濱崎 雅弘 (hamasaki [at] ni.aist.go.jp)
産業技術総合研究所
情報技術研究部門
メディアインタラクション研究グループ
研究員
産業技術総合研究所 情報技術研究部門 メディアインタラクション研究グループ で,コミュニティ支援と情報推薦の研究を行っています. インターネット,さらに今後はユビキタスコンピューティングにより,容易に膨大な情報が手に入れられるようになる中で,人にとって価値のある情報をどのように発見し届けるか,そしてそれを実現するための強力な情報基盤となるコミュニティをどのように作り活用するか,人を幸せにするコミュニティの創成と発展を支える情報技術の実現を目指しています.
2000年よりWebブックマーク共有の研究を行ってきました. Webブックマークの特徴は,ユーザが自由にデータを構造化している点にあります. そこでユーザが作成した構造をどのように利用するかというところについて主に研究を進めてきました. 構造の類似性から情報共有に適した相手を発見する手法や,異なる構造間で情報共有を行う手法の研究を行ってきました. また最近ではソーシャルネットワークとソーシャルタギングとを統合する手法に関する研究を行っています.
2002年よりソーシャルネットワークに関する研究を行ってきました. これは人の知識を利用しようと考えたとき,人と人との関係性が重要な役割を果たすと考えたからです. これまでにソーシャルネットワークを用いたシステムの研究開発の他に,社会ネットワーク分析技術を用いたソーシャルネットワークの分析や,Webマイニングによるソーシャルネットワークの抽出技術の研究開発などにも取り組んできました.

2003年よりオンラインコミュニティおよびそれを支えるシステムに関する研究に取り組んできました. 特に最近ではコンテンツを作成するコミュニティおける創作活動の連鎖現象について研究をしており,Modulobeやニコニコ動画の分析を行っています. コミュニティシステムは箱(システム)と人(ユーザ)に文化(インタラクション)がくっついて初めて機能します. つまりコミュニティシステムには,ターゲットユーザに合ったシステム作りをすると同時に,システム内の文化作りも必要となります. そこで既存のコミュニティシステム内におけるユーザらが明示的・暗黙的に生み出すインタラクションのパターン(ルール,作法,文化など)に着目して分析を行ってきました. これらの分析を通して,様々なインタラクションのパターンを明らかにすると共に,コミュニティシステムの機能やデザインがどのようなパターンの醸成にどのように貢献するのかを調べ,コミュニティシステムの設計に役立つ知見を蓄積していきたいと考えています.

図.ニコニコ動画における「初音ミク」作品の引用関係ネットワーク
2003年より本プロジェクトに参加し,主にWeb支援システムの研究開発およびマネジメントを担当してきました. 本プロジェクトはイベントを実空間(オフライン)とWeb(オンライン)の両面から支援することを目指し,前者は主にユビキタスコンピューティングおよびセンサーネットワーク,後者はWebマイニングおよびコミュニティ支援技術の研究として取り組んできました. 開発したシステムはユーザを支援するだけでなく,他のコミュニティ支援システムのプラットフォームとしても機能し,国立情報額研究所や東京大学,ATRなど様々な研究組織が開発したシステムの基盤として活躍しました.
