ホーソン効果

注目されると人はがんばる

独立行政法人 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究センター 中田亨
2009年4月24日


1. ホーソン効果とは? Hawthorne Effect

働きぶりを注目されていると作業員のパフォーマンスが上昇する現象。

また、作業員間の非公式な人間関係が作業のノルマ管理やモラル維持をコントロールする現象も、含める場合もある。

1924~1933年にかけて、シカゴ郊外のHawthorne にあるウエスタン・エレクトリック社の工場で行われた作業速度計測実験で発見されたことが名前の由来。(ちなみに、普通名詞の hawthorne とはサンザシのことである。)


2. ホーソン実験の概要

2-1 実験開始の経緯

1920年代当時、電球メーカーであるジェネラル・エレクトリック社は、「照明が明るければ作業効率は向上する」ことを科学的に証明しようと、その種の実証実験の論文を発表していた。それを受けて、全米科学アカデミー・全米学術調査協議会(NRC)に委員会が設置され、照明と作業効率の研究を精力的に行うこととなった。

その実験の場に選ばれたのがホーソン工場であった。ホーソン工場では、コイルや配電盤などの細かい手作業が必要な電気部品の生産をしていた。

2-2 第1実験:照明の明るさとコイル巻きの速度

実験班

比較班

実験日

照明量(ワット)

生産速度

照明量(ワット)

生産速度

09/13

100

112

100

107

10/25

75

113

108

12/6

60

115

111

12/27

50

116

111

01/17

40

117

112

02/28

25

114

109

03/01

100

116

114

2-2 第2実験:休憩の量と作業速度

実験期

作業条件

生産速度

総生産量

1

通常(8時間労働)

49.6

2381

3

実験協力手当支給

51.0

2448

4

5分休みを2回

52.0

2448

5

10分休みを2回

55.1

2544

6

5分休みを6回

54.5

2466

7

午前15分休み(お茶付き)、午後10分休み。

55.8

2548

9

第7期と同じ休憩で、午後4時に繰り上げ終業

63.9

2598

12

第3期の条件に戻した。

60.7

2914

2-3 作業員間非公式グループの観察


3. ホーソン実験からの教訓


参考文献

以上