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  ホーム端転落実験(JR牛久駅)   転落実験の概要

ホーム端落下カラー画像
牛久駅においては,常時電車が通過しない3番線ホームを利用して,想定される危険状況を撮影しました. 具体的には,ホームからの転落,ホーム上・線路上での座り込み,寝込み,荷物の放置などの起こり得る行為を記録しました.全ての状況を想定することは不可能ですが,箱や椅子などを置き,荷物が 置かれている場合と仮定して記録しました.右にホームからの落下例をカメラから直接取得されたカラー画像を 4枚重ねたものとして示しました.ここでは,設定し図示したような危険状況の3次元情報から,全時間帯(夕日の差し込み時,夜間を含む)において人の存在を検知できることを確認しました.

デモムービー    実景     処理内容


  ホーム端監視実験(東急横浜駅)   監視実験の概要

監視領域の3次元復元図
横浜駅においては,1番線ホーム(横浜→桜木町方向)のホーム端に5台のステレオカメラを1列に配置し,始発から終電 までの全時間帯において,実際の乗客の出入りを撮影しました.撮影範囲は各カメラの間で重複範囲を持ち,18mの1車両分を 完全に網羅しました.そのときの3次元復元図を右上に示しました.

デモムービー    実景

朝のラッシュ時での乗客認識
右に朝8時ラッシュ時の乗客認識結果を示しました.これは,ホーム端反対側の窓から朝日が差し込み,その光によって 人影が激しく変化し,同時にダイナミックレンジも激しく変化する,1日で最も認識困難な時間帯の画像です.このような 状況においても,ステレオ距離画像からの認識では混雑する乗客が識別可能であることを確認しました.

デモムービー    処理内容

USVによる監視領域内の動線管理
右には,監視領域内の全乗客の動線を示しました.5枚のウィンドウ内のカラー画像は,天井から撮影したテクスチャです. その上にプロットされたラインは,カメラ内の乗客動線を示しています.また右下の横長のウィンドウは,監視領域全体を表し, 現在の乗客の動線をその方向を示しながら表示しています.

デモムービー    統合処理

 


  踏切空間監視


現在の踏切内安全監視装置には、複数の赤外線センタが利用されています。この方式で赤外センサのライン上に障害物があった場合のみ反応するので、自動車は確実に検知できても、人や自転車などがそのラインの間にいた場合は、全く無力なセンサとなっています。そこで、ステレオカメラからの距離情報を利用して、踏切内を認識する研究も始まっています。この事例では、単体のステレオカメラにより精度を安定させることは行われていますが、複数台による精度向上、安定性確保は行われていません。

USVによる監視方法では、踏切の四隅に踏み切り空間を取り囲むようにステレオカメラを設置し(斜め見下ろし交差型)、4台のステレオカメラで完全に空間を監視します。図の四隅の画像が、4台のステレオカメラから得られたカラー画像であり、中央は統合された3次元情報を示しています。このような構成で、単体の必要解像度、太陽光の影響、設置角度の影響を、また複数台化の効果などあらゆることを評価しています。


 




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