伊ヶ谷から阿古にかけての割れ目調査の速報


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川辺(地調)は、松島(九大),林(秋田大)とともに地割れの調査を行い、
貯水池付近(標高360m付近),阿古小学校の南側でグラーベーンを確認した。
貯水池付近のものは,東西性,落ちは10cm程度,開講幅は500m程度、阿
古小学校付近のものは,東西性,開講幅2−5m,長さ100m程度であった。


以下に、現地(川辺@地調)よりemailで送られてきた画像および文章を、宮城
地調@が報告します。


伊ヶ谷の南,142.5mの水準点の南約100mの都道状に,雁行状割れ目.走向は N50-70W.ここでは開口量約2cm,南側が2-3cmほど落ちているほか,数cmほどの 左横ずれ.30mほど離れてほぼ同じ規模の割れ目がもう一本ある.
さらに都道沿いに南下,190.7m標高点の南西,南に向かって右カーブの手前に北 落ち10cm以上の開口割れ目.走向はN60W.開口量は約3cm. この断層の確認は27日17時だが,28日午前の段階で昨日の倍ほどの開口量になっ ているそうである(同行した警察官情報) 1,2でほぼ東西走向のグラーベン状の地 変がおきたようである.この地変の西方延長が変色水が確認されたところ. 2地点から阿古集落に降りる都道上に,南北走向の開口割れ目が6本確認できた. いずれも開口量は1cm以下.
阿古集落,阿古小中学校南,神社マークの西,都道上に開口割れ目.割れ目は走 向N70Wで,住宅街を横断して,錆ヶ浜への道路上まで幅2-5mのグラーベン状の割 れ目群として200mほど追跡できる.開口量は合計で10cmほど,沈降量は最大約 15cmほどである.P6280090s.jpgは,都道の西約50mの住宅前の断層群.
グラーベン状割れ目群の西延長の海岸部では,上下変動がほとんどない数mmから 1cm程度の開口性割れ目群がある.(P6280116s.jpg)
東延長の神社東側道路上にも同様の割れ目群が生じており,総延長は約900m.こ の断層群により,水道管が切断され漏水や噴砂が起きているほか,一部の住宅で はブロック塀・土台部分が割れたり,傾くなどの被害が生じている. 錆ヶ浜の温泉ポンプ小屋は無事で,温泉水は特に濁っている様子はない.また泉 源からのパイプは,1,2の断層群の延長上を横断しているが,特に異常は生じて いないようである.
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