前田 太郎
基礎生物学研究所 生物機能情報分析室 NIBBリサーチフェロー
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研究課題 「ウミウシの盗葉緑体現象に注目した遺伝子水平伝播による複合適応形質の伝播機構解明」
嚢舌目ウミウシの多くの種は餌海藻の葉緑体を細胞内に取り込み、数ヶ月間光合成能を保持し栄養を得る。これには藻類核からウミウシ核への遺伝子の水平伝播が伴うと考えられており、遺伝子の水平伝播により光合成という複合適応形質が生物界を超えて水平伝播することを示唆している。本研究では進化的途中段階を示す嚢舌目3種について、比較ゲノミクス解析を行い、遺伝子水平伝播の進化過程を明らかにする。これにより遺伝子の水平伝播によって、複合適応形質そのものが種を超えて伝播する可能性を検証し、多細胞生物間での遺伝子伝播を促すゲノム構造上の形質について議論する。