SVM を多クラスの識別問題に拡張する方法には大きく分けて二つある.
一つは 1 対他という組み合わせの識別問題をクラス数分解いて,その結果を統合
するというものである (最大の を出力したクラスに識別する).
この方法はクラス数とサンプル数が多いときは計算量が非常に多い.
もう一つの方法は 1 対 1 の組み合わせの識別問題をクラス数の組み合わせの
数だけ解いてその結果を統合するというものである. この統合の方法は
tree モデル やグラフィカルモデルなどを使ったものが提案されているが,
まだ決定版と呼べるものはないようである.