工藤祐揮 (KUDOH Yuki)

システム工学やライフサイクルアセスメント(LCA)の視点から、エネルギーシステムの中における様々な技術の役割を分析し、その導入に関する研究を行っています。
もともとクルマ好きだったこともあり、特に電気自動車などのモータで走る「電動車両」の導入による自動車部門の省エネ・温暖化対策に関係する研究に数多く従事してきました。自動車のWell to Wheel (WtW)分析や、車両の製造を含めた自動車のLCAは、学生の頃から25年以上にわたって取り組んできています。
2004年の産総研入所後は、LCAの視点から様々な技術を評価する研究も行っています。特に、炭素中立と見なされるために世界中で利用拡大が期待されるバイオマスエネルギーについては、その利用によるライフサイクル全体での温室効果ガス排出量などの環境面に加え、付加価値創出などの経済面、雇用創出などの社会面に与えうる正負のすべての影響を含めて、持続可能な形態で利用していくため要件に関する研究(持続可能性評価)を実施しました。
2010年代中盤から、わが国で水素をエネルギーとして本格利用する水素社会実現への動きが始まったことを受け、水素・エネルギーキャリアのライフサイクル評価や、エネルギーシステムモデルを用いて将来のエネルギーシステムの中での水素の位置づけを分析してきました。
最近は、カーボンニュートラル実現に向けて必要となる様々なエネルギーや技術を社会実装していくためのシナリオ分析を行い、技術開発の方向性や社会実装に必要な制度設計などを検討しています。
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