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Class epp.TypeChecker

java.lang.Object
   |
   +----epp.Macro
           |
           +----epp.TypeChecker

public abstract class TypeChecker

extends Macro

型チェックパスにおいて、抽象構文木の各ノードは、 対応する TypeChecker オブジェクトのメソッド call によって 型チェックされ、型情報付き抽象構文木に変換されます。 型情報付きの Tree は、メソッド type によって型情報を取り出すことができます。

型チェックパスでは、単なる型チェックだけでなく、「型情報を利用したマクロ展開」 も行なうことができます。 plug-in programmer は、標準の Java にないノードを導入し、 それに対応する TypeChecker オブジェクトを定義することができます。 この場合、 TypeChecker オブジェクトは、必要に応じて subtree を型チェックし、 その型情報を利用してマクロ展開し、結果を返します。

plug-in programmer が定義した TypeChecker オブジェクトは、 Epp の defineTypeChecker メソッドを 使って、 TypeChecker.macroTable に登録しなければなりません。

TypeChecker オブジェクトは、 decorator pattern によって 差分的に拡張することができます。 それには、 Epp の extendTypeChecker メソッドを使います。 decorator からは、インスタンス変数 orig を通して、 オリジナルの TypeChecker オブジェクトを呼び出すことができます。 extendTypeChecker によって拡張されていない時は、変数 orig の値は null です。

Tree の再帰的な型チェックは、メソッド typeCheckTree によって行なわれます。 メソッド typeCheckTree の動作は、厳密には次のように定義されます。

      Symbol lastTag = null;
      while(true) {
	if (tree.isTyped()) break;
	Symbol tag = tree.tag();
	if (tag == lastTag) break;
	lastTag = tag;
	TypeChecker func = (TypeChecker)typeCheckerTable.get(tag);
	if (func != null) {
	  tree = func.call(tree);
	} else {
	  throw error("TypeCheker for "+ tag+ " is not defined.");
	}
      }
      return tree;

See Also:

TypeCheck, initTypeCheckerTable, defineTypeChecker, extendTypeChecker, Macro, TypeNameChecker

TypeChecker()

call(Tree)

サブクラスにおいて、 tree を型チェックするメソッドを定義します。.

checkArgsLength(Tree, int)

ノードの引数の数をチェックします。.

checkVariableDeclaratorId(Type, Tree, Tree[])

EPP プリプロセッサの checkVariableDeclaratorId に delegation される メソッドです。.

resolveAmbiguousName(Tree)

型名かフィールドアクセスかわからない「あいまいな名前」の意味を解釈して、 あいまいさのない Tree に変換して返します。.

typeCheck1(Tree)

型チェックを一度だけ行ないます。.

typeCheckArgs(Tree)

tree の args を全て型チェックし、結果を tree の配列にして返します。

typeCheckTree(Tree)

tree を再帰的に型チェックし、型情報付き tree に変換して返します。.

typeNameCheckTree(Tree)

TypeNameChecker.typeNameCheckTree に delegation されるメソッドです。.

unaryNumericPromotion(Tree)

unary numeric promotion を行ないます。.

 public TypeChecker()

 public abstract Tree call(Tree tree)

サブクラスにおいて、 tree を型チェックするメソッドを定義します。. このメソッドは、次の動作のいずれかを行なわなければなりません。

• tree を型チェックし、型情報付きの tree に変換して返す。 展開後の tree は、すべてのノードが型情報付きでなければならない。 root の tree の tag の値は、変換の前後で変わってはいけない。
• 必要に応じて subtree を型チェックし、 subtree の型情報を 利用して新たな tree を生成し、それを返す。 展開後の tree は、型情報のついていないノードであってもよい。 root の tree の tag の値は、変換の前後で変わらなければいけない。

標準の Java 言語のノードは、普通１番目の動作をします。 一方、 plug-in で導入された標準でないノードの TypeChecker は、 普通２番目の動作をしなければなりません。

Overrides:

call in class Macro

 public static Tree typeCheckTree(Tree tree)

tree を再帰的に型チェックし、型情報付き tree に変換して返します。. もし、ノードがすでに型情報付きであれば、型チェックをせずに tree を そのまま返します。

 public static Tree typeCheck1(Tree tree)

型チェックを一度だけ行ないます。.

 public static Tree[] typeCheckArgs(Tree tree)

tree の args を全て型チェックし、結果を tree の配列にして返します。

 public static Tree typeNameCheckTree(Tree tree)

TypeNameChecker.typeNameCheckTree に delegation されるメソッドです。.

See Also:

typeNameCheckTree

 public static void checkArgsLength(Tree tree,
                                    int argc)

ノードの引数の数をチェックします。. tree の args の長さが、 argc でなければ、メソッド error を呼び出します。

 public static Tree checkVariableDeclaratorId(Type type,
                                              Tree tree,
                                              Tree declaredVars[])

EPP プリプロセッサの checkVariableDeclaratorId に delegation される メソッドです。.

See Also:

checkVariableDeclaratorId

 public static Tree resolveAmbiguousName(Tree tree)

型名かフィールドアクセスかわからない「あいまいな名前」の意味を解釈して、 あいまいさのない Tree に変換して返します。. あいまいさの解決ルールについては、 JLS1.0 Section 6.5.2 を 参照して下さい。 このメソッドは、 (name ...) の形の Tree を受け取り、 id, name, fieldStatic, fieldExp のいずれかの種類の Tree に 変換して返します。 解釈不能の場合は null を返します。

 public static Tree unaryNumericPromotion(Tree tree)

unary numeric promotion を行ないます。. JLS1.0 5.6.1 を参照して下さい。

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