「時」のつくことわざ - 時間の時間

2004/07/07 作成

「時は金なり」に代表されるような「時間は貴重なものだよ。大切にしなさい。」風の戒めや、「タイミングは逃すんじゃないよ。」といったものがほとんどを占める。

 これを見てもわかるとおり、「時」には昔から「時間」と「時刻」(タイミング)の意味があり、ごちゃまぜになっているようだ。現在でも「時の人」などという言い方があるように、他にも「流行」や「旬」といった意味でも使われる。

草木も眠る丑三つ時

【くさきもねむるうしみつどき】 深夜、静まりかえったようす。また、真夜中のこと。丑三つ=午前二時から二時半の頃。

敵は仮すべからず時は失うべからず

【てきはかすべからずときはうしなうべからず】 敵に情をかけるのは禁物であり、討ちとる時機を失するな、ということ。敵に仮借(かしゃく)をかけ、討つべき時に討たずにいると、逆襲されるという戒め。

時は得難く失い易し

【ときはえがたくうしないやすし】 好機会はなかなか巡って来ないし、訪れて来ても逃しやすい。絶好の機会を逃すな、ということ。

時は金なり

【ときはかねなり】 時は貴重なものだから、お金と同じように無駄使いしてはならない、ということ。

時は人を待たず

【ときはひとをまたず】 年月の流れは早く、決して人の都合を待っていてはくれない、ということ。また、時を大切にせよ、ということ。

時の花を挿頭にせよ

【ときのはなをかざしにせよ】 我慢や意地を張らずに、その時々の流行や権威に合わせて生きるのがよい、ということ。挿頭(かざし)=髪や冠などに挿した花のこと。

挨拶は時の氏神

【あいさつはときのうじがみ】 争いの際のとりなし、仲裁は、氏神が現われたように、ありがたく、好都合なものだから、その仲裁に従うのがよいということ。

書き入れ時

【かきいれどき】 一日のうちで仕事が最も忙しい時間帯のこと。また、商品が良く売れる時期のこと。

四六時中

【しろくじちゅう】 一日中。始終。不定時法時代(六刻×2=)十二刻で一昼夜になるから、「二六時中」と言っていたが、24時間制になって四六時中ともじるようになった。

この他にも「時」のつく諺はあるが、「困った時の神頼み」など「時」に重要な意味のないことわざは掲載しなかった。