ファイル:Miyagi Tomiya 2001 05.gif

by Isoji MIYAGI @ Geological Survey of Japan, AIST

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    天然の角閃石の色
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    色変化の原因は何か

    実験室で加熱された角閃石の色

    つまり前のスライドでお見せした天然の角閃石の色の違いは,空気雰囲気(高酸素分圧)下で高温状態継続時間を反映している,というのが現在の考えです.

    このスライドは,電気炉(空気雰囲気中)で様々な温度で加熱した角閃石の薄片を岩石用の顕微鏡で撮影したものです.温度がたかくなるにつれ,赤みが強くなるのがわかります.なお岩石顕微鏡(偏光顕微鏡)の下では,角閃石の色は結晶の向きによって変化してしまうため,この写真を撮影する際は偏光板を二枚とも抜いています.また,複数の薄片の厚みを一定にすることも,色の比較をおこなうために重要です.溶岩の薄片を製作する際には,一緒に含まれる斜長石をクロスニコルで観察した際の干渉色をたよりに,厚みをコントロールすることが可能です.しかし角閃石だけを厚み一定の薄片にするのは困難です.そこで,角閃石とともに石英結晶(無色透明なのでこの写真には写っていない)を埋め込んで,これをクロスニコルで観察した際の干渉色がおなじになるよう,工夫しました.

    赤色の角閃石(玄武角閃石とか,酸化角閃石などと呼ばれている)の成因については, 20世紀初頭から色々な研究がありますので,それを足掛かりに,この現象の原因を詳細に調べてみました.

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