
腕さし方向の取得
USVは腕の方向(DoA)と腕の位置(PoA)に対応するベクトルAを取得しますが,
それはユーザーが意図した腕さしの方向(IDoA)を示しません.これは人が対象に向かって腕さしをするとき,その対象は
腕さしをする人の目と腕の先端を結んだ線上に位置するためです.このことを利用し,このアルゴリズムでは取得された
ベクトルAからユーザーが意図した腕さしの方向を算出し,ユーザーが腕さしした対象の特定を行います.
このアルゴリズムは左右どちらの腕にも適用することができます.

パネル選択の精度評価
パネル選択の精度を評価するために,4パターンの照明のもと9ヶ所から
左手および右手で20枚のパネルを腕さしする実験を行いました.腕さしの総数は10080(9ヶ所 X 20パネル X 左右の腕 X
4パターンの照明 X 7人の被験者)で,システムが選択したパネルの番号と選択に要した時間を記録しました.
また,座った状態で右手のみを使った場合の精度評価も行いました.その場合の腕さしの総数は1260
(9ヶ所 X 20パネル X 右の腕 X 1パターンの照明 X 7人の被験者)です.

二人での腕さし [デモムービー]