赤外円二色性(VCD)データベースの構築

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VCDとは?

研究の目的

 現在、内分泌攪乱作用が疑われる物質として65物質(環境ホルモン戦略会議SPEED’98)がリストされているが、その中にもキラリティーを有するものが存在している。その多くは殺虫剤として使用されており、残留性が問題となっている物質である。通常、キラリティーを有する殺虫剤はラセミ体の混合物として使用されるが、それぞれの光学異性体は環境中で生物の作用により、異なった経路を経て分解されることが知られている。一方、人体自身キラル分子から成り立っていることから、今後一層キラリティーを考慮した対策が必要になってくるものと考えられる。赤外円二色性(VCD)を用いると物質とキラリティーを同時に同定することが可能となる。そこで、有害化学物質をはじめとするキラル分子のVCDデータベースを構築する。

データベースの使用法

1)左のナビゲーション中にあるDATABASEのアイコンをクリックする。

2)データベースの一覧からVCDdataを選択し、クリックする。

3)検索の仕方

 ・左のナビゲーション中にあるSearchをクリックする。

 ・検索したいフォーム(Compound Name, CAS No., Formula, Notes 等)に検索語を記入

  し、左のナビゲーション中にあるStart Searchをクリックする。(例:殺虫剤を検索した

  い場合にはNotesのフォームにpesticideと記入し、Start Searchをクリックする。)

 ・検索結果の一覧から見たいレコードをクリックすると詳細表示が現れる。

本研究はNEDO産業技術研究助成事業(平成12-14年度)の助成金により実施されています。
問い合わせ先:産業技術総合研究所 環境管理研究部門 励起化学研究グループ 和泉 博 
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