岡本京祐 Kyosuke OKAMOTO

産総研
産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター 地熱研究チーム
東北大学大学院 環境科学研究科 先進社会環境学専攻 環境リスク評価学分野
last updated 2025.4.1

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研究テーマ
 地下資源開発(地熱開発を主とし,二酸化炭素地中貯留や石油・天然ガス開発なども含む)や,地震・火山活動などの自然現象に伴う地下状態の変化を,現地での地震観測を通じて解明することを目指しています。 地下の状態を詳細に把握することで,安全で効率的な資源開発や,自然現象の理解に役立てることができます。

研究の進め方は,
    1. 文献調査や既存のデータの予備解析等を行い,対象となるフィールドを選定する
    2. 対象フィールドに地震計を設置する
    3. 得られた地震データから,地震そのものの特徴の解析や地下構造の推定を行う
    4. 得られた結果や,各種物理探査データや地質情報,そのほかのあらゆる情報を統合して,資源開発や自然現象に伴い発生した地下での現象を理解する
      (特に資源開発においては,より安全で効率的な操業のための意思決定のための基礎情報となります)

     地震は謂わば,地球の鼓動です。鼓動を聞くことで,直接は目にすることのできない地下の状態を,手に取るように知ることができます。

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    低比抵抗構造(黄色)に沿った微小地震分布(葛根田地熱地域) (Okamoto et al., 2022, Geothermics)

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    地震現象等から推定した葛根田地熱地域の地下構造 (Okamoto et al., 2022, Geothermics)

    <関連情報>産総研プレス発表:人が感じないごく小さな揺れの成分解析から地熱発電に利用可能な熱水の流動を検出(2021/04/19)
    これまでの
    主な対象地域
      奥会津地熱地域(福島県)
      葛根田地熱地域(岩手県)
      木地山地熱地域(秋田県)
      常磐湯本地域(福島県)
      伊豆半島東部(静岡県)
      熊本市~阿蘇市・南阿蘇村(平成28年熊本地震余震観測)(熊本県) など
      観測風景
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        地震計設置箇所の掘削
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        地中に設置した地震計(埋設前)
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        山岳地帯での地震計設置場所のロケハン
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        山岳地帯に設置した地震観測点の確認
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        豪雪地帯における地震観測点のメンテナンス