研究の内容数値計算で非定常・非線形問題などを取り扱う場合に生じる解の精度、計算量等いくつかの問題点を解決するために異なる2つの手法を用いたアプローチを行う。1)非線形問題を解く場合に計算量、計算精度に影響する計算領域の分割を必要としない統計シミュレーション手法についての研究を行う。この手法については計算モデルの適正化、計算アルゴリズムの見直し等によって計算量の更なる改善を目指すと共に計算精度の向上について研究を行う。2)時空間離散型の数値解析法に対しては領域の空間分割と共に時間方向への分割も考慮したSpace-Time法について研究を行う。この手法については時間を空間を同様に離散化することによって計算精度と計算の数値的安定性の向上を期す。