二階堂 雅人
東京工業大学大学院 生命理工学研究科 生体システム専攻 助教
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研究課題 「新規形質獲得のゲノム基盤とその進化的起源」
生物の進化を考える上で特に興味深い現象として、進化のある一時期に起こる大規模な適応放散や、それに伴って異なる系統で似通った形質が独立に生じる平行進化が挙げられる。例えば本研究で着目する東アフリカの三大湖に生息するシクリッドにおいては、爆発的な適応放散とそれに伴う大規模な平行進化が起きたことが知られている。また恐竜絶滅後の哺乳類における適応放散も、生物の進化史において非常にダイナミックなイベントとして古生物・分子生物学者の多くが興味を抱いている。本研究ではシクリッドの適応放散・平行進化が大規模な祖先多型の各湖への分配によって引き起こされた可能性を検証するため、「唇の肥大化」という現象に着目して研究を進める。また、哺乳類の適応放散の中でも特に重要なイベントである大脳新皮質の獲得に関して、転移因子SINEがもたらしたエンハンサー配列の機能からアプローチする。