ガスした」硫黄の情報と
併せて、これらの脱ガス過程や存在形態の理解がより具体的になりつつありま
す。しかしながらマグマ揮発性成分の主成分は水と二酸化炭素なので、噴煙や
噴気中のこれらの濃度を知ることが次のステップだと思います。ただし人が直
接ガス採取にゆくのは危険なので、センサーを積んだ移動物体を測定対象に近
付けるか、または分光学的に遠隔測定することになります。
  今回は、センサーを噴煙に近づけるための手段として、気球、飛行船、固定
翼機、回転翼機について検討してみました。飛行特性より、飛行船か回転翼機
が候補だと考えます。なお当日は排気量5ccのエンジンを搭載した超小型無人
回転翼機の実物を展示する予定です。


042
1999.7.30 久利美和 地調
  「輪講」
  From Magma to Tephra: Modelling Physical Processes of
Volcanic Eruptions (Developments in Volcanology 4. Eds.,
A.Freundt & M.Rose)
  Chapter 5. Plinian eruption Columns: Particle Transport and Fallout
(by M. Rosi).
目次:
  1. イントロダクション
  2. 粒子沈降
  3. プリニアン噴煙柱での粒子輸送モデル
  4. 粒子沈積モデル
  5. 横風の中での破片分布
  6. プリニアン噴煙柱からの降下堆積物
  7. 横風の有無による降下堆積物
  8. プリニアン堆積物の分級
  9. 噴火パラメーターの評価
内容:
 ここ20年間の噴煙柱の物理やダイナミクスについての議論を紹介する。これ
らのモデルは数値計算や実験的な研究、火山噴火の観察に基づいており、継続
的(定常的)な噴煙柱の条件を仮定している。さらにすすめて、convective噴
煙柱や粒子の輸送や分散についても理論的研究がなされている。これらの理論
的アプローチは小規模な室内実験の結果のみならず野外で得られたデータとも
よい一致を示している。定量的なモデルは噴出速度、噴煙柱高度、最大強度
(噴出率)、規模(総噴出量)といった過去のプリニアン活動の噴火パラメー
ターを決定するための道具としても用いられている。



041
1999.7.16 郭資敏 さん(筑波大)
「プリニアン噴火における破砕過程-火山降下堆積物からの制約-」

040
1999.7.9 久利美和 地調
  「十和田巡検&試料採取(1999.6-7)報告会(仮タイトル by I.Miyagi)」


039
1999.6.18 宇都浩三 地調
「西南日本のアルカリ玄武岩類の時空分布と成因,さらには今後の研究指針」
  西南日本の中期中新世以降のアルカリ玄武岩類の時間空間分布を紹介し,そ
こから読みとれる西南日本のプレート運動史およびマグマ活動の成因を考察す
る.さらに,今後行うべきマグマ活動の将来予測に向け,論理展開の方向性に
ついて雑然と考えを述べる.


038
1999.5.28 金子克哉 地調
  「火道物理モデルの基礎 の話題」
火山の火道における物理モデルは,流体力学的な保存則により記述される.
今回は,そのもっとも基礎となる粘性0の圧縮性流体が管内を流れる場合の,
流れの性質について解説する.多分に,教科書的な内容である.基本的な
方程式系を元に,ベルヌーイの定理の導出をへて,管内流の定式化を行なう.


037
1999.5.21 東宮昭彦 地調
  「輪講」--1999.5.14の続き--


036
1999.5.14 東宮昭彦 地調
  「輪講」--1999.4.23の続き--


035
1999.4.23 東宮昭彦 地調
  「輪講」
  From Magma to Tephra: Modelling Physical Processes of
Volcanic Eruptions (Developments in Volcanology 4. Eds.,
A.Freundt & M.Rose)
  Chapter 3. Volcanic Conduit Dynamics (by Paolo Papale).
  目次:
  1. イントロダクション
  2. マグマ上昇モデルのレビュー
  3. 定常的な爆発的噴火におけるマグマ上昇ダイナミクス
  内容:
 火道中のマグマ(fragmentationレベル以深における発泡進行中
のマグマ,およびfragmentationレベル以浅におけるガス−固体粒
子/液滴混合物)の運動についての章である.
  火道に沿った圧力のevolution,および火口における出口速
度は,初期マグマ溜まり圧力,マグマ組成,volatile相(H2O+CO2)
の組成によって変化することが示される.
  参考:
  http://www.elsevier.co.jp/inca/publications/store/6/0/1/5/4/4/


034
1999.4.9 川辺禎久 地調
  「薩摩硫黄島の地質の話」
  薩摩硫黄島の地質調査で最近わかったこと.
・竹島火砕流以前の噴火活動
・竹島火砕流噴火直後の断層群
・後カルデラ火山活動(稲村岳の火砕サージ,最新マグマ噴火の年代はもっと
  若い?)
、、などなどの紹介から,将来の薩摩硫黄島噴火を考える.


033
1999.4.2 宮城磯治 地調  
  「輪講」--1999.3.12の続き--
  From Magma to Tephra: Modelling Physical Processes of
Volcanic Eruptions (Developments in Volcanology 4. Eds.,
A.Freundt & M.Rose)
  Chapter 1. Magma degassing and fragmentation: Recent
experimental advances (by D.B.Dingwell)
もくじ:
  5.マグマの脆性破砕
  6.マグマ破砕後の諸プロセス(主に体積変化について)
  7.非爆発的なマグマ脱ガス
  8.ガラスの緩和を利用した噴火タイムスケールの計測


032
1999.3.26 宮城磯治(風早康平←言いだしっぺ) 地調
  「(地調の)火山研究を一般大衆にいかにPRするか」
  そんな暇あったら論文を書くべきだ、という議論も含めて、もしPRするなら
どんな形でどんな内容にするのが良いだろうか、ということを話しませんか?。


031
1999.3.19 富樫茂子 地調
  「斜長石の元素分配のAn組成依存性とその意味」
 温度とマグマの組成がほぼ一定で,水蒸気圧の変化によりAn 組
成が変化する斜長石の微量元素をSIMSで測定した.
  その結果,微量元素の分配はAn組成とイオン半径に応じて規則的
に変化していることがわかった.
  この規則性はnernst分配に基づく小沼ダイアグラムとは異なり,
交換分配係数のan組成依存性を示していると考えられる.


030
1999.3.12 宮城磯治 地調
  「輪講」
  From Magma to Tephra: Modelling Physical Processes of
Volcanic Eruptions (Developments in Volcanology 4. Eds.,
A.Freundt & M.Rose)
  Chapter 1. Magma degassing and fragmentation: Recent
experimental advances (by D.B.Dingwell)
目次:
  1.イントロダクション
  2.含水シリケイトメルト中の気泡核生成
  3.気泡の成長
  4.二相流の加速
内容:
  この章ではマグマの断片化を、マグマの引っ張り強度とマグマに
かかる応力の大小、という観点から議論しています。Dingwell一派
の最近の仕事のレビューが主で、実験と理論による岩石学や岩石組
織の解析などが含まれます。


029
1999.3.5 斉藤元治 地調
  「九重火山の火山ガス組成・放出量観測」
九重火山の噴火・脱ガス機構を知るために、1995年10月の噴火以降、定期
的に、火山ガス観測(化学組成、水の水素・酸素同位体組成、放出量)を
行っている。今回は、その観測手法や観測結果を紹介し、噴火後の火山
ガスの組成、放出量の時間変動について考察する。


028
1999.2.26 金子克哉 電中研 -> 99/2/1より、地調(特別研究員)
  「大陸縁辺部の火山弧における第四紀火山分布の性質」
  火山弧における火山の分布は,沈み込み帯のマグマの生成・上昇
プロセスを反映しており,沈み込み帯の火成活動を理解するために
非常に重要なデータである.火山分布の特徴を理解するため,東北
日本他8つの火山弧における第四紀火山の位置分布および体積分布
を調べた.その結果,以下の新たな知見が得られた.
(1)各火山弧ごとに,特徴的な火山の大きさが存在する.
(2)フロントから背弧へと線的に火山が配列する場合がある.
(3)フロント付近では火山はクラスタ状に分布することが一般的である.
(4)火山弧伸長方向に60-100kmの分布の周期性が存在する.
  これらの分布の特徴がどのようなメカニズムにより生じたかは,
現段階では明らかではないが,この機会に紹介して,皆さんのご意
見をうかがいたい.


027
1999.2.12 佐藤久夫 東北大 -> 99/1/1より、地調(特別研究員)
  「火山岩斜長石の酸素同位体ゾーニングの話:
        発見から解釈そして作り方まで」
  火山岩中に広く産する斜長石には化学組成ゾーニングが発達して
いることが多いのですが,レーザープローブを用いた同位体局所分
析により,斜長石の酸素同位体組成もゾーニングしていることが最
近わかってきました.雲仙熔岩ドームの斜長石,三宅島火山のアノー
サイト,グアテマラ・パカヤ火山のアノーサイトなどの例をあげて,
そこから推定できる噴火や混合などのマグマ過程のお話をします.
さらに,人工的に作ったアノーサイトの酸素同位体ゾーニング(む
しろ均質な結晶を作る方が難しいのですが)についてもいくつか紹
介します.


026
1999.2. 5   小林洋二  筑波大
  「地殻深部の水」
  断層破砕帯のフィールド調査で見えるものや、水が上部マントル
のレオロジーに与える影響などに関する話を、ビールを飲みながら
聞かせていただきませう。


025
1999.1.29 風早康平 地調 環境地質部
  「岩手山周辺部の湧水・河川水調査からわかる地下水流動系について」
  岩手山周辺部の湧水・河川水(約40個)の水素・酸素同位体比
から,岩手山における同位体標高効果を復元し,それぞれの地下水
の平均涵養標高を求める(風早・安原,1994).その地域的バリエー
ションと流量観測値等から実際の山体内部の地下水流動系の定性的
モデルを作り,岩手火山の地質構造・火山の成長過程との関連を議
論したい(目標).


024
1999.1.22 東宮昭彦 地調 地殻熱部
  「噴火におけるマグマの噴出率」
 噴火には,爆発的に火砕物を放出するものから溢流的に溶岩を流
すものまで様々な様式があり,マグマの噴出率も桁で大きく異なる.
また,1回の噴火の間にも様式や噴出率が変動する.これらの現象
は,火道内の多相流(気/液/固)の流動メカニズムやマグマ溜まり
の圧力変動を反映したものと考えられる.
 噴火におけるマグマの噴出率に関するデータをコンパイルし,マ
グマ溜まり=火道系のサイズやメカニズムに対する制約条件を課す
ことを試みている.例えば,Woods & Koyaguchiによる議論(マグ
マ溜まり過剰圧と噴出率との非線形関係が噴火様式の遷移をコント
ロールする)に基づけば,プリニアン噴火を起こすためにはマグマ
溜まりのサイズがある臨界値(〜10km^3)よりも大きいことが要請
される.また,1回の噴火の間における噴出率の時間変動パターン
の多様性も,この非線形関係によって説明できる可能性がある.


023
1998.12.25 久利美和 筑波大 -> 99/1/1より、地調(特別研究員)
  「マグマ溜まりの形成および進化 ー十和田火山でみたいものー」
  大量の珪長質マグマを結晶分化作用のみで作り出すためには
さらに大量の本源マグマを準備するプロセスが必要となる。
大量の本源マグマを準備するだけではなく結晶分化のための場を
用意することはさらに困難である。大量の珪長質マグマは地殻を
溶かすことによってより容易に生成され得ると考える。本源マグ
マは主にその熱源としてとらえる。地殻を溶かしながらマグマ溜
まりが成長する過程を明らかにしたい。その過程は結晶やその中
のガラス包有物の組成変化として記録されているはずである。
過程を把握するにはより小規模の同様の過程を観察することが望
ましい。そこで、十和田火山をテストサイトとして研究を行った。
見たいもの、見えてきつつあるもの、見るために必要なものを今
回述べる。


022
1998.12.18  宮城磯治 地質調査所
  「斑晶ガラス包有物からみたマグマの脱ガス」
 阿蘇と大島の斑晶ガラス包有物のH, C, F, S, Cl濃度と水素同位
体比(D/H比)を、SIMSで分析した。
 すると、以下のような奇異なデータが得られた。
1.地球上のモノとは思えないほど、変化に富んだD/H比を持つ、
2.比較的脱ガスしにくいフッ素が、異様に枯渇している事がある、
3.十分脱水の進んだメルトが、何故か高いC濃度を持つ、
 これらを説明するためには、篠原風早氏の提唱する火道内対流脱ガス
モデル(の変形:=宮城バージョン)を考えると、都合が良い。


021
1998. 8.7 田中明子 地殻物理部
演題 「岩手山でSARは使えるか?」


020
1998.3.27  工藤 浩司 京大巽研M1
 「HIMU玄武岩の斑晶輝石の化学的特徴」
 現在知られていないスーパープルーム活動期を付加帯などで発見するた
めに、スーパープルームの痕跡ではないかと考えられているHIMU玄武
岩の斑晶輝石を分析しました。その結果HIMUとnon−HIMUを簡
単に区別する指標を見つけることができました。というお話。


019
97年12月11日 (木)17時より、645号室にて
       イタリア火山ツアーわくわく報告
       篠原宏志氏(紹介&スライド)&風早康平氏(ビデオ)
 演者らは10月にイタリアの数火山にて火山観測を行いました。
 その時の模様や各火山の活動について、スライドやビデオをまじえて紹介します。
 1 エトナ火山の紹介と噴火
 2 ブルカノ火山の紹介と噴気活動
 3 ストロンボリ火山の紹介と噴火
 4 ナポリの町


018
97年10月24日 郭資敏 さん(筑波大)
        プリニアン噴火について,粒径分布からそのメカニズムを知る.
        軽石の粒径分布を用いてプリニアン噴火の破砕機構を考察する。
        十和田火山の二つのプリニアン噴火(中掫,南部)を例に。


017
97年 9月 5日 中島隆(地調)
    島弧・大陸縁の花崗岩と大陸地殻の形成
     1)大陸地殻と花崗岩
     2)大陸地殻製造工場としての島弧・大陸縁
     3)島弧地殻断面
     4)西南日本のケーススタディ:起源物質と形成史


016
97年 8月 6日 東宮昭彦(地調)※注 金曜ではありません!
    噴火の消長とそのダイナミクス解明への試み(後編)


015
97年 7月25日 東宮昭彦(地調)
    噴火の消長とそのダイナミクス解明への試み(前編)


014
97年 6月13日 久利美和(筑波大学)
    十和田火山にみるマグマ溜まり進化


013
97年 5月23日 高田亮(地質調査所)
    珪長質マグマに関するマグマ供給系の進化と噴火の時系列
    :観測量のレビュー


012
97年 4月25日 萬年かずたか(筑波大)
    気泡数密度とマグマフラックスとの間の相関関係は何を物語るか?
    =気泡数密度からマグマ上昇速度を見積もる試み=


011
97年 4月11日 宮城磯治(地質調査所)
    SIMSの火山学への応用


010
97年 3月14日 斉藤元治(地質調査所)
    薩摩硫黄島のマグマプロセス
 (この半年間に新らたにでた,メルト包有物データ,斑晶の組成,鉱物
  温度計値,苦鉄質包有物の分析などの紹介とその結果から導かれるマ
  グマ過程について議論します)


009
97年 2月21日 伊藤順一(地質調査所)
    マグマ水蒸気爆発の話


008
96年 12月25日 曽屋龍典(地質調査所)
    樽前火山地質図をどう書くか


007
96年 12月 9日 篠原宏志/松島喜雄/浦井稔(地質調査所)
    最近の薩摩硫黄島の状況
     火口内の状況<−篠原宏志
     人工衛星を用いた硫黄島の温度分布観測<−浦井稔
     火口内の温度測定と熱モデル計算<−松島喜雄


006
96年 11月29日 宮城磯治(地質調査所)
    プリニー式噴火直前のマグマ中の泡


005
96年 9月27日 篠原宏志(地質調査所)
    マグマ溜まりは如何に固まってゆくか?
     (低温の地殻上部に存在するマグマ溜まりは、必然的に熱を
      奪われ、固化する。そのとき何が起きるか?)


004
96年 7月19日 風早康平(地質調査所)
    有馬型温泉水の起源


003
96年 6月21日 伊藤順一(地質調査所)
    鳴子火山の噴火史(+鬼首カルデラ噴出物の年代),
    岩ヶ崎図幅の仕事と
    鳴子火山東麓の分布する水蒸気爆発放出物の話


002
96年 6月11日 川辺禎久(地質調査所)
    伊豆大島火山の地質


001
96年 6月 4日 斉藤元治(地質調査所)
  ビールでものみながら元治の話を聞きましょう
  硫黄島・桜島でそれぞれ考えていることがもしあれば持ち寄ってください

      
    

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