駅ホームの監視技術は,踏切やホーム端といった安全監視だけの目的以外には,より大きな空間での動線計測,監視に適応可能である.そこで現在開催されている愛知万博(愛・地球博)のグローバルハウス・オレンジホールにおいて半年間の常設実験(垂直見下ろし型)を行った.実験の目的は以下の3つである.
1.リアルタイムの大きな領域単位での人数計測
2.視野内の人の行動分析
3.RF-IDタグ(Aimulet)との連携実験
あらゆるセンシングには向き,不向きがあるので,他のセンサとビジュアルセンサをどのように組み合わせるのかなどへの研究の発展,展開は無限の可能性があると考えている.それに向けてのグランドチャレンジが開始されたところである.
図7 愛知万博グローバルハウス・オレンジホール