Last Up Date 04/09/07

My Research

低侵襲医用機器の体内位置同定

• 微小磁石の位置と姿勢を体外に配置した複数の磁場センサを用いて計測できるようにしました．

Conceptual image of catheter navigation

　カテーテルや小さな体内用カプセル，あるいは穿刺針などの体内医用機器の位置を体の外から計測するために，磁界による位置計測方法を考えました．この方式の特徴は，磁界を用いることによって，ワイヤレスで位置と姿勢を計測できることにあります．さらに体内用デバイスには，磁性体を取り付けておくだけでよいので，スペースの問題も解決できる利点があります．

　本研究では，磁界情報から位置・姿勢への変換アルゴリズムとしてニューラルネットワークの一種である多層パーセプトロンを導入しました．計算機シミュレーションによりシステム設計パラメータの適切化を行い，得られた設計指針をもとに計測システムを構築しました．

　また，検出された位置・姿勢を視覚的に表示するユーザインタフェースも作製しました．構築したシステムでモデルによる実計測を行った結果，視覚的に充分に医用機器先端部の位置・姿勢を把握することが確認できました．

参考文献

• 葭仲 潔，小川 智之，高嶋一登，岡崎友樹，鷲尾利克，水原和行，鎮西清行，"微小磁石を用いた体内デバイス位置計測に関する研究",14th MAGDA conference, pp.214-217, 2005