再生可能エネルギー研究センター(ウェブサイト)
研究センター長
筑波大学大学院 理工情報生命学術院 数理物質科学研究群 化学学位プログラム(ウェブサイト)
連携講座 教授
TEL:050-3522-8618
E-mail:yuji.yoshida@aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)
- 1989年3月 九州大学理学部物理学科卒業
- 1994年3月 九州大学大学院工学研究科応用物理学専攻博士課程修了
- 1994年3月 博士(工学) (九州大学)
- 1994年9月~1995年3月 通商産業省工業技術院物質工学工業技術研究所
ポスドク研究員 - 1995年4月 ~2001年3月 同 高分子物理部 研究員
- 2001年4月 ~2008年8月 (改組により)独立行政法人産業技術総合研究所
光技術研究部門 主任研究員 - 2008年9月 ~2013年12月 同 太陽光発電研究センター 研究チーム長
- 2014年1月 ~2016年1月 国立研究開発法人産業技術総合研究所エネルギー環境領域
研究企画室長 - 2016年2月 ~2020年3月 同 太陽光発電研究センター 副研究センター長
- 2017年4月 ~2020年3月 同 再生可能エネルギー研究センター
副研究センター長(兼務) - 2020年1月 ~2022年3月 同 ゼロエミッション国際共同研究センター
副研究センター長 - 2022年4月 ~現在に至る 同 再生可能エネルギー研究センター
研究センター長
1.有機薄膜太陽電池の研究
有機半導体を材料として、低コスト、軽量フレキシブル、意匠性に優れた太陽電池の研究が注目されています。エネルギー変換効率が最高20%に達する高効率な太陽電池も開発されており、今後はビルの窓、軽量屋根、自動車など、様々な場所に普遍的に導入される太陽電池として期待されています。現在、特徴を生かした「シースルー太陽電池」や「屋内光用光ハーベスター」としての研究を行っています。
2.ペロブスカイト太陽電池の研究
有機無機ハイブリッド材料からなる高効率太陽電池であり、塗布印刷可能で低コスト化が期待されています。既にシリコン太陽電池並みのエネルギー変換効率(25%)を達成しており、太陽電池の軽量化やシリコン太陽電池とのタンデム化(積層化)による超高効率太陽電池の創出が期待されています。現在、有機半導体をバッファ層とした研究や、溶液からのペロブスカイト結晶の成長に関する研究を行っています。
1.論文発表
・Ikumi Kamikawa, Kohei Yamamoto, Tetsuhiko Miyadera, Yuji Yoshida, Takurou N. Murakami, Kei Noda, Controlling growth of lead halide perovskites on organic semiconductor buffer layers, Japanese Journal of Applied Physics, 63 03SP86, 2024
・Calum McDonald, Hitoshi Sai, Vladimir Svrcek, Atsushi Kogo, Tetsuhiko Miyadera,Takuro Murakami, Masayuki Chikamatsu, Takuya Matsui, In situ grown nanocrystalline Si recombination junction layers for efficient perovskite-Si monolithic tandem solar cells: Toward a simpler multijunction architecture, ACS Applied Materials & Interfaces, 14, 33505-33514, 2022
・Toshimitsu Mochizuki, Iwao Kawayama, Masayoshi Tonouchi, Yoshihiko Nishihara, Masayuki Chikamatsu, Yuji Yoshida, Hidenao Takato, Instantaneous photocarrier transport at the interface in perovskite solar cells to generate photovoltage, Photonics, 9, 316-1-10, 2022
・Tetsukhiko Miyadera, Yuto Auchi, Kohei Yamamoto, Noboru Ohashi, Tomoyuki Koganezawa, Hiroyuki Yaguchi, Yuji Yoshida, Masayuki Chikamatsu, Insights into Microscopic Crystal Growth Dynamics of CH3NH3PbI3 under a Laser Deposition Process Revealed by In Situ X ray Diffraction, ACS Applied Materials & Interfaces, 13, 23559-23566, 2021
・Nobutaka Tanigaki, Chikayo Takeuchi, Shuichi Nagamatsu, Toshiko Mizoguro, Yuji Yoshida, Oriented thin films of insoluble polythiophene prepared by the friction transfer technique, Polymer, 13, 2393-1-12, 2021
・Kohei Kuwano, Daiki Okajima, Yasuyuki Watanabe, Yuji Yoshida, Eiichi Nishikawa, Investigation of the electron transport layer in semitransparent organic photovoltaic cells using near-infrared light-absorbing materials, Japanese Journal of Applied Physics, 60, 071004-1-6, 2021
・Yoshihiko Nishihara, Nobuko Onozawa, Xiangtao Zou, Kazuhiro Marumoto, Masayuki Chikamatsu, Yuji Yoshida, Effect of passivation on the interface between perovskite and donor-acceptor copolymer-based hole-transport layer in perovskite solar cells, Chemistry Letters, 49, 1341-1344, 2020
・Yoshihiko Nishihara, Nobuko Onozawa, Hiroaki Tachibana, Masayuki Chikamatsu, Yuji Yoshida, Influence of p-type doping on perovskite solar cells fabricated with Dithiophene-benzene copolymer as the hole transporting layer, Japanese Journal of Applied Physics, 59, SGGF08-1-9, 2020
・Kohei Kuwano, Hiroyuki Ogo, Masayuki Chikamatsu, Yuji Yoshida, Yasuyuki Watanabe, Eiichi Nishikawa, Effects on p-type buffer layers for semitransparent organic photovoltaics using indium zinc oxide transparent electrode, Japanese Journal of Applied Physics, 58, SDDD04-1-5, 2019
・Ritsuko Sato, Yasuo Chiba, Masayuki Chikamatsu, Yuji Yoshida, Tetsuya Taima, Makoto Kasu, Atsushi Masuda, Characteristics change in organic photovoltaics by thermal recovery and photodegradation, Japanese Journal of Applied Physics, 58, SCCD04-1-7, 2019
・Noboru Ohashi, Tetsukhiko Miyadera, Tetsuya Taima, Yuji Yoshida, Masayuki Chikamatsu, Evaluation of exciton diffusion length in highly oriented fullerene films of fullerene/p-Si(100) hybrid solar cells, Japanese Journal of Applied Physics, 58, 121004-1-5, 2019
2.著書・解説等
分子の薄膜化技術、第3章5節フラーレン、八瀬清志編著、コロナ社、2020年11月
よくわかる最新太陽電池の基本と仕組み、第6章有機薄膜太陽電池、東京理科大学 総合研究機構 太陽光発電研究部門編著、秀和システム、2013年4月
未来を拓く元素戦略、第18章有機薄膜太陽電池―地球に優しい太陽電池、日本化学会編、化学同人、2013年1月
有機薄膜太陽電池の研究最前線、第5章 有機薄膜太陽電池における評価手法、松尾豊監修、シーエムシー出版、2012年7月
最新太陽光発電のすべて、蒸着による有機薄膜太陽電池開発、桑野幸徳、近藤道雄監修、オーム社、2011年6月
人工光合成と有機系太陽電池、第17章 有機薄膜太陽電池の実用化に向けたモジュールと耐久性の研究開発、日本化学会編、化学同人、2010年7月
有機デバイスのための界面評価と制御技術、塗布法により作製した高分子系有機薄膜太陽電池と界面、岩本光正監修、シーエムシー出版、2009年8月
有機薄膜太陽電池の高効率化と耐久性向上、第8章 耐久性向上 第1節 性能劣化機構と課題、第4章 有機薄膜太陽電池の素子構造と効率向上の機構 第1節 有機薄膜太陽電池における素子構造と効率向上、サイエンス&テクノロジー社、2009年1月
有機薄膜太陽電池の最新技術、有機ELから光電変換素子へ、上原赫・吉川暹監修、シーエムシー出版、2005年11月
ナノマテリアルハンドブック、第4節薄膜系 1.物理的および化学的蒸着法、国武豊喜監修、NTS出版、2005年2月
有機ELディスプレイにおける材料技術と素子の作製、第5章有機EL素子の新規作製法および新機能素子の開発 第4節配向制御による新規光電子機能有機超薄膜の作製とデバイス、技術情報協会、2002年1月
有機半導体の応用展開、第II編プロセス編 第1章分子配列・配向制御、谷口彬雄監修、シーエムシー出版、2003年10月
3.知的財産権
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