須藤定久は地圏資源環境研究部門に所属しています。
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日本の骨材資源
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1.はじめに
例年秋、日本砂利協会が台湾から受け入れる砂利資源研修団に対し、日本の骨材資源の概要を説明してきた。この際、日本の骨材資源の概要を示した数頁の資料を作成・使用してきたが、この資料は日本の骨材資源の概要を理解するのに便利であるとして、日本砂利協会から公表の要望を受けた。そこで、皆さんにより気楽に読んでいただけるよう若干修正して、本誌に掲載させていただいた。皆様方に活用いただければ幸いである。
2.日本の骨材生産量(=消費量)推移
まず、日本における骨材の生産・消費量の推移(第1図参照)を見ながら、骨材利用の歴史を、いくつかの時代に分けてふりかえってみよう。
第1図
第1図 日本の骨材生産量の推移(1965〜2000年)
(経済産業省の資料、鉱業便覧などによる)
(1)河川砂利の時代(〜1965年)
戦後の高度経済成長が始まる1965年頃までは骨材の使用量も少なく、骨材の殆どは河川砂利により供給されていた。しかし使用量が増えるにつれて橋脚の洗掘などの問題が生じ、河川砂利の採掘は規制されるようになった。
(2)供給源多様化の時代(1965〜1980年)
河川砂利の採掘が規制規制されるようになったため、高度経済成長に伴って急増する需要を満たすために、陸砂利・山砂利・海砂利・砕石などの代替資源の開発が進められた。この結果、各種砂利の年間総供給量は約3.5億トンまで増加し、急増する需要を支えた。不足分を補充するために、砕石の生産も増加の一途をたどった。
(3)砂利・砕石の大量消費時代(1980年〜1995年)
その後も骨材需要は増加し、増加分は砕石の増産により供給されるようになり、1980年以降、骨材の供給は砕石が主、砂利が従となっていった。1990年に骨材使用量は9億5,000万トンとピークに達した。しかし、バブル経済の崩壊とともに骨材需要は減少するようになった。
(4)再生・有効利用の時代(1995年〜)
骨材の需要は減少するものの、骨材の大量消費のツケとして、骨材、特に良質の砂については不足が深刻化してきた。環境問題の深刻化から、海砂利の採取禁止・再生骨材の利用が進められ、代替え砂資源の確保が重要課題となっている。近年の骨材使用量は7.3億トンと、最盛時の75%程度に落ち込んでいる。
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